第36回(2024年)出雲駅伝 区間エントリー発表

3大駅伝の初戦となる出雲駅伝の区間エントリーが発表になりました。今回も前回同様に補員2名との戦略的な当日変更が可能となります。ただ、前回は駒澤が1区間変更のみで他大学は無し、レース前日の区間エントリーであることや補員が2人しかいないことなどから、今後も当日変更はほとんど無いと思います。区間配置(PDF)はこのようになっております。関東10大学における区間配置を見ていきます。

青山学院大学

鶴川④-野村④-黒田③-宇田川③-若林④-太田④

補員:白石④、塩出③


完璧ですね。1区鶴川、3区黒田、6区太田は全員がベストコンディションならばこれが最強だと思っていたので、主要区間は盤石。つなぎ区間も野村、宇田川、若林とこれまた箱根で快走している選手ばかり…直近の記録会も前回のピークがずれた反省を活かしてそこまで合わせていなかったようですし、元々エントリー時点で優勝候補筆頭だと思っていましたが、区間エントリーを見てさらに盤石のように思えます。

駒澤大学

桑田①-帰山③-山川③-伊藤③-島子②-篠原④

補員: 金谷④、谷中①


3区山川、6区篠原は盤石ですが1区にルーキーの桑田を抜擢しました。出雲1区はルーキーが走るには非常に難しく、1区3位以内で走ったルーキーは2016年の東海:鬼塚までさかのぼります。3年前は篠原が走って苦労していましたし、カギを握ることになりそう。駒澤は当日変更を前回しており、今回もあるとすれば、5区島子のところくらいかな。主要区間、つなぎ区間ともに楽しみな選手は揃いますが、優勝を狙うとなるともう一歩力不足な感は否めないかな。

城西大学

斎藤③-山中③-キムタイ③-平林④-鈴木③-久保出④

補員:林④、桜井③


1区斎藤、3区キムタイは予想どおりなのですが、6区に久保出というのは予想外でした。3大駅伝はまだ箱根6区しか走っていない選手ですし…それだけ前半重視なのか久保出が力をつけているのか…楽しみです。1年の箱根以来となる鈴木の出雲出場も非常に楽しみ。1,3,4区が強力なだけに4区終了時では前回と同様に上位にいることが予想されますし、前回の2位にどれだけ迫ることが出来るのか期待大です。

東洋大学

緒方③-濱中②-網本③-迎①-西村③-宮崎①

補員:吉田④ 、馬場①


前回3区を走った小林、2年前に6区を走っている吉田も補員となったことで、3大駅伝初出場の選手が多い区間配置となりました。ルーキーを6区に抜擢するのは、台風で中止となった2014年に竹下が出場予定だった時以来です。宮崎への期待の大きさが伺えます。1区緒方は信頼がおけますし、3区網本も力をつけている選手。西村が5区に回ったことで状態がやや気になります…新戦力を試す意味合いも大きそうですし、前回の7位というのが1つの目安になるか。

國學院大學

青木③-山本④-辻原②-野中②-上原③-平林④

補員:嘉数③、後村②


1区青木、6区平林は順当ですが、3区は辻原がきましたね。箱根で快走して今後エース級となることが期待される選手、それだけ力があるということでしょう。その分、つなぎ区間に山本、上原を起用出来ますからね。コンディションが気になるところですが、万全であれば上位や区間賞争いも期待されます。4区の野中は持ちタイムを伸ばしている3大駅伝初出場となる選手、他の区間は盤石なだけに2年生の辻原、野中の走りがチームの命運を握ることになりそう。優勝候補の一角です。

法政大学

大島③-星野②-小泉④-安澤④-矢原③-宮岡④

補員:武田④、野田②


1区大島、3区小泉、6区宮岡と主要区間を見ると順当なエントリーですが…武田、野田が補員になりました。法政が当日変更する可能性は低そう。記録会に出ていない武田はともかく、野田まで補員になってしまうのは痛いですね。星野は3大駅伝初出場、安澤も前回同じ4区を経験していて、矢原も箱根で結果を残していますからね。ただ、主力が複数外れたことを考えると、前回と同じ8位が一つの目安になりそう。

早稲田大学

山口智③-伊藤④-山口峻①-藤本③-長屋②-工藤②

補員:間瀬田③、吉倉①


状態が気になっていた石塚は補員からも外れてしまいました。この戦力ダウンは痛いですね。1区にエースの山口智、2区に伊藤とエース級を1,2区に投入してきたのはちょっと意外。それだけ3区山口峻に自信があるということかな。直近の5kmロードの走りを見れば藤本、長屋はメンバーに入ってきてもおかしくないと思っていましたし、6区の工藤も順当です。3~5区は不安もありますが、この布陣でどこまで戦えるのか楽しみです。

創価大学

石丸惇③-吉田響④-ムチーニ②-吉田凌④-黒木③-小暮④

補員:石丸修①、山口①


1区は前回と同じく石丸惇、3区ムチーニも予想通りですが、吉田響は2区できましたね。前年度もですが、吉田響を箱根5区以外は主要区間に起用してこないですね。その分、3区終了時ではトップに立っていてもおかしくないですが…前回2区を走った小池が外れてしまったのは気になりますが、その文5区黒木、6区小暮と3大駅伝初出場組が入りました。特に小暮はずっと記載され続けてついに3大駅伝デビューですね。目標の3位以内を達成してもおかしくないです。

帝京大学

山中④-尾崎③-廣田②-楠岡②-鎗田③-福田④

補員:山口③、原②


1区山中、6区福田と4年生コンビを起用してきたのは順当、もう1人の4年生である福島が外れてしまったのが残念…今年度復活を遂げて2年の出雲以来の3大駅伝出場を期待していたのですが。その一方で3区に3大駅伝初出場の廣田が抜擢されたのはビックリ。4区にエントリーされた楠岡とともに2年生コンビの走りが楽しみです。5区の鎗田も3大駅伝初出場で3~5区をどれだけ粘れるかが大事になってきますね。

大東文化大学

入濱③-大濱①-エヴァンス①-小田④-中澤①-西川④

補員:西代④、大谷④


3区エヴァンス、6区西川ということでエースの西川を6区まで残してくるとは思わなかったです。これはリスクを取りつつも上位を狙った布陣ということになるのかな。その大事な1区を任せるのが入濱、ここで結果を残せればチームにとっても大きいです。2区大濱、5区中澤とエヴァンスも含めて3人がルーキーという布陣は全大学を見渡しても唯一です。これで好結果を残せば、全日本・箱根とますます楽しみになってきますね。ルーキートリオの走り、楽しみです。