第56回(2024年) 全日本予選戦力分析 日本大学

2024年6月22日

エントリー

本日は日本大学における全日本予選における戦力分析を行っていきます。明日の正午が全日本予選の組エントリーの締め切りなので、取り上げられるのはここまでかな。前回メンバーからは1組を走った片桐、2組を走った山口月の2人が外れています。しかし、1万の持ちタイムトップ10で外れたのは山口月だけですし、かなり順当なエントリーと言えそう。

大学名名前学年5千ベスト1万ベストハーフ換算
日本大学 日本大学安藤 風羽4年14:08.4628:44.6501:03:12
日本大学 日本大学大橋 優4年14:41.7529:16.2801:04:12
日本大学 日本大学冨田 悠晟3年14:19.5628:44.9801:04:07
日本大学 日本大学鈴木 孔士3年14:32.8828:47.2301:03:54
日本大学 日本大学大仲 竜平3年14:26.5929:17.1601:04:24
日本大学 日本大学中澤 星音3年14:35.1429:38.3301:04:48
日本大学 日本大学滝澤 愛弥3年14:12.4129:46.3701:05:22
日本大学 日本大学S・キップケメイ2年13:20.8627:20.0501:00:16
日本大学 日本大学山口 聡太2年14:10.5529:26.4901:07:14
日本大学 日本大学天野 啓太2年14:46.1029:33.6301:03:35
日本大学 日本大学高田 眞朋2年14:08.2529:39.7501:05:05
日本大学 日本大学橋本 櫂知1年14:44.1530:29.08 
日本大学 日本大学黒川 遙斗1年14:43.3530:35.52
持ちタイム

今回のエントリータイムは20大学中7位、上位8人の1万m平均タイムは28分53秒、こちらも7位となっており、まさに通過ボーダーぴったりの位置ということに。27分20秒という驚異的なタイムを持つキップケメイを筆頭に安藤、冨田、鈴木と28分台が3人、8番手で29分33秒となっています。ルーキー2人は1万で30分台ですが11番手は29分46秒となっており、持ちタイムも走力も前年度からぐっと上がっています。

出場予想

全日本予選の出場選手予想は以下の通りです。

1組:大橋④、山口聡②
2組:冨田③、高田②
3組:大仲③、鈴木③
4組:安藤④、キップケメイ②


最終組は安藤とキップケメイ、安藤は前回3組6位も輝いていますが、箱根では3区4位と会心の走りを見せてくれました。今の日本人エースは安藤ですし、前回の走りを見ても最終組を任せるにふさわしい選手。キップケメイはこの全日本予選に出場するであろう選手の中で最強クラス、箱根予選でも全体トップで走っていますし、今回もトップの有力候補。最終組でなければそれはもうアクシデントでしょう。


3組は大仲と鈴木、大仲は前回3組27位で走っていますし、箱根予選、箱根にも出場しています。前回経験しているのは大きいですし、今回も3組を走って欲しい。鈴木は箱根予選でチーム3番手、箱根にも出場していますし1万で28分台のベストを持っていますからね。全日本予選は未経験ですが頼りになる主力の1人です。


2組は冨田と高田、冨田は28分台のベストに前回の箱根予選でも6番手で走っています。3大駅伝の経験はまだありませんが、関東インカレでも1万mに出場している主力の1人ですし、少なくとも2組は走って欲しい選手。高田は関東インカレ5000mに出場、5千、1万ともにベストを今年度マークしています。これらの実績を考えると2組への抜擢もありそう。


1組は大橋と山口聡、大橋は箱根で5区を走っていますし、関東インカレ1万mも苦しい走りだったとはいえ出場していますからね。全日本予選も出場は十分あり得そう。山口聡は関東インカレ1500m、5000mの2種目に出場していますからね。まだ3大駅伝・予選会の経験はありませんが2年生もどんどん経験してほしいという想いも込めて1組としています。

展望

前回は監督が代わったばかり、もう全日本予選は通過が難しいだろうと監督も認めていましたし、12位に終わっています。しかし、その後は箱根予選、箱根ともに活躍を見せる選手がどんどん増え、持ちタイムも大幅に伸ばしてきました。関東インカレの走りはそこまで目立ちませんでしたが、チームとして着実に力を蓄えています。今回は全日本予選通過を現実的に狙えるところまではきていそう。


タイムは通過ボーダーギリギリですが、実際に通過を争う大学の1校という位置付けかな。印象としては10位以内には悪くても入りそうですし、かといって5位以内というのも難しそうで…通過するとしたら6位以下の下位通過というのが現実的かなあ。キップケメイが最終組にいるであろうことを考えると、3組までで貯金を稼ぐ必要がないというのは大きいですよね。安藤も最終組ならば中位では走ってくれそうですし、3組終了時で圏外であっても多少の差ならば巻き返すことが可能です。


となると、あとは前半の組でどれだけ崩れる選手を出さないようにできるか。2年前に通過したときは30位以下に沈む選手が一人もいなかったのが大きかったです。逆に苦戦した3年前や前回は前半の組で30位オーバーの選手が出てしまい、そのまま巻き返せずという結果でしたからね。前年度は4年ぶりに箱根出場を果たすなど復活への第一歩となる1年でしたし、今年度は全日本予選突破も狙えるはず。復活の1年から飛躍の1年へとして欲しいです。