日本体育大学　２０２４年度 箱根予選・全日本振り返り⇒箱根に向けて

エースの山崎が１６位、平島が１９位、田島が３３位と３人出場した３年生が揃ってトップ３を占めることに。箱根予選における日体大の一番の強みは集団走ですが、稼ぐべき選手たちがしっかりと上位で走るのも大事ですし、それが出来ています。さらに６７位の山下、８１位の分須、８２位の山口、８５位の住原と１００位以内も７人入ってきています。いずれも箱根予選を複数回走っている４年生が安定した走りを見せています。分須、山口といった主力はもう少し上位で走って欲しかった気もしますが…


８番手の１４９位石川ということで、７番手と８番手が１分近く開いているんですよね。これは日体大にしては珍しい…暑さが厳しかったこともあり、最後まで集団走がもたなかったんですよね。杉本が１８１位、西槇が２０１位でここが１０番手、８～１０番手はいずれも箱根予選初出場組ということで、こういった選手たちがやや苦戦しました。１１番手の溝上は３７７位、植松は２０ｋｍ以降に途中棄権ということで中位通過で危なげ無さそうに見えるのですが、１０人ギリギリでもあったんですよね。また、４～１２番手は全員４年生という布陣でした。

１区の平島が区間賞という最高のスタート、この走りはビックリしましたね。全日本予選でも箱根予選でも好走しているエース格の１人ですが、素晴らしい走りでした。２区の山崎も区間８位、総合では１→８位に順位を下げましたが決して悪い走りでは無かったです。３区の田島は区間１１位で総合９位とここでシード圏外に下がることに。箱根予選でトップ３の３年生トリオを全日本でも１～３区に投入してきました。


４区の分須は区間１０位、こちらもまずまずかな。箱根予選と連戦の大学は苦戦するところが多かったですが、ここまで崩れる区間は無く総合では１０位、１～４区＋６区は箱根予選出場者、そして５区に長距離区間の７，８区に未出場者を揃える布陣というのも珍しく、負担軽減としても良かったです。５区の二村は区間８位で総合９位に浮上、３大駅伝初出場でしっかりと区間中位でまとめました。


６区の山口が区間６位で総合７位と再びシード圏内に浮上、山口は前回の箱根で２区を走っている実力者ですし、今年度はやや苦戦気味ですが今回１つ結果を残せたのは良かったです。７区の富永は区間１３位、さすがにエース区間は厳しかったか総合１０位に再び後退してしまうことに。８区の浦上は区間１０位で総合でも１０位のままフィニッシュ、シード獲得とはなりませんでしたが、２０１３年に８位となって以降出場した８大会の中で最も良い順位となりました。

箱根予選はエントリー１４人全員が３，４年生、全日本は瀬戸と天瀬がメンバー入りを果たしましたが、下級生が箱根を走る可能性は低そうかな。特殊区間に抜擢される可能性はありますが、平地は基本的に上級生が担うことになりそう。２年の瀬戸、吉田や１年の吉岡らには個人的に期待しているのですが…箱根予選と全日本からすると、まず平島、山崎、田島の３年生トリオは往路に起用されそう。平島は前回１区、山崎は前々回１区を走っています。


平島は前回区間最下位と悔しい走りとなりましたが、今の走力ならば十分戦えそう。山崎は順当ならば２区か上りにも強いという話をしていたので、５区という可能性もありますね。田島は３，４区あたりになるのかな。他にも往路候補は多く…前回２区を走った山口、２度４区を走っている分須、全日本８区１０位で走った浦上も長い距離に強いです。５区経験者はいないだけに、誰を起用するのか…箱根シードを獲得した２０１８年を最後に１桁順位で走ったことは無いだけに、主力の起用もありだと思うのですが…


６区は前回走った冨永がいますし、２年連続の起用も十分。全日本ではエース区間の７区に起用されたことを考えると、平地という可能性も…前回復路を走ったのは他に田島、分須、住原とおり、住原は前回１０区６位と好走しています。他にも全日本を走った二村に箱根予選でチーム４番手だった山下らもおり、全日本を走った８人と箱根予選上位７人を合わせてちょうど１０人となっており、このメンバーが中心となりそう。他に出場するとしたら箱根予選走ったメンバーになるのかなあ。


箱根は２０１８年に４位でシード獲得以降は最高順位が１３位、ここ３大会はいずれも１６位以下ということを考えると、なかなかシード争いに絡むことは難しいでしょうが…全日本の走りは想像以上の結果でしたし、箱根でも前評判を上回るような走りを見せて欲しいです。