駿河台大学 2024年度 箱根予選振り返り⇒来年度に向けて

続いては駿河台大学について、箱根予選の結果を振り返りつつ、来年度への展望も書いていきます。箱根予選結果はこのようになっております。通過ボーダーである10位とは7分45秒もの大差をつけられての16位、これだけ見るとかなり絶望的ではあるのですが…来年度巻き返すだけの余地は色々とありそうなのは救いです。

箱根予選振り返り

レマイヤンは全体5位、これでも1位と59秒離されていますが十分に役割は果たしてくれました。さらに岡崎が53位、久保が56位、佐藤が76位で続いたのも良かったですね。岡崎は前回の箱根でも8区12位で走っていますし、安定しています。久保も前回の箱根では10区13位、ハーフのタイムも良いですし、計算出来る2人です。佐藤も期待のルーキーの1人ですが、ここまで走るとは思いませんでした。


早稲田が100位、小島が163位で続きました。早稲田も前回の185位から順位をグッと上げてきましたし、小島も全日本予選で3組を担うほどですし、ここまでの6人は順当か期待以上の走りを見せてくれました。しかし、7番手が250位の佐々木と6番手と7番手のタイム差が1分24秒も開いてしまうことに。これだけでも痛すぎるのですが、さらに8番手の315位に古橋で7番手と8番手も同じく1分24秒も開いてしまいました。


古橋は前回チーム3番手、箱根でも3区を走っているエースの1人、本来であればチームの日本人トップを争う選手ですからね…9番手の327位に黒川、そして10番手の362位に東泉ということで、古橋とともにエースの1人、結果としてこの2人が揃って非常に苦しい走りとなってしまったことが、そのままボーダーから大きく離される結果となってしまいました。伊藤が388位、稲葉が444位ということで、5人が300位以下に沈んでしまっては出場争いには加われないですよね…

来年度に向けて

前回の来年度に向けてはポジティブな材料がいくつもあります。元々、4年生は駿河台が箱根初出場を果たして以来、最も苦労していた世代…今回箱根予選に出場したのは佐々木1人だけですし、3大駅伝・予選会に出場経験があるのも他に加藤だけです。箱根予選落ちとなった大学の中で最も戦力ダウンが少ない大学の1つです。


留学生は2年連続10位以内で走っているレマイヤンがいますし、今回は苦しい走りとなった東泉、古橋のダブルエースも本来であれば貯金が期待できる選手ですから。ここに今回良かった岡崎、久保、佐藤、早稲田らがいて、箱根予選を走っていない選手の中にも、藤井、長田、塩路と箱根経験者が揃っています。チームの中心は引き続き現3年生、箱根経験者は6人いますし、今回は箱根予選に5人しか走っていませんが、来年度は12人中半分以上を占めることになりそう。


2年生はレマイヤン、古橋、久保とチームを牽引する3人が揃っており、エース級は揃っていますが3年生に比べると選手層はちょっと薄いかな。持ちタイムではチーム上位の大橋がそろそろ予選会にも出場してほしいところ。1年生は箱根予選を走った佐藤、小島、稲葉が現状では抜けている存在。他にも小林、侭田ら高校ベストがこの学年上位の選手がいますね。佐藤が5千で13分台に箱根予選好走と一気に主力となってきたのが頼もしい限り。


これだけ見ると、来年度はまた箱根に復帰できるだけの戦力を有しているように見えますが、なかなか箱根予選に合わせられていないのが気になるところ。今回も主力を複数欠いてさらにエース格が揃って崩れてしまったわけで…来年はベストな布陣が組めるのか、組めたとしても揃って力を発揮できるのかと言われると不安も大きいです。2年連続で箱根を逃してしまうと一気に遠ざかってしまいますし、現3年生が中心のチームであることを考えても来年度の箱根出場を逃すわけにはいきません。粘り強い走りで箱根返り咲きを果たしてほしいです。