第102回関東インカレ(2023) 2部5000m ~城西のキムタイが1万との2冠、青学の鶴川が2年連続3位~

関東インカレ振り返り、最後は2日目に予選、最終日に決勝が行われた2部の5千mです。公式結果はこのようになっております。2部は人数が多いため予選があり、2組×10人が順位、4人がタイムでの通過で決勝は24人で行われました。入賞した8人は以下の通り、入賞した選手を中心に振り返ります。

順位氏名大学記録
1位ヴィクター キムタイ (2)城西大学13:53.92
2位スティーブン ムチーニ (1)創価大学13:54.85
3位鶴川 正也 (3)青山学院大学13:54.86
4位前田 和摩 (1)東京農業大学13:57.25
5位青木 瑠郁 (2)國學院大學13:59.41
6位ラファエル ロンギサ (1)拓殖大学14:00.18
7位安原 太陽 (4)駒澤大学14:02.31
8位ジョセフ ムイガイ (1)平成国際大学14:03.51

優勝を果たしたのは13分53秒で城西のキムタイ、1万mに続いての2冠達成となりました。ラストスパートの切れ味は留学生の中でもトップクラスですね。ラストまで先頭集団にいればなかなか負けることは無さそうな強さを感じました。3大駅伝でも爆発的な走りを見せてくれれば。


2位に13分54秒で創価のムチーニ、ラストのラストで逆転して2位に浮上しました。カミナが2学年上にいますが、すでに1万でも28分5秒をマークしており、さらに今回の大舞台でも結果を残したとなると、1年目から3大駅伝出場する可能性もありますね。留学生同士のハイレベルな争いに期待。


3位に13分54秒で青学の鶴川、2年連続の表彰台は素晴らしいのですが0.01秒差で逆転されての3位というが本人にとっても悔しいところですね。しかし、今回も鶴川の強さを存分に見せる走りとなりました。3大駅伝への出場はいまだに無し、主力が多数抜けた今年度は鶴川の力が必須ですし、故障無くエース区間で結果を残してくれれば。


4位に13分57秒で東農大のルーキー前田、予選から強さを見せていましたが決勝でも素晴らしかったですね。1部では順大の吉岡、早稲田の工藤が好結果を残しましたが、2部では前田の強さが目立ちました。現時点ではこの3人が抜けている状況です。9年3大駅伝に出場出来ていないチームにこれだけの選手が加入することはこれまでほぼ無かったですし、チームを箱根出場に導いてほしい。


5位に13分59秒で國學院の青木瑠、前年度の全日本5区区間賞で一躍注目を浴びましたが、その後は箱根を含めてそこまで圧倒的な走りを見せられず…しかし今回は改めて強さを見せる走りとなりました。既にエースの1人として名を連ねている選手ですし、3大駅伝優勝に向けて頼もしすぎる選手です。

6位に14分0秒で拓殖のロンギサ、他の有力留学生に比べるとまだ目立つタイムは持っていませんが、関東インカレで自己ベストを出しての6位入賞はやはり力がありますね。1万では23位ということでちょっと心配だったのですが、4日で3レースというタフな状況でも好結果を残しました。さらに力をつけて絶対的エースとなってくれれば。


7位に14分2秒で駒澤の太陽、個人選手権では見事に優勝を果たしましたが、今回は7位入賞ということで最低限まとめたものの、ラストの切れ味を見せる展開にもっていけなかったことは残念だったかなあ。それでも前回の11位から4つ順位を上げてポイントを獲得しています。


8位に14分3秒で平成国大のムイガイ、留学生の中ではやや走力的には厳しいかと思っていましたが、キプルトとカマウという二人の留学生を上回って見事に入賞を果たしました。平成国大も近年は苦戦が続いていますが、チームを引き上げていって欲しいです。


9位に14分4秒で日薬大のキプルトということで入賞には一歩届かず。1万との連戦は特に2部は大変ですよね。4日で合計20km走る必要がありますし…ルーキーでは國學院の辻原が11位と前田に次ぐ位置、1年目から大学でも活躍しそうな期待感があります。駿河台のルーキー古橋も16位という結果は上々と言って良いでしょう。國學院のもう1人のルーキーである野中は20位、駒澤のルーキー小山は22位と決勝ではともに苦しい走りとなってしまいました。

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