第101回(2025年)箱根予選エントリー発表
箱根予選会のエントリー(PDF)が本日発表されました。この2年で箱根に出場を果たしている15校に対し、各大学ごとに箱根予選エントリーを見ての感想を簡単に記載していきます。
エースの花岡は順当にエントリーされていますが、もう1人のエースである兵藤は外れてしまいました。他にも箱根に2度出場している竹割もいません。その一方で復活が待たれていた越、南坂らが無事にエントリーされたのは一安心。他にも鈴木、野島健ら主力は揃っていますし、ベストな布陣とは言えないですが、十分上位通過が狙えるメンバーが揃ったのでは。
エースの1人である生駒がいないのは正直痛いですね。前回の箱根予選でチーム2番手で走っている実力者ですから。箱根6区を走った勝部もいません。それ以外はある程度順当なエントリーかな。カマウ、中島を中心に強力な4年生が7人、瀬川、川勝ら箱根経験者を中心に3年生が6人となっており、14人中13人が上級生なところに来年度以降の不安も残しつつ今年度へ賭ける想いも感じます。2年生以下が1人だけの中で1年ながらメンバー入りした今堀の凄さも感じます。高校時代から力のある選手でしたが
エース格の吉居、溜池に実力者の柴田、浦田もいません。吉居、溜池はダブルエースで本来であれば稼ぐ役割を担う選手なのですが…監督のコメントを見る限りは全日本や箱根を見据えてということなのかな…確かにエントリーメンバーは阿部、山平、吉中、本間ら実力者は揃っていますし、最多となる5人エントリーされているルーキーも岡田を筆頭に実力者ではあるのですが…それでも何が起こるか分からない、落ちたら終わりの箱根予選に温存するのは、不必要なリスクを取っているようにも思えてしまいます。
箱根予選に3度出場している山本、後藤がともにいないですね。1万で28分台のベストを持つ永井もいません。ちらほらエントリー漏れが気になる選手はいるのですが、4年の安藤、稲塚、3年の國安、馬場ら主力は順当にメンバー入りを果たしていますし、上級生中心になるかと思いましたが、2年が3人、1年も鈴木、山下と2人入ってきており、学年バランスもだいぶ良くなりましたね。今年度は全日本初出場も決めていますし、箱根予選通過は有力かな。
3年の中澤、ハーフでチーム上位のタイムを持つ天野らはいませんが、比較的順当なエントリーのように思えます。4年は安藤、大橋、3年は冨田、鈴木ら主力級が揃っていますし、大エースのキップケメイも当然メンバー入り。下級生が6人メンバー入りをしたのも今後を見据えてよい傾向です。個人的には山口聡太&彰太の双子が揃ってエントリーということで、2人の走りも楽しみです。前年度の箱根予選が良すぎたのでその再現が出来るかという不安はありますが…箱根も悪くなかったですし、連続出場は狙えそうかな。
4年生が10人、3年生が4人、下級生は0人という凄まじく偏ったエントリーとなりましたね。上級生中心なのはわかっていましたが、ここまでとは…日体大は初出場から連続出場を続けており最長記録を更新、全大学で最も箱根連続出場のプレッシャーがかかっている大学でしょう。その一方でエントリーは盤石。4年生の主力は山口を筆頭に全員入っていますし、3年も山崎、平島、田島と主力が揃います。2年の吉田、1年の吉岡あたりはメンバー入りを果たしてもおかしくないくらいかな。箱根予選の強さは随一なので通過はすると思いますが、年々高まる重圧が不安。。。
4年生は浅井、海老澤ら順当なエントリーでしたが、3年生は大倉のみで村尾、森本ら箱根経験者が複数外れているのがやや気になるところ。2年生は吉岡を筆頭に5人がエントリーされておりこちらも順当、ルーキーは谷本と永原のみということで玉目、池間、川原らは揃って外れてしまいました。特に玉目はいきなりエース級の走りも期待していただけに残念。4年生を中心に実力者は揃っていますし、予選通過は問題無さそうかな。
3年の藤井、長田、倉島ら箱根に出場した選手たちが揃って外れてしまいました。3年生が主力のチームであり、もっとエントリーされると思ったのですが6人だけとは意外でした。その一方で他の学年は順当に主力が入っていますね。レマイヤン、古橋ら主力の2年にルーキーも早速3人が入ってきました。前回はビックリの予選通過でしたがそれでも12位、10校となる今回はボーダーを争う1校となりそう。
