神奈川大学 2024年度 箱根予選・全日本振り返り⇒箱根に向けて
65分切りは0人、大きく稼ぐ選手はいませんでしたが…酒井が41位、大岩が52位、志食が59位と3人がまず好走したのが大きかった。酒井は箱根で結果を残していましたし、大岩も全日本予選で好走して評価を高めていましたが、予選会初エントリーかつ持ちタイムも目立たない志食の走りは衝撃でした。さらに西坂が75位、近藤が78位、上田が87位と100位以内が6人。3人とも全日本予選を走っておらず、箱根予選も初めてでこの走りですからね。ここまで新戦力が揃って台頭してきたのが素晴らしいです。
塩田が131位、中西が162位、滝本が166位、中野が175位でここまでで10人と101~150位は1人しかいませんでしたが、10番手までがよく耐えました。数少ない箱根経験者の新妻は251位、エースの宮本は10~15kmの間で途中棄権でしたから…稼ぐべき選手たちが苦しむ中、経験の浅い選手たちが活躍、総合力で箱根出場を見事に勝ち取りました。
1区の大岩は区間13位もトップと7秒差ですし、好スタートを切りました。2区の酒井は区間16位ということでさすがにエースが揃って区間では厳しかったか…総合12→15位と3つ順位を下げています。そんな中で3区の宮本が区間8位、箱根予選を途中棄権したエースが走れたのだけでも大きいですが、主要区間で1桁だったのも大きいです。4区の近藤も区間9位で走れたのも良かったですね。2年生も着実に力をつけています。
5区の中西は区間17位で関東勢最下位と苦しい走り、6区の滝本も区間14位ながら総合では14→13位と1つ上げています。7区の西坂は区間15位で関東勢最下位ですが、さすがにこれまでの実績を考えてもエース区間は厳しいですよね。8区の志食も区間16位ですが、正直こちらも仕方ないかと…総合では14位と関東最下位は回避ししましたし、3大駅伝初出場の選手も多く、経験を積ませられただけでも十分に収穫ありと言えるでしょう。
箱根予選は9位通過だったことを考えると、単純計算で19番手、前回の箱根でも21位でしたし今回の箱根も厳しい戦いになりそう。前回の箱根経験者は7人が抜けており、宮本、新妻、酒井の3人しかいません。宮本が2区を担うことになるのは有力として、往路の残り区間をどうするかは悩ましいですね。酒井を復路に残す余裕はないですし、1,3区あたりに入ってくるか。新妻も本来ならば往路を走って欲しい選手ですが、箱根予選で苦戦、全日本も走っていないのは気になるところ。
箱根予選でチーム2番手だった大岩が全日本に続いて1区という可能性もあるかな。後は3大駅伝・予選会の経験というよりはスピードのある選手たち、いずれも28分台のベストを持ち、全日本予選を走った滝本、中西、三原、高潮あたりから誰かを往路に抜擢という可能性も…往路が確実なのは宮本くらいで往路の出場争いは激しそう。山は経験者がいないのでどれだけ順位出来ているか…6区は比較的安定していますが、5区は良い時と悪い時の差が激しい印象。
復路は箱根予選で良かった志食、西坂らがまず入ってきそう。もちろん往路もありますが、9,10区の23km区間あたりが合っていそう。箱根予選・全日本ともに良かった近藤、箱根予選で好走した上田も箱根出場の可能性は十分。全日本予選と箱根予選を走ったメンバーが何人も異なるため、予選会の経験者が多く、それだけ箱根10人の争いはいい意味で監督を悩まさせてくれそう。
箱根で13位、12位となった後は2年前に予選落ち、前回は21位と苦しい戦いが続いていますし、今回も箱根もシード争いに絡んでいくような走りは難しそうで15位でも上出来だとは思うのですが…全日本予選、箱根予選ともに経験の浅い選手が揃って結果を残してきましたし、箱根でもまた新たな選手の快走、そして箱根予選9位通過から1つでも上の順位を目指してほしいです。