第37回(2024年) 上尾ハーフレース結果 ~大東大の棟方がU20日本記録で優勝~

上尾ハーフが本日行われましたので、大学ごとに自己ベストを出した選手を中心にレース結果を振り返ります。後半は暑くなるコンディションでしたが、それでも61分台が2人、62分台も15人出ています。箱根前に行われる大きなハーフ大会としてはこれが最後になりますし、今後は各大学ともに箱根に向けて準備をしていくことになります。

駒澤大学

上尾ハーフで最も収穫があったのは駒澤か。61分59秒の帰山、62分4秒の村上、62分5秒の谷中2~4位を占める快走で大きな存在感を示し、さらに62分30秒の吉本、62分38秒の小山、62分51秒の森重、62分55秒の海晴と61分台が1人、62分台が6人という盛況ぶりでした。全員が自己ベストで持ちタイムもチーム内で4~10位を占めることに。全員箱根出場を果たしてもおかしくないですね。一方で出雲・全日本を走った島子は64分0秒、山口は64分29秒でベストではありますが、箱根はちょっと遠くなったかな。

城西大学

山中が62分52秒、でチーム3番手のタイムとなる快走、さらにルーキーコンビが素晴らしく、三宅が62分58秒、小林が63分4秒でチーム4,5番手。3人とも全日本は出場していませんが、箱根の出番は十分にありそう。他にも中島が63分39秒、岩田が63分48秒のベスト、小早川が64分19秒、古橋が64分49秒で走るなど多くの選手がベストを更新しています。前回箱根3位の城西が主力が抜けた今年度も十分に期待できることを示してくれました。

東洋大学

迎が63分38秒のベストをマークしてチーム10番手、先週1万で28分台をマークしていますが2週連続の好走。出雲・全日本を走った濱中も63分53秒のベストで走っています。全日本にエントリーされたルーキーの馬場は初ハーフで66分42秒をマークしています。

國學院大學

ベストを出した選手は多くないですが…中川が62分46秒、鶴が62分49秒、板垣が63分17秒、青木洸が63分21秒で4年生の4人が揃ってセカンドベストで走っています。まずは箱根16人のメンバーにどれだけ入ってこれるか。63分27秒の本山がベスト、ルーキーの岡村が63分34秒で初ハーフを走ったのも良いですね。吉田が63分35秒、木村が63分51秒、田中愛が63分58秒でここまでが63分台となっています。世田谷の青学や上尾の駒澤と比べると、主力が出ていないとはいえ全体的にはもう一歩という気も…

法政大学

小泉が62分13秒のベストでチーム2番手のタイム、先週1万で法政記録をマークした大島が63分0秒でチーム4番手、花岡が63分40秒でチーム9番手となっています。エース級が好走したのは良いですし、花岡もこの走りを見ると箱根メンバー争いに絡んできそう。他にもルーキーの福田が64分8秒と早速良い走りを見せています。

早稲田大学

宮岡が62分39秒をマークしてチーム4番手、まだ3大駅伝の経験はありませんが今回の走りで箱根がグッと近づいたのでは。出雲・全日本を走った藤本が64分26秒のベストでチーム10番手、伊藤幸が64分32秒、瀬間が64分44秒でベスト、間瀬田が64分50秒でベストタイとなる走りを見せています。


箱根経験者では菅野が63分39秒、伊福が63分55秒、伊藤大が64分18秒ということで間瀬田とともに箱根出場が有力な選手がタイムとしてはもう一歩だったのは少し気になりましたが、経験豊富な選手ばかりですし、箱根には合わせてくれることでしょう。

創価大学

ルーキーのムトゥクが63分33秒、浦川が63分55秒、石丸修が64分5秒でいずれも自己ベスト、ルーキーが揃ってチーム上位を占めることとなりました。後は川田が64分29秒で走っていますが、100位以内で走ったのはこのくらい…主力が出ていない中でルーキーがハーフでしっかりと走れたのは良かったです。

帝京大学

浅川が63分2秒でチーム5番手のタイム、ルーキーの小林も63分21秒でチーム8番手となっています。ともに3大駅伝・予選会を経験していませんが箱根での出場もあり得るか。4年の黒木も63分28秒でチーム11番手のタイム、まだ3大駅伝・予選会のエントリー経験はありませんが最初で最後の箱根エントリーはあり得るか。原が64分37秒でベスト、大西が64分41秒のセカンドベストと2年生も頑張っています。

