第99回(2023年)箱根駅伝は順当な結果?&目標達成について

予想と実際の順位

私のHPには3大駅伝における順位予想の投票サイトがあるのですが、箱根では659票も投票してもらいその結果が以下の通りです。このデータで気になったのが、20大学全てにおいて予想順位と実際の順位が±3位以内に収まっているんですよね。予想順位を3つ上回ったのは、2位の中央、9位の城西という2校、逆に3つ下回ったのは10位の東洋、16位の大東とこちらも2校だけでした。この4校は確かに前評判と違った印象が強い大学なのですが、それでも±3位です。


他の16校は全て予想順位±2位以内ということになります。皆さんの予想が的確というのもあるかもしれませんが、これだけ予想通りに収まるというのも珍しいんですよね。前評判を遥かに上回る走りを見せた大学も遥かに下回る走りを見せた大学も無かったということになるのかなあと。これが前年度となると、國學院、早稲田、明治が予想順位よりも4つ以上順位が悪かったですし、一方で東洋や中央は4つ以上順位が上でしたからね。今年度は良かった大学、悪かった大学がもちろんありましたが、ある程度順当な結果だったと言えるのかもしれません。

目標設定

続けて目標順位についても見ていきます。箱根における大学の目標順位は達成困難な目標になることが多いです。実際、箱根予選会校は全て目標はシード以上、現実的にシードは厳しい大学は当然ありますし、シード校は優勝~5位以内を目標に設定することがほとんどで、前年度と同じ順位を目標にするのは優勝校くらいですからね。今年度の箱根で目標を達成した大学と目標+2位までの大学を見ていきます。

目標超え

高い目標順位を設定する大学が多い中で目標を超えてくるのは容易ではありません。そんな中で目標を上回ったのは3位目標で2位に入った中央、シード目標で9位に入った城西の2校だけです。(正確にはどちらも3位以内、シード圏内ですが)先ほどの順位予想も3つ上回ってきた2校ですし、今年度の箱根でも満足のいく結果を残せたと言えるでしょう。来年度の箱根目標、中央が優勝(3冠)、城西は3位を掲げています。


中央は元々100回大会での優勝を目指すと公言していましたし、優勝を狙えるだけの戦力を実際に整えてきましたからね。12→6→2位と着実に順位を上げてきた中央が最多を更新する15度目の優勝を果たせるのかは来年度の箱根において大きな焦点となります。城西の3位という目標はかなり高い目標だと思いますが…シード校で戦力ダウンが大きい大学が多い中、今年度箱根を走った10人が全員残るのは城西だけですからね(予選会校では立教のみ)前年度の箱根予選で15位と予選落ちとなってから2年でどこまで高みに到達できるのかも注目です。

目標通り

目標通りの順位を達成した大学は1校しかなく、優勝を目指して見事に3冠で達成した駒澤大学だけです。目標を達成出来たのは20校中わずかに3校だけということになりますから、いかに目標を達成するのが困難かが分かります。箱根は優勝と2位の差が最も大きいのは当然ですが、次に大きいのが10位と11位のシードを獲得出来るかどうかですからね。シードを目指すのは最低目標となるのも当然かなあ…


駒澤は来年度、2年連続の3冠を目標に掲げています。今年度の結果と来年度の戦力を考えると当然目指すべき目標ですが、別の記事でも取り上げていますが、達成するのは極めて困難だと思っています。箱根に限っても青学の4連覇以降はどの大学も連覇出来ていませんからね。まだ2度目の3冠さえどの大学も出来ていないことを考えると、2年連続の3冠がいかにハードルが高いかが分かります。それでも来年度の箱根で優勝候補であるのは間違いないでしょうし、3大駅伝最多優勝を誇る駒澤がさらなる偉業を達成出来るのかには注目です。

目標+1

目標に一歩及ばなかったのは3位目標で4位だった國學院と5位目標で6位だった早稲田の2校です。國學院は3位まで36秒差、早稲田は5位まで3秒差ですからともに悔しい思いはありつつもある程度納得のできる結果だったとも言えるのでは。國學院は中西大を4区に起用出来ていれば、早稲田は山口を7区に起用出来ていればというのもありますが、ともにベストな布陣では無かったにも関わらず、目標に迫れたのは強さも感じました。


来年度の目標はまだ明確になっていないか私が知らないだけか…ただ、来年度と再来年度の國學院は本格的に優勝を狙う2年間となるでしょうし、それだけの戦力を有しています。非常に楽しみな大学の1校です。早稲田は来年度も戦力は充実していて、今年度の6位からさらに順位を上げてくる可能性は十分ありますからね。ルーキーも実力者揃いです。3冠達成以降は2017,2018の3位が最高順位ですが再び3位に入ってきたとしても驚きは無いかも。そのくらい、監督が代わってからチームの良い変更に変化しています。

目標+2

目標順位に2つ届かなかったのが、優勝目標で3位だった青学、5位目標で7位だった法政、シード目標で12位だった明治の3校となります。この3校はもうはっきりと状況が分かれ、ある程度満足なのが5位と10秒差だった法政、悔しすぎる結果となったのが青学と明治ということになります。法政は準エース格を起用出来なくてこの順位はベストメンバーだったら…という悔しさがありつつも3位争いに9区まで加わった中での7位という結果は上々とも言えるでしょう。


主力が抜ける来年度も再び5位を目指すということで、今年度同様に容易な目標では無いでしょうがチームとして力がついてきているのは事実ですし、今後が楽しみです。青学は前年度王者として臨んだ箱根で優勝以外は失敗というチームですから、当然3位で満足できるはずもなく…箱根初優勝を果たして以降はずっと優勝を目指してきましたし、来年度も当然優勝を狙うことでしょう。


原監督はこのままでは来年度の箱根は10位なんて話していましたが、当然リップサービスでしょう。かつてもこのままではシード争いなんて話をしながら箱根で優勝していたような…悪くても5位以内には入ってくると思っていますが、箱根初優勝以来一度も2年連続で優勝を逃していない青学が来年度優勝を逃すとなると、個人的に○○時代の基準としている連覇を含む優勝かつ2年連続で優勝を逃していないという条件をついに満たさなくなってしまいますし、来年度の青学の走りというのは非常に気になっています。


明治もシードを狙っての12位は当然満足のいく結果では無いですよね。先述の通り、1位と2位、10位と11位は非常に大きな差がありますから…まして明治は2位に入った中央と同じく区間賞を2つ獲得していますからね。来年度はシード目標となるでしょうが、もっと具体的な目標の方が良かったという話もあるので、箱根までのレース結果次第では8位とかさらに上位の順位を目指す可能性も…新入生が非常に楽しみとはいえ、4年生が抜ける影響が大きいだけに来年度の箱根もシード獲得は容易では無いでしょうが、今年度の箱根も児玉、櫛田を欠く中で十分見せ場は作りましたからね、いかに故障者・不調者なく箱根に合わせられるか次第かなあ。

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