第36回出雲駅伝(2024年)戦力分析&区間配置予想 ~法政大学~
本日は法政大学の出雲駅伝における戦力分析と区間配置予想を行っていきます。過去5年成績、エントリー一覧はこのようになっております。2年前は5区終了時で5位と見せ場を作っての7位、前回は6区間中5人が区間8位という安定しすぎる結果で総合でも8位となっています。今年度は全日本出場も逃していますし、箱根での圧倒的な粘り強さに比べると他の3大駅伝や予選会は苦戦することが多い印象。
2年前の出雲では5区3位の好走、先週5千で13分53秒のベストを出している小泉、前回の箱根では1区14位と粘りの走り、5千で13分59秒のベストを先週マークした宮岡、前回の出雲では3区8位、全日本予選では4組10位と快走を見せている武田、前回の出雲では4区7位、先週の記録会では14分2秒のベストをマークした安澤の4人。
前回の出雲は2区8位、先週13分35秒と素晴らしいタイムをマークした大島、前回の箱根では7区9位、全日本予選でも2組10位と好走している矢原の2人。
5千で13分46秒のベスト、13分48秒のセカンドベストを今年度マーク、全日本予選では4組14位で走っている野田、今年度5千で14分1秒、1万で29分40秒のベストをマークしている星野、5千で14分10秒のベストを先週マーク、3大駅伝初エントリーをマークした田井中、5千で14分3秒を先週マーク、3000m障害でも活躍を続ける湯田の4人。
ルーキーのエントリーは無し
ルーキーがいないのはちょっと寂しいですが、ほぼベストの布陣と言って良いのではないでしょうか。エントリーされた10人中8人が先週の5千でベストを更新、1人がセカンドベストで走っていますからね。箱根で8区9位で走った清水、全日本予選で2組14位で走っている行天が外れていますが、スピードが重要な出雲となると仕方ない気もしますし…唯一気になるのが、エースの武田が記録会に出場していないこと。そんな法政大学の区間配置予想は以下のとおりです。
大島③ー宮岡④ー野田②ー矢原③ー星野②ー小泉④
1区は大島、元々スピードはありましたが、5千で13分35秒までタイムを伸ばしたとなると主要区間で見てみたくなりますよね。前回は2区でもう一歩でしたが…1区はエース級を起用することが多いですし、大事な1区を任せられる選手です。
2区は宮岡、箱根に2度出場するなど長い距離に強い選手ではありますが、5千で13分台、28分台のスピードもありますし、つなぎ区間でも重要な2区としました。
3区は野田、箱根で3区、全日本予選最終組と大事な場面を任されていますし、先週の記録会で最終組に入ったのが大島と野田の2人だけというのが期待の大きさを感じます。主要区間を担うことになるでしょうし、まだ2年ということを考えると6区よりは3区かな。
4区は矢原、5千で13分台、1万で28分台のベストに勝負レースで安定した結果を残しているのが頼もしいですね。チーム状況によっては主要区間を走ってもおかしくない選手ですし、少なくとも6枠には入ってくるだろうということで4区としています。
5区は星野、3大駅伝は初エントリーですが…直近の記録会で上位の選手が出場する可能性が高そう。出雲は新戦力を試してみたいというのもありますし、最もタイムの良かった星野が出場と予想しました。
6区は小泉、故障がなければエースの1人ですし記録会も最終組以外では最も良いタイムでした。元々、1年時から主要区間を担っているほどの選手ですし、最上級生ということもあって最長区間の6区としました。
先述のとおり、気になるのは武田の状態です。本人は出雲で1区か6区での出場を希望しているという話で、万全であれば当然エース区間を走るべきエースですからね。そうすれば主力をつなぎ区間に回せるのでその分、選手層が厚くなります。今回は外した予想した安澤、湯田、田井中のいずれも5千でベストをマークしていますし、直近でベストをマークしている選手が揃っているというのは良いですね。
後は記録会のような走りを出雲駅伝でも見せられるかどうかですね。主要区間を任せられる選手も揃ってきていますし、個人的には大島の走りがやはり気になります。前年度は一気にエースになるのかと思ったら、出雲2区の後、箱根もエントリー止まりでしたし…今年度はチームを牽引する存在となって欲しい。
出雲はなかなか7位の壁を超えられておらず、今回も7位というのは1つの目安となりそう。2年前は超えるかかと思いましたが、あと一歩届かずに7位でしたからね。やはり大事なのは1区、ここで出遅れてしまうと挽回するのは難しいでしょうし、好位置でレースを進めていきたいですね。全日本予選は棄権ということでまたしても出雲の次は箱根に直行となりますし、箱根につながるレースをするのはもちろん、出雲でも過去最高順位の更新を期待したいです。