大東文化大学

上尾ハーフにおける最大の驚きは棟方がU20学生記録である61分38秒を叩き出して優勝したことでは。全日本では5区6位とそこまで目立ちませんでしたが、2位に21秒もの大差をつけていることも評価が高いですね。箱根ではエース区間を走ってもおかしくないです。入濱も62分7秒でチーム4番手のタイム、さすがの走りでした。


他にも宮倉が63分29秒で、庄司が63分34秒でチーム9,10番手のタイムをマーク、棟方以外の2年生もタイムを伸ばしています。キプロップが63分40秒で走れたのはまずまずかなあ。ただ、箱根に向けては正直まだ物足りない…和田が64分28秒、照井が64分48秒でベストをマークするなど収穫の多いレースとなりました。

立教大学

原田が63分42秒でチーム3番手となる好タイムをマーク、中西が64分3秒のセカンドベストで続きました。木代が64分17秒、鈴木が64分21秒でチーム8,9番手でトップ10に入ってきました。他にも木島が64分59秒、山下が65分21秒で走っており、下級生のベスト更新が目立ちました。

専修大学

犬塚が64分53秒で3秒届かずもセカンドベスト、中西が65分7秒、水津が65分9秒、佐藤恵が65分38秒でルーキーの3人も初ハーフを65分台でまとめています。箱根予選は走っていない選手たちですが、どれだけ箱根メンバー争いに絡んでこられるか。

山梨学院大学

ルーキーの大杉が63分56秒でチーム8番手、田原が64分7秒でチーム10番手と好走、高橋も64分37秒で走っており、この3人が100位以内で走っています。松岡も65分11秒でまとめていますし、ルーキーを中心に下級生のベストが目立ちました。

中央学院大学

市川が62分32秒でチーム5番手の快走、吉田が63分0秒、堀田が63分5秒でまとめた他、太田が63分28秒、林が63分29秒、三角が63分46秒で揃って自己ベストをマークしています。坂本が63分33秒のセカンドベストで走ったのも含めて63分台の選手は多かったですね。64分台のベストでは前原が64分30秒、長谷部、徳善のルーキーコンビがともに64分40秒で走っています。

中央大学

伊東夢が63分57秒で自己ベスト、佐野、高沼、東海林の4年生トリオはいずれも66分台ということで…タイムを明確に狙いに行ったのは伊東夢だけなのかな?今回は出ている人数が少ないのもありますが、あまり目立たなかったですね。

日本大学

長谷川が63分52秒でチーム4番手、菅原が63分59秒でチーム6番手と3大駅伝・予選会にエントリー経験のない2人が63分台でのベストをマークしたのは良いですね。他にも小路が64分30秒、橋本が65分8秒でベストをマーク。箱根16人の争いも激しくなってきています。

東京国際大学

山本が63分29秒のベストでチーム6番手、久保も63分57秒と63分台で走っています。これでもサードベストなのが素晴らしい。松田が65分9秒、古賀が65分13秒で走っており、箱根予選を経験した2人もまずまずのタイムをマークしています。

神奈川大学

花井が64分29秒で走ったのが唯一かな?セカンドベストにも2秒届かなかったもののまずまずか。

順天堂大学

ルーキーの川原が62分45秒でチーム4番手となるタイム、高校時代に比べるとここまであまり目立っていませんでしたが、一気に箱根も楽しみになる結果でした。児島が63分51秒のベストをマーク、ここまでは良かったですが…続くのが鬼澤が64分45秒、小林が64分57秒、石岡が65分28秒ということで、箱根に向けてはもう一歩だったかな。

明治大学

堀が64分57秒でチームトップ、箱根予選は回避しただけにまずは出場出来たのが良かったですね。佐久間が65分15秒、宮下が65分51秒、乙守が66分39秒でいずれも自己ベストではあるのですが…箱根出場校と比べるとやはり物足りなさは否めず…佐久間あたりが戦力になってくれると大きいです。

国士館大学

山中が64分58秒でベストをマーク、川勝が65分11秒、西田が65分34秒で箱根を2度経験している2人も走っています。ただ100位以内は1人もいないというのも、150位以内もこの3人だけでうち2人は主力がベストには遠く及ばないというのもちょっと寂しい。

東海大学

藤田が65分23秒のベストで走ったのが200位以内では唯一かな。出場していた選手は多かったようなので、今回はペース走ということか。