日本大学 2024年度 箱根予選振り返り⇒箱根に向けて
続いては日本大学について、箱根予選の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。箱根予選結果はこのようになっております。前回の箱根では15位と4年ぶりの箱根ながら上々の走り、今年度の箱根予選もそこまで前評判も高くなく、監督も下位通過出来れば…という話でしたが7位と危なげなく通過し、2年連続の箱根出場を決めました。
エースのキップケメイが2年連続で全体トップ、力のある留学生であっても苦労することがある箱根予選で2年連続で結果を残すのが凄すぎます。前年度は走りやすいコンディション、今年度は猛暑とどちらの気象条件でも好走、そして今回も60分59秒と唯一の60分台ですからね。日本人トップとも2分30秒もの大差をつけていますし、いかに大量の貯金を稼いだかが分かります。
大仲が37位、安藤が57位、冨田が58位と稼いでほしい選手たちが揃って好走したのも良かったですね。大仲、安藤はともに前年度から100位以上順位を上げています。110位の高田、147位の大橋が続いてここまでが150位以内、高田は全日本予選で好走していますが今回も良い走りでした。156位の山口彰、176位の岡田、182位の鈴木、183位の長澤が7~10番手でこの間が23秒と多くの大学が集団走が大幅に崩れてしまう中、日大は良く粘りました。
鈴木あたりはもっと上位で走って欲しい選手でしたが、それでも大崩れしなかったのが良かったです。11番手の山口聡は241位とさすがに苦しみ、アクシデントのあった山口月は480位となっていますが、必要な10人は揃えてきており、ボーダーとは4分半以上と危なげなく7位通過を果たしました。
ほぼ確実なのはキップケメイの2区、前回の箱根は区間10位ともう一歩ではありますが、2年連続箱根予選トップの選手を2区以外に起用することはまずないでしょう。そうなると大事になるのが1,3区なのですが…前回はこの両区間がともに区間4位と素晴らしい走りを見せたことで、3区終了時では総合4位につけました。その1人である安藤は今回も1区か3区を担う可能性が高そう。そうすると、卒業した西村の穴を誰が埋めるのかが大事になってきますね。
現状、持ちタイムや実績で抜けた選手はいませんが…箱根予選で良かった選手だと大仲や冨田らになってきますし、1万やハーフのタイムだと鈴木もチーム上位、全日本予選、箱根予選ともに合わせてきた高田も往路候補になってくるか。山は前回走った大橋、山口月と揃っているのですが、どちらも区間19位だったんですよね。他の選手を起用してくる可能性もありそうですし、山の準備はしっかりとしたいところ。
復路は候補となる選手は多いかな。前回走った選手では山口月以外に鈴木、中澤、大仲といますがむしろ往路を走って欲しい選手たちばかり。4年は安藤、大橋以外に岡田も箱根予選を走るまでに台頭してきましたし、2年は高田以外にも箱根予選を走った山口聡太、彰太の2人にハーフでは天野が好タイムをマークしていて、箱根デビューも期待される選手です。ルーキーは箱根予選を走った長澤はいますが、まだまだこれからかな。個人的には2年生の躍進に期待していますし、複数選手が箱根を走って欲しい。
前回は3区終了時で4位から往路は19位まで下がってしまいましたが、大きなインパクトは残すことが出来ました。今回も2区終了時では上位にいる可能性が高いですし、そこからどれだけ粘れるかが大事になってきますね。エース力では前年度の方が上だと思いますが、総合力では負けていないと思うんですよね。箱根では前回に負けない走り、ビックリするような走りを見せて欲しいです。