中央大学 2024年度 箱根予選・全日本振り返り⇒箱根に向けて
今年度主力となった白川がチームトップの17位と快走、さらに阿部も36位の3番手で走れるまでに復調してきたのはチームにとって大きな収穫でした。そんな中で活躍を見せたのが5人出場したルーキーたち、特に岡田は24位で2番手、40位で4番手の原田、47位で5番手の原田とチームトップ5&50位以内に3人が入る盛況ぶりでした。並川が126位の7番手、七枝は最下位の324位と苦戦しましたが、箱根予選にルーキーが5人出場できるのが凄いです。
唯一の2年だった鈴木が103位はまずまずですが…本来であればもっと上位で走って欲しいであろう山平が133位、吉中が139位というのはもう一歩だったかな。また、10番手の伊東夢が218位、9番手と1分以上離れており、なかなか10人フィニッシュしなかったのはドキドキしました。11番手の佐野も259位に留まっており、8~11番手がいずれも上級生だったこともあって、余計にルーキーに頼ってしまった印象が強かったです。それでも6位通過を果たすのはさすがですが…
箱根予選に出場した選手は2区岡田、6区佐藤大、8区阿部と3人のみ。これは全大学で最も少なく、全日本に狙いを定めてきたことが分かります。1区の溜池は故障明けということもあって区間20位、それでも先頭とはわずかに13秒差ですから順位よりタイム差というスターターの役割は果たしました。2区のルーキー岡田はすぐに先頭集団に追いつく積極的な走り、区間6位で総合では19→7位と12も順位を上げる素晴らしい走りでした。箱根予選からの連戦でこれは凄いですね。
箱根予選を回避した3区の本間も区間6位で総合6位に浮上、主要区間を走った下級生がともに好走を見せて総合6位とここまでは良い流れでした。しかし、4区の浦田が区間13位で総合8位とシード権ギリギリに下がることに。5区の東海林も区間9位で8位は変わらず…2年前に直前で走れなかった全日本で最後に出場を果たしました。
6区の佐藤大も区間7位で良く走りましたよね、岡田の実績は抜けていますが、佐藤大も箱根予選に続けての好走でした。6区終了時で8位ならば長距離区間は心配ないかと思いましたが…7区の駿恭は明らかに前半から苦しそうでまさかの区間14位、総合でも11位に下がってしまいました。8区の阿部は区間18位で関東最下位と最も計算出来る2人がまさかの下位に沈んで総合12位、シードを逃すこととなりました。
箱根に向けて最重要なのはコンディションを合わせられるかどうかですね。箱根予選を走ったルーキー2人が好走した一方で箱根予選を走っていない5人のうち良かったのは3区の本間くらいだったというのは寂しい。揃って3大駅伝で好走というのは2年前の箱根以来出来ていませんし、あそこまで完璧とはいかなくても、箱根への調整というのは大事になってきます。
往路の1~4区は2年連続で1区を走っている溜池がいますし、2年前に4区を走った駿恭の2人はまず走るでしょう。全日本で2区を走った岡田も有力、3区を走った本間、箱根予選でチームトップだった白川、3000m障害を含めトラックで好タイムを連発している柴田らが候補になってくるか。5区は2年前に走った阿部、前回走った山崎と経験者が2人いるのは心強いですね。
復路も1~4区として名前を挙げた選手のうち2人は残せるわけですし、6区は前回区間5位で走った浦田がいます。ルーキーも佐藤大、原田の2人は十分候補になってくるでしょうし、3人出場してもおかしくは無いかな。ここに全日本を走った東海林、箱根予選を走った鈴木、山平、吉中らも含めて10人の争いはもちろん、16人のメンバー争いも熾烈です。山も経験者が揃っていますし、本来であればシード争いどころか中位や上位争いを果たしてもおかしくない戦力を有していますからね。
ただ、様々な事情はあれど前回の箱根で13位、今回の全日本で12位と連続でシードを落としていることは事実、こうした状況を払拭するためにも、箱根では持てる力を存分に発揮し、中央はやはり強いというレースを再び見せて欲しいです。