第102回関東インカレ(2023) 優勝・日本人トップ争い展望

いよいよ明日に関東インカレが迫ってきました。1部、2部の5千、1万、ハーフについて優勝争い、日本人トップ争いを繰り広げるであろう選手たちを取り上げます。前回との違いとしては、1部は長距離強化校が減ったこともあって5000m、10000mともに1組で決勝のみとなった一方、2部は5000mが前回同様に2組での予選、決勝があり、10000mはタイムレースということで1,2組合計でタイムを競います。2組が圧倒的にタイムが出るのが一般的であり、実質2組での優勝・入賞争いとなります。

~5000m(1部)~

留学生は山梨学院のムトゥク、日大のキップケイメのみ。キップケイメはまだ未知数なだけにムトゥクが優勝候補かな。日本人選手も有力選手が揃っていますが、前回王者である順大の三浦も優勝候補ではありますが、前年度ほどまだ状態は挙がっていなそうなところが気がかり。もう1人優勝候補を挙げるのであれば東海の石原かなあ。2年時は1万で2位に入っていますし、勝負レースでの強さは抜群です。


他に楽しみな選手を何人かあげるとすると、前回4位に入っている東洋の九嶋、トラックで好調を維持している早稲田の山口、前回6位だった法政の松永、自己ベストを連発している明治の森下、No.1ルーキーの順大吉岡あたりが優勝争いや入賞争いなど上位に入ってきそう。1部は5000mが特にハイレベルな争いとなりそう。

~5000m(2部)~

2部は予選がありますが、留学生が12人もおり優勝争いに加わるどころか日本人選手が入賞するのも困難です。留学生では金栗記念で駒澤の篠原と争った麗澤大のシュンゲヤ、優勝候補筆頭と目される桜美林のネルソン、前回2位のキムタイが力があるかなあ。他の留学生はそこまで力が抜けてはいないだけに、日本人選手が何位で何人入賞するのかにも注目です。


日本人トップ争いとしては…前回3位と表彰台に上がっている鶴川がまず候補となりますが、故障も多くどこまでコンディションが上がっているかは気になるところ。他には前回8位に入っている亜細亜の片川、日本人トップとなる13分37秒のベストに学生個人王者である駒澤の安原太陽、全日本5区区間賞である國學院の青木瑠らが入賞候補として挙がってきます。楽しみなルーキーも多く起用されていますが、なかでも東農大の前田、帝京の楠岡、駒澤の小山という3人が勝負レースでの実績では抜けており、ルーキーで誰がトップとなるかにも注目です。

~10000m(1部)~

1万mも留学生は5千と同様に山梨学院のムトゥク、日大のキップケイメとなっており27分50秒を持つムトゥクは優勝候補です。一方で日本人選手は1万よりも5千に選手が揃っているので、誰が優勝争いに絡んでくるかとなると難しいですね。持ちタイムでは27分58秒を持つ石塚がトップ、トラックの勝負レースではまだそれほど実績がないですが、優勝争いに絡んでこれるか。


他にはトラックでも強い東海の花岡、1万で日本人2番手の28分23秒を持つ日体大の山崎、前回入賞している中央の阿部、法政の松永あたりも上位候補かな。ルーキーは3人エントリーされており、特に28分31秒を持つ早稲田の工藤の走りは楽しみ。東海の南坂、順大の荒牧も力のある選手です。個人的に気になる選手としてはともに28分30秒台のベストを持つ順大の海老澤、浅井がどんな走りを見せるのか。また、先日久しぶりの復帰レースとなった東洋の緒方、前回7位入賞の佐藤もどこまで戻しているのかが気になるところです。

~10000m(2部)~

1組から優勝争いや入賞争いに絡むことはまずないでしょうが、誰が組トップになるのかは気になるところです。順当ならば青学の太田が抜けていますが、故障明けなのが気になるところ。荒巻も含めた青学勢と西脇、小野ら帝京勢が強そうですが果たして?2組は留学生が5000mも上回る13人もいます。優勝候補は桜美林のネルソン、武蔵野学院のカマウの2人かな。他にも27分台のベストで麗澤のシュンゲヤ、創価のカミナ、日薬大のキプルトとおり上位入賞候補です。


日本人トップ争いはともに27分台のベストを持つ駒澤の唐澤、中央学院の吉田がまず候補になってくるか。唐澤は2年時に日本人トップの3位に入っている実力者、吉田も丸亀ハーフ、学生ハーフと快走を見せています。他にも城西の山本唯、東農大の高槻、並木、青学の佐藤一世、神大の小林篤、巻田ら各大学のエースがずらっと揃っており、正直留学生を除いても1部よりもレベルが高い選手が2組には揃っており、その走りに注目です。

~ハーフ(1部)~

留学生は国士舘のカマウ、山梨学院のキピエゴンがエントリー、この二人が優勝争いの中心になってくるか。カマウは世田谷ハーフで優勝、キピエゴンは先日1万で27分51秒をマークしていますからね。日本人選手では前回2位に入っている東洋の梅崎、箱根7区区間賞を獲得している明治の杉が上位に入ってくる有力候補です。


他には箱根で好走している早稲田の佐藤、東海の越、中央の湯浅、山梨学院の北村らも上位に入ってくる力があります。前回6位の稲毛も学生ハーフで復活して楽しみな存在。箱根では苦戦した順大の石井は本来であれば上位に入ってきてもおかしくない実力者、東海の入田も苦戦するレースが続いていますが、前回9位に入っている選手です。焼津ハーフで3位だった竹割も含めて東海のハーフは個人的に気になっています。

~ハーフ(2部)~

大量に留学生がいた5千、1万と違ってハーフは誰もいません。まず中心となるのは駒澤勢か。ともに箱根5区4位で走っている山川、金子に8区4位の赤星という強力メンバーです。関東インカレのハーフに強い青学は志貴、白石、松並というメンバーで前年度に比べるとさすがに見劣りしそうですが、どこまで戦えるか。持ちタイムでは山川に次ぐのが國學院の高山、松下、瀬尾という箱根出場を狙う4年生とともに楽しみな存在で前回の箱根4位以内だった大学が上位に入ってきそう。


そこに割って入りそうな楽しみな存在では、箱根でも好走した城西の平林、焼津ハーフで好走した創価の志村、箱根で好走経験のある創価の吉田凌、神大の佐々木あたりになるかなあ。個人的には帝京勢が小林、山中、尾崎と揃えてきており、入賞ラインに入ってきてもおかしくないかなと。2部ハーフは予想外の選手が入賞してくることもありますし、そちらも楽しみにしたいところ。

箱根の順位予想区間配置予想の投票を受けてけています。投票をお待ちしております~

※1人1票でお願いします。