東京国際大学 2024年度 箱根予選・全日本振り返り⇒箱根に向けて
エースのエティーリは失速してしまって11位、全体トップからは2分36秒も遅れてしまうことに。前回の転倒の悪夢が蘇りましたが…佐藤榛が31位、さらに大林が35位、菅野が44位と3人が上位で入ってきたのは大きかったですね。特に3大駅伝・予選会通じて初出場の大林の快走にはびっくりしました。川内が86位、大村が96位でここまでが6人が100位以内というのは良いですね。
ただ、7番手の松田が145位、8番手の小柴が195位とそれぞれ40秒以上空いてしまうことに。9番手の古賀が215位、10番手の冨永が224位ですから、ギリギリ耐えた形ですね…11番手の木村は318位で10番手と2分近く間が空いていますし、楠木は5km~10kmの間で倒れてしまって途中棄権ということですから、ルーキーの小柴、古賀がよく耐えてくれました。前回14位でまさかの予選落ちから、8位と下位ですが何とか通過を果たしました。
1区の木村が区間17位も先頭とは11秒差ですから2年連続でスターターの役割は果たしてくれました。箱根予選でチーム11番手からよく全日本1区を走れるまでに合わせてきましたね。2区のベットは区間3位で16→3位と一気に13も順位を上げたのは良かったですね。区間賞をとれれば最高でしたが、さすがに今回は鶴川と吉田響の2人が凄すぎました。
3区の佐藤榛も区間4位と2年連続ですばらしい走り、頼りになる選手です。ここまでは完璧な展開でした。しかし、3大駅伝・予選会通じて初エントリーとなった4区の中山が区間14位と苦いデビュー、5区の益田が区間15位に沈んでしまい、6→10位と4つ順位を落として一気にシード圏外にまで下がってしまうことに。箱根予選を走っていないフレッシュな2人でしたが、ともに苦しい走りとなりました。
それでも6区の大村が区間8位でまとめると、7区大林が区間7位の好走、箱根予選でもエース級の走りを見せていましたが、今回も素晴らしかった。これで3大駅伝初出場ですからね。総合9位に浮上、8位とも11秒差となりました。2年連続の8区だった川内は区間13位でシードには届かずも9位はギリギリ守りました。2年連続シードとはなりませんでしたが、決して悪い結果では無かったですね。
2年ぶりの箱根出場ということもあり、箱根経験者は5人しかいません。ここに5区経験者の倉掛、6区経験者の吉住と山の経験者がいるのは本来であれば強みなのですが…倉掛は1年の箱根以来3大駅伝・予選会のエントリーは無いですし、吉住も2年の箱根が唯一のエントリーです。持ちタイムも2年以降二人とも自己ベストを出せていませんし、山は正直一から準備しないといけない気もします…
他の経験者である白井、山岸、冨永は最後に3大駅伝を走って以降、苦戦したり姿を見せなかったりということで、箱根経験者は全体的に苦しんでいます。。その分、箱根未経験者で力のある選手はズラッと揃っています。箱根2区はまずエティーリが走るでしょうし、箱根予選会では苦労していますが、ハーフで59分32秒を持つ実力者ですから、区間記録を叩き出してもおかしくない選手です。
往路候補としては、箱根予選で好走した佐藤榛、大林、菅野あたりが候補になってきそう。例えば1区佐藤榛、3区菅野、4区大林のような布陣ですね。5区は以前楠木が候補という話もありましたが…6区も含めて山はしっかりと準備したところ。東国大で山が最も良かったのは初出場を果たした2016年でそれ以降は苦戦が続いていますからね。6区までは戦力が限られる一方で7区以降は候補がズラッと揃っているかなあ。
全日本を走った木村、大村に川内は2年連続の全日本8区ということで9区も任せられそう。ルーキーの小柴も見てみたいですし、箱根予選は苦戦しましたが復活が待たれる冨永、ハーフで結果を残している久保などなど…主力が戻ってくればその分往路の出場争いが激しくなり、結果として復路の層も厚くなりますからね。4年生を中心に選手は揃っていますし、後はどれだけ箱根に足並みを揃えられるかかな。ベストに近い布陣を組めたらシード争いにも十分絡んでこれそうですし、前回出場できなかった悔しさを晴らす走り、見せて欲しいです。