中央学院大学 2024年度 箱根予選振り返り⇒箱根に向けて
続いては中央学院大学について、箱根予選の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。箱根予選結果はこのようになっております。5年連続シードを逃して以降、箱根予選では12→7→12→9位と箱根予選では苦戦していましたが…今回の5位で中位通過というのは上々の結果と言えるでしょう。出場争いに巻き込まれることもなく安定した走りを最後まで見せてくれました。
エースの吉田が日本人トップの10位、日本人2番手にも20秒差をつけています。吉田が日本人トップの最有力だとは思っていましたが…それでも実際に達成するのが吉田の強さですよね。無理に留学生のハイペースにつかない判断も今回のコンディションを考えればよかったのでは。吉田はある意味予定通りだったかもしれませんが…2番手の18位に近田が入ってきたのが大きかった。ハーフでの実績は抜群ですが、それでも箱根予選や箱根ではそこまで目立った走りが出来ていなかったですからね。今回はまさに吉田と並ぶエースの走りでした。
65位の柴田、88位の市川と100位以内は4人と決して多くは無いんですよね。柴田は前回の箱根5区を走っている選手、市川は初出場でしたが上々の走りでした。中央学院が素晴らしかったのは101~150位の選手たち、106位の堀田を始め116位の林、122位の太田、135位の黒谷、136位の坂本、143位の工藤と10番手も150位以内となっています。
堀田は箱根予選で過去2度は苦戦していましたが、今回は良い走りでしたし、林もエントリー自体初めてでしたが上々の結果、市川・林と2年生の走りが良かったですね。太田は4年目にしてエントリー自体初ですがしっかりとまとめていますし、黒谷、坂本と前回200位オーバーだった2人も順位を上げてきました。工藤は1年時に箱根6区4位と快走している選手、予選会で苦戦することもありましたが、今回はまずまずかな。
中央学院が良かったのは11番手も148位の徳善で10番手とわずかに6秒しか差が無かったこと。多くの大学が10人揃えるのに苦労していた中、11番手が最も良かったのが中央学院でした。12番手の日数谷は280位だったものの、危なげなく箱根予選を5位通過を果たしました。
直近の記録会、1万mで28分台のベストを出す選手が多かったのは収穫でした。ただ、それが箱根につながるかというとそれはまた別の話…留学生がいる大学と同様に吉田が2区というのはもう鉄板というのが中央学院の大きな強みです。となると1,3区が大事になってきます。前回1区を走っている稲見は全日本予選・箱根予選ともに出場していなかったのが気になるところ…さらに是会の箱根4区6位と快走した黒岩も出場していないんですよね…この2人が箱根に合わせられるかはチームにとって重要です。
吉田に次ぐエース級となった近田を復路に残す余裕は無いでしょうし、近田が往路を走ることは有力かな。例えば3区あたり…後は1万で良かった堀田、前回7区を走った工藤らが候補になるのかなあ。ちょっと往路を誰が走るのかというのが悩ましい状況なのが心配です。前回の箱根も19位だったわけですし、1桁順位で走ったのも黒岩だけですから…
5,6区の山は柴田、小松という前回走っている2人がいますし、揃って28分台のベストをマークしているのも良いですね。6区は3年前に区間4位で走った工藤もいますし、工藤が往路でなければ6区を走って欲しいかな。復路候補は正直心配はいらなそうですよね…箱根予選出場かつ1万で良かった選手が4年の太田、3年の黒谷、坂本、2年の市川、林らがおり、これだけで5人いますからね。
ルーキーがちょっと箱根メンバー争いでは厳しそうですが、10人の出場争いも16人のメンバー争いも激しくなりそうです。箱根で11位で予選落ちとなってからは、過去4年間で2度の予選落ち、出場した箱根も16位、19位と苦戦が続いています。今回もいきなり箱根でシード争いを繰り広げるのは容易では無いでしょうが、箱根予選、そして記録会と期待を膨らませる結果を残していますし、箱根でも快走を期待したいです。