第56回(2024年) 全日本予選戦力分析 中央学院大学
本日は中央学院大学における全日本予選における戦力分析を行っていきます。前回メンバーでは1組26位の工藤、2組8位の前原が揃っていないですね。さらに箱根4区6位の黒岩もいないですね。持ちタイムで見てもトップ8のうち3人がいないことに。ベストなエントリーとは言えないかなあ。そんな中で吉田、稲見、近田ら主力は問題なくエントリーされています。
大学名 | 名前 | 学年 | 5千ベスト | 1万ベスト | ハーフ換算 |
---|---|---|---|---|---|
![]() | 吉田 礼志 | 4年 | 13:30.30 | 27:47.01 | 01:00:31 |
![]() | 堀田 晟礼 | 4年 | 14:01.67 | 28:34.48 | 01:02:14 |
![]() | 柴田 大輝 | 4年 | 14:18.64 | 28:54.81 | 01:03:56 |
![]() | 黒葛野 瑞希 | 3年 | 14:12.87 | 29:09.36 | 01:03:03 |
![]() | 近田 陽路 | 3年 | 14:05.70 | 29:16.76 | 01:02:08 |
![]() | 三角 洸太 | 3年 | 14:01.73 | 29:17.96 | 01:04:31 |
![]() | 黒谷 優 | 3年 | 14:23.97 | 29:18.72 | 01:03:53 |
![]() | 小松 裕大朗 | 3年 | 14:13.64 | 29:21.74 | 01:03:46 |
![]() | 坂本 駿 | 3年 | 14:16.01 | 29:41.00 | 01:02:50 |
![]() | 稲見 峻 | 2年 | 13:58.61 | 28:45.02 | 01:02:46 |
![]() | 日数谷 隼人 | 1年 | 14:19.38 | 29:50.73 | |
![]() | 山中 航太 | 1年 | 14:23.22 | 30:02.99 | |
![]() | 長部 虎太郎 | 1年 | 14:31.62 | 30:07.75 |
今回のエントリータイムは20大学中6位、上位8人の1万m平均タイムでも6位となっており、タイム上は通過圏内ということになります。27分47秒を持つエースの吉田が平均タイムを大きく伸ばしています。堀田、稲見、柴田と28分台が3人で続き、8番手は29分18秒となっています。ただ、29分30秒切りはチームで16人以上いるはずですが今回エントリーメンバーでは9人となっており、その分ルーキーが日数谷、山中、長部と3人が食い込んできました。
全日本予選の出場選手予想は以下の通りです。
1組:小松③、日数谷①
2組:堀田④、三角③
3組:柴田④、近田③
4組:吉田④、稲見②
最終組は吉田と稲見、吉田は言わずもがなチームの絶対的エースですし、前回はまさかのアクシデントで失格となってしまいましたが、最終組でも日本人トップ候補の1人です。稲見は箱根では1区を担い、前回も3組9位で走っていますからね。今後エースとなっていってほしい選手ですし、最終組への起用も十分あり得そう。
3組は柴田と近田、柴田は前回2組18位で走っていますし、箱根でも5区を担っています。1万で28分台のスピードもありますし、今のメンバーだと2,3組は走って欲しい選手です。近田は長い距離での強さは抜群で関東インカレハーフや学生ハーフで大活躍、トラックはそちらに比べるとそこまで目立ちませんが、前回も1組10位で走っています。主力の1人ですし後半の組を走ることになりそう。
2組は堀田と三角、堀田は2年前に2組10位で走っている選手、前年度は3大駅伝・予選会に出場こそありませんが、今年ハーフで好タイムをマークしている実力者です。三角は関東インカレ5000mで決勝進出とはならなかったものの14分1秒のベストをマーク、今年度好調ですし全日本予選に起用される可能性は高そう。
1組は小松と日数谷、小松は関東インカレハーフに出場、今年度5千、1万とベストを更新し箱根でも6区を走っています。勝負レースの経験を積み、持ちタイムも伸ばしている小松も全日本予選のメンバーに入ってきそう。日数谷は期待のルーキーの1人で関東インカレ5000mにも出場しています。ルーキーは1人は起用されそうですし、5千、1万ともに最も良い日数谷が順当かな。
前回は1~3組のうち4人が組10位以内と好走、特に3組が揃って1桁順位だったのが良かったですよね。この再現を今回も狙いたいところですが…前回の経験者が2人いないのがどれだけ響くか…特に前原は前回2組8位の好走でしたし。ただ、最終組に吉田がいるのは大きいですよね。留学生に近い走りが期待できますし、3組終了時で県内につけておくのが理想ですが、圏外であっても多少の差はひっくり返せるだけの力があります。
他にも直近で5千でベストを更新している黒葛野、箱根に出場している黒谷らも出場する可能性は十分ありますし、ルーキーが複数抜擢される可能性も…出場争いにも注目です。持ちタイム上は通過圏内となりますが…個人的な印象としてはボーダーを争う大学の1校ということになるかなあ。通過するとしても6位とか下位通過になりそうで、上手くはまらないと10位やそれ以下に崩れる可能性も…前回の方が期待値は高かったように思えます。実際、前回も吉田のアクシデントさえなければ余裕をもって通過を出来たはずですからね。
前回の全日本予選落ちで10年連続で続いていた全日本出場が途絶えてしまいました。箱根でも前々回が不出場、前回は出場しましたが19位と苦しい戦いが続いています。力のある選手はいますが、もう一歩結果を残せていないんですよね。そういった状況から抜け出ていくためにも今回の全日本予選というのは大事になってきます。前回はアクシデントによって逃してしまった全日本、その悔しさを胸に今回こそ2年ぶりの全日本出場を果たしてほしいです。