城西大学 2024年度 出雲・全日本振り返り⇒箱根に向けて

続いては城西大学について、出雲・全日本の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。出雲・全日本結果はこのようになっております。出雲は前回2位だっただけに今回の7位というのはやや苦しい結果となりましたが、全日本では6位で危なげなくシード権を確保しました。

出雲振り返り

1区の齋藤が区間11位、先頭と26秒差ということでエースの1人を起用したことを考えると、正直出遅れてしまいました。前回転倒した1区でのリベンジを期待していたのですが…2区の山中も区間13位と苦しい3大駅伝デビュー、総合でも12位に下がることに。しかし、3区のエースキムタイが2年連続区間賞の快走で12→5位と7つ順位を上げることに。キムタイのハイレベルな安定感は全選手の中でもトップクラスです。


4区の平林は区間9位ということで、こちらも3本柱の1人であることを考えると状態は良くなかったでしょうし、もう一歩という結果に。そんな中で5区鈴木が区間4位と好走したのは、苦戦した出雲において最大の収穫となりました。6区の久保出は区間9位で2つ順位を下げてしまい、総合7位でのフィニッシュとなりました。

全日本振り返り

1区の鈴木が区間7位、トップとも5秒差と好スタートを切りました。1年の箱根で4区を走って以降、2年時は駅伝で姿を見せませんでしたが、3年時にまた復活を果たしてくれました。2区の柴田は区間11位、3大駅伝初エントリー&初出場でエース区間を担ったことを考えると、悪くない走りだったのでは。3区のキムタイは区間賞で10→5位と5つ順位アップ、2年連続で出雲・全日本の3区ダブル区間賞となりました。


4区の齋藤は区間2位で総合でも2位に浮上、前回も4区終了時で2位に浮上しましたし、ここまでは狙い通りかな。齋藤が出雲から立て直してきたのも前年度と同様です。5区の林も区間7位とまずまずの走り、主力の林が戻ってきたのも大きいです。6区の桜井は区間11位、前回も10位ですし安定はしているかな。


7区の久保出は区間11位、出雲の6区に続いてエース区間を任されているのが凄いですね。ただ、区間順位としては正直どちらも物足りないかな…8区の平林は区間5位、総合では5→6位と1つ順位を下げてしまいましたが、平林が最長区間を担えるようだとチームとしても大きいです。3区以降はシード争いに巻き込まれることもなく、安定してのシード獲得となりました。

箱根に向けて

城西の最大の懸念は5区をどうするか。過去2年はエースの山本唯が区間賞を獲得しており、2年前のシード獲得、前回の3位に多大な貢献を果たしました。全選手、全大学で最も抜けた影響が大きい選手かもしれません。ここで気になるのがエース斎藤の起用区間、2年前の激坂王で山本唯をはるかに上回る走りで優勝している選手…平地の走力も抜群で3年連続の2区が順当ではあるのですが、5区を走っている姿も見てみたいんですよね。齋藤は2区か5区なのかは城西の区間配置で最注目です。


齋藤が5区だとしてもキムタイを2区に起用出来るわけですから、2区で困るわけではないというのも大きいです。キムタイは2区でなければ過去2年走っている3区になるか。他に往路候補としては、2年前に4区を走っている鈴木、2年連続で9区を走っている平林、出雲・全日本で主要区間を担った柴田、久保出らも候補になってきそう。2年連続で1区を担った野村も抜けているだけに、誰が1区かも注目です。


6区は2年前に走った大沼、前回走った久保出と経験者が2人いますが、大沼はあまり姿を見せていませんし、久保出は今の起用を考えると6区はちょっともったいないかな…往路でなければ復路の9区あたりが適任のような気がします。他にも復路経験者は林、櫻井、小田らがいますね。平林もいますが、往路での起用が有力です。


他にも上尾ハーフで好走を見せた山中、ルーキーの小林、三宅らがいますし、この3人が揃って箱根を走ってもおかしくないんですよね。往路も楽しみですが、それ以上に復路は選手が揃っているように思えます。さすがに前回の3位を再現するというのは容易では無いでしょうが、シード争いに巻き込まれる可能性も低いですし、上位争いをしてくる可能性は十分。3年前の箱根予選落ちから見事にチームを立て直した城西が、今回の箱根でも前回のような素晴らしい走りを見せられるのか、非常に楽しみです。