4年生は大エースの吉田を筆頭に順当なエントリーですが、3年の小松、黒岩が外れたのが気になるところ。特に黒岩は箱根でも快走していましたし。他はある程度順当なエントリーと言えそうかなあ。ルーキーは日数谷は入ると思っていましたが、徳善、長友も含め3人がメンバー入りを果たしたのはちょっと意外。1~3年生がいずれも3人ずつエントリーと学年バランスは良いです。中央学院も前回は9位通過ということで、ボーダーを争う大学の中では通過に近そうな位置付けか。
箱根で良い走りを見せた鈴木、綾の2人が外れてしまいました。二人とも箱根予選でも結果を残していただけにいないのは痛手ですが…それでもだいぶ選手は戻ってきましたね。4年の尾崎、東原、3年の吉川響、森下、2年の大湊らはしっかりとメンバー入り、ルーキーも井上、成合は順当として土田もメンバに入ってきました。箱根予選では安定した強さを見せ続けていますし、上位通過は難しかったとしても通過自体は問題ないのでは
前回箱根予選に出場した高潮、三原はいませんが…比較的順当なエントリーだと思います。エースの宮本に今年度勢いのある滝本、新妻、大岩の2年生トリオも揃ってメンバー入りを果たしています。正直、前回の箱根終了後は今年度は非常に厳しいと思っていましたが、全日本予選で見事に通過を果たしてからは期待値が高まっています。ボーダーを争う大学ではやや厳しい方だと思いますが、全日本予選に続いての通過を期待。
前回箱根出場校の中で最も苦しいのが東農大だと思います。前回は大エースの前田が大きく稼いだのがとにかく大きかったですが、その前田がいませんからね。今回外れた全大学、全選手の中で最も痛いエントリー漏れです。卒業生の穴が大きく、原田、深堀らがその穴を埋めつつあるとはいえ、前田がいないことによる影響は計り知れないですからね。箱根に出場した圓谷もいませんし、前回の予選が12位だったことを考えても、通過はかなり難しそう。
全日本予選に出場した清水、箱根予選に複数回出場している新本、砂川らが外れています。この影響がどこまで響くことになるか…一方でエース級となるとムトゥク、村上らは揃っていますし、他の前回箱根予選メンバーも揃っています。ただ、経験者がいるといっても前回は13位と最下位通過であり、箱根でも最下位でしたからね…戦力としては前回箱根出場校の中で厳しいのは間違いなく、通過は難しそう。
白井、森といった1万で持ちタイム上位の2人が揃って外れており、持ちタイムを伸ばしている久保もいませんね。ただ、故障の選手が多かった状況から考えると、だいぶ選手は揃ってきた印象。4年は佐藤、木村、冨永、益田ら3大駅伝経験者が揃い、3年も川内、菅野と全日本シードに貢献した2人がいます。留学生はベット、エティーリのダブルエントリーで期待のルーキーである小柴もいます。前回はエティーリの故障もあってまさかの予選落ちとなりましたが、前回予選落ち校ではやはり力は抜けていますし、通過は十分狙えそう。
留学生は1年のマイナのみエントリーとなりました。4年のキサイサ、千代島に前回箱根予選を走った大西らがいませんが、3年の主力である藁科、新井、手塚、福田に2年の上山らは順当にエントリー、ルーキーも佐藤恵、田口が早速入ってきています。ベストな布陣ではなくても、比較的主力が揃っている印象ですが…前回の箱根予選は故障や不調が多発したとはいえ18位、そこから1年で復帰を果たすのは容易では無いでしょう。
これまでに名前を挙げた大学以外で最も通過する可能性がありそうなのは前回15位の麗澤大学、留学生の強さに4年の鈴木康、工藤、小林、牛ノ濱、廣瀬らが揃う今年度は最後のチャンスになるかもしれません…それでも前回の13位以内ならばともかく10位以内に入るのは非常に高いハードルです。前回16位の拓殖はエース格の強矢や富永らもおらずに前回と同じ16位をキープするのも正直大変そう、17位の上武もカマウ、海村のダブルエースは健在ですが通過を狙うには選手層が厳しすぎますよね…
エントリーを見た印象では、前回箱根出場校+東国大の14校のうち、東農大と山梨学院が厳しそうで12校で10枠を争うような展開になるのかなあ…そんな時に意外な大学が1校くらい前評判を覆して通過を果たすことがよくある気がしますし、箱根予選は何が起きるか分からず楽しみでもあり怖くもあります。