山梨学院大学 2024年度 箱根予選振り返り⇒箱根に向けて
続いては山梨学院大学について、箱根予選の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。箱根予選結果はこのようになっております。前年度の箱根予選で増枠での最下位通過、さらに箱根でも最下位ということで前評判は低かったですが…そんな中での箱根予選3位通過は専修の2位通過に続く驚きでした。私も正直通過は難しいと思っていましたからね…
キピエゴが全体2位の快走、1位とは3秒差、3位とは45秒もの大差をつけており、大量の貯金を稼ぎました。ムトゥクとキピエゴの留学生コンビはどちらもハイレベルですね。2番手の45位にルーキーの阿部紘が入ってきたのもサプライズでした。持ちタイムは目立たなかったんですけどね。さらに66位の徳田、69位の平八重、70位の和田が3秒以内に入り、ここも素晴らしかったですね。徳田は前回に続く好走、平八重は前回200位オーバーからの順位アップでした。
さらに101位の塚本、111位の土器屋、113位の村上と続きます。塚本も前回の200位オーバーからの好走、土器屋も2年前は300位オーバーでしたからね。多くの選手が前回の箱根予選から順位を上げています。その一方で日本人エースの村上が8番手というのは物足りないですが…それを感じさせないチーム力がありました。
高田が165位、大西が185位で10番手、高田は1,2年時は二桁順位で走っていますし、また復活してほしいところ…11番手の占部は231位、12番手の伊東は277位とちょっと差はありますが、それでも他大学に比べても崩れる選手は少なかったですね。5人が100位以内、10人が200位以内と安定した走りでした。
箱根予選で良かったとはいえ、箱根はまた別物…最後に箱根でシードを獲得したのは2016年、その後は最も良かったのが2023年の14位でシード争いにもずっと絡めていないですからね。2区はムトゥクかキピエゴで盤石、そして強い留学生がいるチームで大事になるのは1区と3区、過去5大会を見ても1区か3区のどちらかで区間19位以下になってしまっているんですよね。箱根予選で上位に入った阿部紘、徳田、平八重、和田らがいますが、1、3区を任せられるかというと悩ましい。
3区経験者では村上、高田がいますし、前回4区を走った和田もいますが、どうしても1,3,4区は不安になってしまうかなあ。阿部紘がいきなりエース級になってくれるのであれば最高ですが…例えば1区村上、3区阿部紘、4区和田みたいな布陣が組めますからね。5区は前回11位で走った弓削がいるのは大きいですから、往路を走れる選手がもう1人いると違ってきそう。
復路は…2年連続で6区を走っている高田はいますし、箱根予選で良かった徳田、平八重は7区、9区を走っていていずれも区間22位以下でしたが、そこから走力は上がっていますからね。他にも前回走った新本、占部と前回復路を走った選手は揃っています。他にも箱根予選を3度走っている塚本、大西、全日本予選で良かった溝永もいますし、選手層は前年度よりも厚くなっています。2区と5区が計算できるのは大きいですし、後は往路の平地でも勝負出来る選手の台頭、そしてシード争いに喰らいついていってほしいです。