駒澤3冠への軌跡 その3 ~3冠阻んだもの②~

駒澤はこれまでに2冠を8度達成しています。それで1度も3冠を達成できていないということは、8度阻まれていることになります。続いては5~8回目の2冠を振り返りつつ、3冠を阻んだものたちを見ていきます。

2004年度:日本大学

2004年度はチームの中心が3,4年生に極端に偏っていました。4年の田中、塩川、太田に3年は佐藤、村上、糟谷、藤山らがズラッと揃っていましたからね。全日本は3年生が5人、4年生が3人という上級生のみの布陣で日大を抑えての優勝、箱根でも3年生が5人、4年生が4人で2年生以下は1年の藤井が唯一の出場、それでも2位に3分35秒差をつけて4連覇を達成しています。この時に2位だったのは鷲見、保科、北村らを擁した日体大でした。


これで4度目の全日本、箱根2冠を達成しましたが…出雲では2位ということで再び3冠を逃すことに。2004年度も出雲は惜しかったです。5区終了時ではトップで2位に19秒差をつけて、アンカーの佐藤に繋ぎましたが…2位の日大はサイモンをアンカーに残していました。最終区での逆転で日大が出雲優勝、駒澤は14秒差の2位となりました。大エースがいなかった駒澤は出雲がどうしても鬼門となって2冠止まりというのが続いています。

2007年度:東海大学

2007年度は安西、豊後世代が4年時、カルテット(宇賀地、深津、高林、星)が2年時という戦力を有していた時、全日本は区間賞3つ、3区終了時からずっとトップを譲らない安定した走りで連覇を達成しました。箱根では、竹澤3年時の早稲田が立ちはだかり、5区駒野、6区加藤の連続区間賞の一方で駒澤は6区藤井がフラフラになり、3分11秒もの大差を6区終了時でつけられました。しかし、豊後、深津、堺と並べた7~9区で逆転、10区太田が逃げ切っての優勝を果たしました。


しかし、出雲では総合4位ということで優勝争いにも絡めず…他の2冠は残る駅伝をいずれも3位以内では走っていたため、唯一トップ3に入れずの2冠となりました。この時の出雲で優勝したのは東海大学、3連覇を達成しました。この時は伊達、悠基という強力なダブルエースを擁しており、伊達が2~4年時、悠基が1~3年時に3連覇で総合力は上回っていたものの、エース力では東海が遥かに上でしたね。2位の日大にはダニエル、3位の日体大には北村がアンカーにおり、6区安西で2→4位と順位を落としています。駒澤はスーパーエースがいなかったのもなかなか出雲を勝てない要因でした。

2013年度:東洋大学

前回の2冠から6年空くこととなりました。2013年度は4年に窪田、油布、3年に謙太、中村、1年に中谷、西山を擁する強力な布陣、ちょうど3年時に謙太も中村も一気に飛躍を遂げたんですよね。出雲は区間賞×3、区間2位×3という2022年度と同じく完璧な走りで2位の東洋に1分以上の差をつけて優勝、全日本は5区間で区間賞を獲得する盤石な走りでこれまた2位の東洋に3分以上の差をつけて優勝を果たし、3冠に王手をかけました。


この時は私もついに3冠を達成出来るのではないかと期待したのですが…ここで立ちはだかったのが5大会連続で総合2位だった東洋大学、4本柱の啓太、悠太、田口、勇馬を全て往路に投入する一方で復路も高久、大津顕らを擁するこれまた強大な戦力を有していました。1,2区に中村、謙太を並べて田口、勇馬に26秒しか差をつけられなかったことで一気に苦しくなりました。5区馬場が粘って往路は59秒差と現実的に逆転可能な位置でタスキを繋いだのですが…


復路は徐々に離され、8区高久の区間賞で3分40秒もの差を8区終了時でつけられてしまい、3冠の夢は潰えました。総合3位に6分以上の差をつけていたのですが、東洋には4分半以上の差をつけられてしまうことに…ルーキーを3人起用するなど選手層の厚さで東洋に及びませんでした。2013年度に勝てなかったのは正直ショックで、このメンバーで勝てずに3冠を達成することは今後あるのかと不安になったのを覚えています。

2020年度:コロナ

2014年度の全日本以来、ずっと3大駅伝で勝つことが出来なかった駒澤、しかし4年に加藤、小林、2年に大エース田澤、ルーキーに芽吹、花尾らが入ったことで全日本前は青学、東海とともに3強の一角に数えられることに。3強と呼ばれた大学が2区終了時で揃ってシード圏外に沈むなど順位の変動が激しいレースでしたが、5区酒井の区間2位の走りで前との差を詰めると、最後は8区田澤が青学の吉田を逆転、ラスト1.2kmまで続いた東海との優勝争いを驚異的なスパートで突き放して6年ぶりの3大駅伝優勝を決めました。


箱根では1区15位と出遅れたものの、2区田澤、3区小林で総合2位に浮上、その後は完璧なレースを続ける創価相手に苦戦しましたが…6区花崎の区間賞、そして10区石川の区間賞の走りで9区終了時にあった3分19秒もの大差を逆転、実に13年ぶりの箱根優勝を果たして2冠を達成しました。そして、出雲は…コロナの影響で中止となってしまったんですよね。3冠を妨げたのはまさかのコロナということになりました。なので「3冠を妨げた大学」とはこれまでも書いてこなかったんです。


この時、出雲が行われていたらどうなっていたのか…日本インカレで好走していた加藤、芽吹が1,3区を担って6区は田澤ということになっていたのかなあ。小林は全日本で故障明けでしたし、伊東、酒井、山野、花尾らがつなぎ区間を担っていたかも。東海は塩澤、名取、西田の3本柱にルーキーの石原を擁し、青学も神林、吉田のダブルエースに近藤、中村、ルーキーの佐藤がいましたから、優勝出来ていたかはもちろん分からないですし、出雲が苦手なことを考えると厳しかったのかもしれませんが、そのチャンスさえ無かったのは残念でした。

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