第56回(2024年) 全日本予選戦力分析 国士舘大学
本日は国士館大学における全日本予選における戦力分析を行っていきます。前回の全日本予選1組31位の小林、2組15位の富岡、3組26位の川勝と前回経験者が3人いないのが最も気になるところ。全日本5区の岩下、8区の横田と全日本メンバーも複数外れています。その一方で最終組を前回になったカマウ、中島に生駒、西田という主力が順当にエントリーされたのは良かったです。1年生も3人が早速メンバー入りを果たしています。
大学名 | 名前 | 学年 | 5千ベスト | 1万ベスト | ハーフ換算 |
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国士舘大学 | P・カマウ | 4年 | 13:50.70 | 28:19.48 | 01:01:31 |
国士舘大学 | 中島 弘太 | 4年 | 13:55.41 | 29:14.04 | 01:05:35 |
国士舘大学 | 鈴木 伸弥 | 4年 | 14:22.54 | 29:28.59 | 01:03:59 |
国士舘大学 | 西田 大智 | 4年 | 14:11.12 | 29:33.44 | 01:02:50 |
国士舘大学 | 生駒 直幸 | 3年 | 14:10.59 | 29:02.62 | 01:02:58 |
国士舘大学 | 瀬川 翔誠 | 3年 | 14:15.29 | 29:18.09 | 01:04:37 |
国士舘大学 | 宮崎 暖大 | 3年 | 14:29.58 | 29:38.04 | 01:04:32 |
国士舘大学 | 竹前 光哉 | 3年 | 14:12.00 | 29:47.24 | 01:04:56 |
国士舘大学 | 榎本 蒼空 | 2年 | 14:19.40 | 29:40.74 | 01:05:17 |
国士舘大学 | 山中 寿世夢 | 2年 | 14:16.26 | 29:48.87 | 01:05:45 |
国士舘大学 | 今堀 匡道 | 1年 | 14:07.82 | 29:29.40 | |
国士舘大学 | 坂上 悠 | 1年 | 14:14.47 | 29:47.71 | |
国士舘大学 | 郡司 珀翔 | 1年 | 14:15.76 | 29:53.01 |
今回のエントリータイムは20大学中16位となっており、ボーダーからもかなり遠いですね。上位8人の1万m平均タイムは29分9秒、私がDB管理している17大学中でも16位となっています。28分台がカマウしかおらず、日本人トップが29分2秒の生駒ですからね。持ちタイムで見れば厳しいです。ただ、エントリーされた13人全員が30分切りのベストを持っているのは良いですね。ルーキーも早速存在感を示しています。
全日本予選の出場選手予想は以下の通りです。
1組:鈴木③、坂上①
2組:瀬川③、今堀①
3組:西田④、生駒③
4組:カマウ④、中島④
最終組はカマウと中島という前回も走ったコンビが最も可能性が高そう。カマウは過去2大会いずれも4組で5位以内で好走、中島も21位と見事な走りでしたし関東インカレも5000mで自己ベストでの10位でしたからね。前回上手くいった二人をあえて変更する必要もなさそう。
3組は西田と生駒、西田は前回2組16位、箱根でも4区10位で好走するなどエース格の1人。生駒も箱根で3区12位と好走、関東インカレでも1万でベストをマークしています。この2人のどちらかが4組を走ってもおかしくはないほどですからね。この4人が3,4組に起用されればひとまずチームとしては順当と言えそう。そのくらい4人が抜けています。
2組は瀬川と今堀、瀬川は箱根で7区11位という実績に5千でも先月ベストを更新しています。全日本予選の出場経験こそないですが今回は8人に入ってくることでしょう。ルーキーの今堀は5千で14分7秒の高校ベストを持つ実力者、1万もすでに29分29秒とエントリーメンバー中6番手のタイムを有していますし、2組を任されてもおかしくないかなと。
1組は鈴木と坂上、鈴木は全日本予選は経験がないですが箱根、箱根予選を2度走った経験がありますし、29分28秒とチーム5番手のタイムを持っています。ルーキーの坂上は1万で29分47秒というベストに5千でもすでに複数回ベストを更新しているのが良いんですよね。全日本予選へ抜擢されてもおかしくないかなと。
今年度のルーキーは非常に楽しみなだけに2人起用されると予想しましたが、最低でも1人は出場しそう。今回は外していますが前年度存在感を見せられなかった2年生も榎本、山中と2人がエントリーされていますし、どちらか出場できると学年バランスも良くなりそう。他にも関東インカレハーフに出場した宮崎、3000m障害に出場した竹前らがいますし、こういった選手がメンバー入りを果たしてもおかしくないです。1,2組の出場争いはかなり熾烈となりそう。
前回の全日本予選では決して前評判は高くなかったですが、1~3組まで20位以内が4人と粘り強い走りで最終組につなぐと、カマウが5位、中島が21位で走って7位、ギリギリでしたが全日本出場をつかみ取りました。有力校が今回も揃いますが、今回も狙うは前回の再現か。ベストな布陣が組めれば前回以上に3組が計算できそうなのが強みですね。1,2組で崩れることなく中位で走れれば通過が現実的に見えてきそう。
前年度は7年ぶりの全日本出場を果たしたとはいえ、関東勢最下位となる15位、最後には繰り上げスタートとなってしまいましたからね。前回の借りを返すためにも2年連続の通過を果たしたいところ。個人的な印象としてはボーダーを争う大学の1校だと思っていますが、そこよりもやや下、10位前後くらいかなあと…総合力は上がってきていますが、エース力となると厳しいのは事実ですからね。それでも前回は見事に出場を勝ちとったわけですし、再び粘り強い走りを見せてほしいです。