第36回出雲駅伝(2024年)戦力分析&区間配置予想 ~大東文化大学~

本日は大東文化大学の出雲駅伝における戦力分析と区間配置予想を行っていきます。エントリー一覧はこのようになっております。出雲出場は2015年以来9年ぶり、2003年に2位に入っていますが、過去3大会は14,9、12位といずれも苦戦が続いています。

4年生

1万で28分19秒を今年度マーク、前年度は箱根予選でチームトップ、箱根でも1区13位で走っているエースの西川、5千で13分47秒、1万で28分21秒を今年度マーク、前回の箱根では7区6位と好走している小田、1万で28分39秒を今年度マーク、前回の全日本で7区8位とエース区間で好走、箱根でも9区9位で走っている大谷、5千で14分1秒、1万で28分54秒のベストを今年度マーク、前回の全日本で5区6位で走っている西代の4人。

3年生

5千で13分55秒を今年度マーク、全日本では4区8位、箱根では3区16位で走っている入濱が唯一のエントリー。

2年生

1万で28分32秒を今年度マーク、前回の箱根予選で78位で走っている棟方、5千で14分9秒、1万で29分25秒のベストを持ち、前回の全日本から3大駅伝はフルエントリーを果たしている宮倉の2人。

1年生

大学入学後、13分49秒、1万で28分29秒のベストをマーク、早速留学生としての強さを見せているキプロップ、高校時代に1万で28分33秒を叩き出し、大学でも5千で13分43秒を走っている大濱、入学後1万では28分37秒と早速好タイムをマークしている中澤真の3人。

ワンジルが外れてしまいましたが、新留学生のキプロップがいることを考えると、正直外れても仕方ないのかも…キプロップは入学後ベスト連発で安定していますからね。1万で28分台のベストを持つ選手は10人いますが、そのうちワンジルを除く9人がエントリーされているわけですから、ほぼベストメンバーと言って良いのではないでしょうか。28分40秒台、50秒台の選手が西代しかおらず、28分10~30秒台の選手が揃っています。そんな大東文化大学の区間配置予想は以下のとおりです。

区間配置予想

西川④ー大濱①ーキプロップ①ー小田④ー入濱③ー大谷④

1区は西川、本人は6区希望という話ですが…箱根でも1区で転倒がありながらも中位でまとめていますし、久しぶりの出雲でエースを6区まで残す余裕はないかと。ならば1区経験もあり実績抜群の西川を1区が安定しそう。


2区は大濱、高校時代の実績から期待は大きかったですが大学でも早速好タイムをマーク、このスピードを見ると出雲から起用されるでしょうし、つなぎ区間の中でも重要度が高くスピードも要求される2区が良さそう。


3区はキプロップ、西川と同様にキプロップを最長区間の6区に温存する余裕はなさそうですし、最近の留学生は3区に起用されることが多いですからね。3区終了時で好位置につけてレースを有利に進めるという展開は理想ですし、3区としました。


4区は小田、以前は勝負レースで苦しむことも多かったですが、上級生になってからは安定感もスピードも増してきました。短い距離でも結果を残してきましたし、経験よりも実績重視ならば小田はつなぎ区間に起用されるのでは。


5区は入濱、1万で28分13秒とチームトップのタイムにこれまでの起用区間を考えると主要区間へも十分にあるのですが、3大駅伝となると比較的苦戦することも多いですからね。それならばつなぎ区間の5区あたりが良いかな。


6区は大谷、全日本7区、箱根9区など長距離区間を任されて結果を残している選手、こういった長い距離に強い選手が最長区間の6区に起用されるというパターンは良くありますし、安定感があるというのは魅力的です。

展望

持ちタイムが良い選手がズラッと揃っているのは非常に魅力的ですよね。今回は3大駅伝に出場している選手を中心に予想しましたが、さらに経験者重視であれば全日本で好走経験のある西代もいますし、逆に新戦力を試したいということであれば2年の棟方、1年の中澤真はいずれも3大駅伝で見てみたい選手たちです。


主要区間は西川、キプロップは有力としてもう1人が誰になるのかにも注目です。つなぎ区間は正直誰が走ってもおかしくないのですが、その一方で日本人エースとなると西川に次ぐ選手が悩ましいところですからね。チームの目標は5位以内ということですが、前年度は全日本で7位、箱根で10位という結果でどちらかと言えば距離が長い方が強そうなことを考えると、かなり難易度が高そう。


しかし、前年度は全日本、箱根ともにシード獲得を目標に掲げていて、特に難しいと思っていた全日本でもシード獲得と目標を達成していますからね。今の大東大は走るたびに自己ベストを連発していて戦力も充実していますし、久しぶりの出雲で存在感を残してもおかしくないかも。前年度の全日本、箱根に続いて出雲でもチーム目標を達成出来るのか、今年度の大東大も非常に楽しみです。