第56回(2024年) 全日本予選戦力分析 明治大学
本日は明治大学における全日本予選における戦力分析を行っていきます。持ちタイム上位では28分48秒を持つ曳田がいませんが、こちらはある程度仕方ないところ…前回出場者では1組16位だった甲斐も外れています。さらに箱根9区8位で走っている鈴木もいません。それ以外はある程度順当なエントリーとなったかな。関東インカレに出場しなかった森下、綾、大湊ら箱根で好走している選手が揃って戻ってきたのは心強いです。コンディションが気になるところ…
大学名 | 名前 | 学年 | 5千ベスト | 1万ベスト | ハーフ換算 |
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明治大学 | 尾崎 健斗 | 4年 | 13:54.88 | 28:50.89 | 01:04:02 |
明治大学 | 東原 豪輝 | 4年 | 13:55.14 | 29:00.94 | 01:05:08 |
明治大学 | 溝上 稜斗 | 4年 | 13:58.52 | 29:15.05 | 01:04:19 |
明治大学 | 森下 翔太 | 3年 | 13:49.20 | 28:24.84 | 01:03:00 |
明治大学 | 堀 颯介 | 3年 | 13:58.00 | 28:40.90 | 01:03:54 |
明治大学 | 吉川 響 | 3年 | 13:58.40 | 29:01.27 | 01:02:31 |
明治大学 | 山本 樹 | 3年 | 14:10.75 | 29:29.96 | 01:03:30 |
明治大学 | 室田 安寿 | 3年 | 14:09.94 | 29:47.15 | 01:04:09 |
明治大学 | 古井 康介 | 3年 | 14:13.72 | 33:35.17 | 01:03:54 |
明治大学 | 綾 一輝 | 2年 | 13:51.61 | 28:56.53 | 01:02:46 |
明治大学 | 大湊 柊翔 | 2年 | 13:54.51 | 29:33.52 | 01:02:54 |
明治大学 | 成合 洸琉 | 1年 | 14:00.44 | 29:48.27 | |
明治大学 | 井上 史琉 | 1年 | 14:22.73 | 29:49.81 |
今回のエントリータイムは20大学中9位と全体中位、上位8人の1万m平均タイムは28分57秒でこちらも9位となっており、タイム上は通過圏外ということに。28分台は28分24秒を持つ森下を筆頭に、堀、尾崎、綾の4人しかいないですからね。8番手で29分29秒、12人が30分切りとなっています。13人中10人が3大駅伝・予選会を経験しているというのも大きいです。
全日本予選の出場選手予想は以下の通りです。
1組:溝上④、成合①
2組:尾崎④、堀③
3組:森下③、大湊②
4組:東原④、吉川響③
最終組は東原と吉川響、東原は関東インカレ5000mで9位と復活の走り、他の主力の状況を考えると、最終組への抜擢もあり得るのでは。直近の記録会にいなかったのはやや気になりますが、今年度の走りはエース級です。吉川響はエース格の1人で前回の全日本予選で3組7位の好走、関東インカレハーフでも9位になっています。これまでの実績と勝負強さを考えても最終組を任せるにふさわしい選手。
3組は森下と大湊、森下は直近の記録会は14分34秒ではありますが組トップの走り、全日本予選には間に合わせてくれることを期待しての3組としました。前回は4組14位で走っているエースの1人で本来であれば当然最終組を走ってほしいですからね。大湊も関東インカレを回避しましたが、直近の記録会を見る限りは問題なさそう。箱根1区8位で走った実力者の1人ですし、後半の組を任せたいな。
2組は尾崎と堀、前回はともに2組を走っている2人ですね。尾崎は前回17位、堀は35位とともに苦しい走りでしたが…ともに関東インカレ1万mに出場、直近の記録会もしっかりと走れていますし、特に堀は万全でなかった前回の悔しさを晴らす走りを見せてほしい。
1組は溝上と成合、溝上は前回3組32位で走っていますし、関東インカレハーフでも18位とまずまず。前回の経験を活かし、1組ならば上位で走ってほしい選手です。成合は期待のルーキーの1人、直近の記録会でも組2位と良い走りを見せていますし、ルーキーだからではなく8人に入ってきそう。
関東インカレも記録会もいなかった綾は外して予想していますが…前回最終組を担った森下と綾が万全で2年連続で任せられるのであれば頼もしいのですが…今年度の状況を見るとさすがにベストな布陣を組むのは難しそう。どれだけベストに近づけられるのか、明治は組配置が最も気になる大学の1校です。直近の記録会では室田や古井も上位で走っていますし、出場争いはなかなかに激しそうで心配いらなそう。
エースが万全の状態であったとしても最終組で貯金を稼ぐのは容易ではないですからね。逆転での通過というよりは前半でどれだけ上位につけられるかが大事になってきます。前回は2組で崩れてしまうと、そのまま浮上できずでしたからね。2年前は全日本で9位と一歩届かずシード落ち、そして昨年度は予選10位で出場さえできず…厳しいですね。力のある選手は揃っているのですが、揃って力を発揮することが出来ていないのがもどかしい。
箱根での惨敗、そして関東インカレの結果を見ている限りだと全日本予選突破も正直厳しいのかなという印象。ボーダーを争う大学の1校だとは思うのですが、持ちタイムと同じ9位前後くらいが可能性高そうで…大崩れすることは無さそうですが、上位争いに食い込んでいく姿もなかなか想像出来ない。ただ、これで2年連続で予選落ちとなってしまうと、ますます苦しい状況に陥ってしまいますからね。何とか全日本予選を突破し、復活への足掛かりとしてほしいです。