第99回(2023年)箱根駅伝 9区振り返り ~区間賞:岸本 大紀(青山学院)~

総評

続いては9区における各選手の走りを振り返っていきます。9区結果はこのようになっております。9区は青学の岸本の快走が目立ちました。苦しいチームを再び押し上げましたからね。また、優勝争いでは8区に続いて再びトップと2位の差が開くことに。シード争いも大きな変動がありました。優勝争いもシード争いも大勢が決したのがこの9区だったかも…復路の他の区間の重要性も高まっていますが、やはり23km区間である9区は大事です。69分前半でさえ二桁順位となるほどにこの区間もレベルが上がっています。

大学ごと

区間賞を獲得したのは青学の岸本、67分27秒と区間記録にこそ及ばなかったものの歴代2位、区間2位に56秒もの大差をつける圧巻の走りでした。総合でも8→3位と5つも順位アップしました。3位集団に追いついてから、とどまらずに一気に抜き去った走りも良かったですね。まさに頼りになるエースの走りでした。


優勝争いでは、駒澤の山野が前半から積極的に突っ込み、その後も粘る走りで区間3位、3年連続の9区となりましたが、年々順位もタイムも上げている本当に頼りになる選手です。優勝をさらに大きく引き寄せました。中央の湯浅は2大会連続68分台で走ったものの区間6位で28秒離され、総合で1分33秒差となりました。決して悪い走りでは無かったのですが、ほぼ100%の走りを見せた中央においてさらに上積みが可能だったとしたら、8区中澤とこの9区湯浅だったかも。


区間2位に創価の緒方が入ってきたのにはびっくりしました。ハーフで結果を残し続けていましたが、なかなか箱根の出番は無かったですからね。最初で最後の箱根で素晴らしい走りを見せ、6→4位に順位を押し上げました。東洋の梅崎が区間4位、8区に続いて9区でも快走したのが大きかったですね。この区間で11→9位とシード圏内に入ったのはもちろん、11位と1分16秒もの差をつけシード獲得に大きく貢献しました。


区間5位に法政の中園、3年の全日本までは3大駅伝で苦労することが多かったですが、2年連続の快走は素晴らしい。ここまで復路はほぼ完璧と言って良いレースでした。中園も本当に頼もしい選手になりましたね。区間7位に東国大の村松、出雲6区、全日本7区に続いての箱根9区と長距離区間を担い続けています。素晴らしい走りだったのですが、前を行く大学が良かったことで12→11位と順位は上げたものの、シードラインからは逆に離されてしまったのはシード争いにおいて痛かったです。


区間8位に城西の平林、9位に早稲田の菖蒲が入りました。平林の走りはシード獲得に向けて本当に大きかったです。箱根予選でも良い走りを見せていましたし、チームの主力の1人となっています。菖蒲も長い距離はどうかなと思っていたのですが、23km区間で1桁順位はやはり力がありますね。4→6位と2つ順位を落としましたが、前とはあまり離れずにタスキをつないでくれました。


区間10位に國學院の坂本、11位に東海の竹村が続くことに。坂本も万全では無かったということで國學院も今回はかなり選手のやりくりに苦労したようですね。それでも中位でまとめてくれました。3→7位と4つ順位を落としたものの、まだまだ前を狙える位置で繋ぎました。竹村は箱根で3年連続10位前後で走っていますし、今回は主力に不調者が出てしまった東海ですが、竹村はやはり安定感抜群です。


区間12位に立教の中山、13位に大東大の大谷となりました。中山というエース格を9区に残すのはどうなのかなと思いましたが、復路はずっと安定した走りで繰り上げスタートとは無縁でしたね。55年ぶりの出場で危なげなくタスキを繋いだのはさすがですし、総合でも19→18位と1つ順位を上げています。来年度は往路を走って欲しい選手です。大谷も2年生ながら安定した走りを箱根予選、全日本に続いて見せています。この1年間での成長ぶりが凄まじいです。


区間14位に日体大の盛本、15位に帝京の末次と続くことに。盛本は前回まさかの6区最下位でしたが、今回は23km区間で崩れることなくまとめてくれました。ただ、箱根予選の走りを見ればこれでもまだ物足りないくらいかなあ。末次も出雲では6区を任されるほどの選手、こちらも最低限ではまとめてくれたかなあ。総合でも14→13位と1つ順位を上げています。


区間16位相当で関東学生連合の皆川が走っています。復路はずっと最下位付近の走りが多かったですが、皆川が最も良い区間順位相当で走ることに。筑波でも主力の1人で勝負レースでの実績も豊富ですし、さすがです。16位に順大の藤原、今回3位集団で9区を走った選手の中ではやや力不足は否めずだったか。岸本に追いつかれてからのハイペースになった集団についていけず、総合7位とも1分以上の差をつけられてしまいました。


区間17位に明治の下條、18位に山梨学院の高木ということに。下條は前回5区で18位、今回は17位と2大会連続で下位に沈んでしまいました。箱根予選ではチーム3番手で走るなど力はあるのですが…9→12位と3つ順位を下げて10位とも1分20秒差、シードが厳しくなりました。高木は3大駅伝初出場で9区で厳しかったか、下位に沈んでしまいました。6~8区は中位で耐えていたのですが…復路を全部崩れず外れるのは大変です。


区間19位に専修の南、区間最下位に国士館の福井となりました。南はもう10区の選手が見えていたのですが、あと一歩タスキを繋げずに繰り上げスタートとなってしまったのが残念でした。今回はあまりにも不調者・故障者が多すぎましたが、箱根復帰後なかなかベストメンバー、ベストコンディションで臨めていないのは心配です。福井は6区ではなく9区でどうなのかと思いましたが、早い段階から苦しそうでしたよね…万全で無かったのか、区間19位にも2分近い差をつけられての最下位に沈んでしまいました。

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