順天堂大学 2022年度 出雲・全日本振り返り⇒箱根に向けて

続いては順天堂大学について、出雲・全日本の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。出雲・全日本結果はこのようになっております。出雲はアンカー勝負を制しての5位、逆に全日本はアンカー勝負で一歩及ばずに4位、どちらも崩れることなく安定した走りを見せていますし、箱根に向けて新戦力の台頭もあって期待は高まります。

出雲振り返り

1区の野村が区間5位、トップと19秒差と上々のスタート、大学では初の1区でしたがさすがはエースの1人、きっちりとまとめてきました。2区の三浦は区間2位で総合でも3位に浮上するさすがの走りでしたが、高校の後輩の圭汰に4秒負けたのは悔しい走りとなりました。3区の伊豫田は区間8位、エース級が揃った区間ではありましたが、伊豫田の力を考えるともう少し上位にいきたかったかなあ、後続と差を詰められることとなってしまいました。


4区の油谷は区間5位とまずまずの走り、3大駅伝初出場&下級生で唯一の出場でしたが結果を残しました。5区の西澤は区間7位ともう一歩…出雲は初出場&長い距離に強い選手ですし、出雲の距離だとやはりちょっと厳しかったかなあ。6区の四釜は区間6位、前回の4位よりは順位を下げているもののラストの争いを2秒制して5位に入りました。

全日本振り返り

1区の平は区間12位、順位は決して良くないですが区間4位とは8秒差ですし、しっかりと前が見える順位でタスキを繋げたのは良かったです。2区にはエースがいましたからね。2区の三浦は区間3位、総合でも一気に3位まで浮上しましたが、創価の葛西、そして出雲に続いて圭汰に負けたのはまだしっかりと駅伝に合わせてきれていないのかなあという印象も…十分素晴らしい走りなのですが、三浦の凄さを考えるとこれでも物足りなく感じてしまいますよね。


3区の野村は区間7位で総合では2位に浮上、今年度は安定した走りで主要区間を走っていますし、野村が主要区間で計算出来るのは大きいです。4区の石井は区間5位とこちらも決して悪くは無い走りだったのですが…トップの駒澤と離され、早稲田に抜かれてしまったことでもう一歩と感じてしまったかなあ…どちらも相手が1年生だったというのもあるかも。


5区の海老澤は区間9位タイ、今回唯一の3大駅伝初出場で個人的にも期待していた選手なのですが…もう一歩という走りだったか。混戦の中、2つ順位を下げて総合5位となっています。6区の西澤は区間2位&区間新という素晴らしい走りを披露、1年の6区で区間3位で走って以降なかなか3大駅伝で快走と言える走りは見せられていませんでしたが、3年ぶりの6区で会心の走りを見せ総合2位に浮上しました。


7区の伊豫田は区間6位ときっちりとまとめてきましたが、一緒にいた國學院の平林、後ろからきた青学の近藤には離されて総合4位に下がることに。さらに後ろからきた創価のムルワにも追いつかれましたが、抜かれずに繋ぎました。8区の四釜は区間3位とさすがの走り、青学の宮坂とラスト勝負に持ち込んだものの1秒及ばずに総合4位となりました。

箱根に向けて

往路はこれまでの走りを見ていると…1区三浦、2区野村、3区伊豫田、4区石井、5区四釜という区間配置が完璧なように思えるんですよね。三浦が2区は正直合っていないと思いますし、2~5区はいずれも好走経験のある区間ばかり。5人が万全ならばこの区間配置になりそうかなと。ここに割って入るとしたら西澤が4区とかかなと思いますが、前回4区2位で走っている石井をわざわざ復路に起用する理由も無いですし…


往路はビシッと固まりそうですが、復路は悩ましいですね。前回2位に入ったのは6区牧瀬、8区津田という4年生コンビが区間賞を獲得したのが非常に大きかったですからね。6区は服部が以前候補に挙がっていましたが、今年度はあまりにも姿を見せな過ぎて気になるところ…過去2大会は清水、牧瀬と4年生が好走しているだけに、今回も見極めて起用してくれそうかな。西澤が往路でなければ復路を走るのは確定的として…期待したいのは2年生ですね。


出雲を走った油谷、全日本を走った海老澤、上尾ハーフで好タイムを叩き出した浅井と揃っており、海老澤も油谷も上尾ハーフは良かったですからね。3人揃って復路に出場する可能性もあります。全日本で1区を走った平も箱根にはしっかりと合わせてきてほしいですし、3年の出口も上尾ハーフで好走しました。1年生は1万で村尾や金原がタイムを伸ばしていますが、16人に入る選手はいてもまだ出場する10人に入るのは難しそう。


主力にハーフに強い選手だけで10人を揃えることが出来ますし、5区に実機があって主力の四釜がいるのも大きな強みですね。現状だとやはり青学と駒澤を追う3位争いの1校という状況かなあ。往路は強いでしょうが抜け出せるほどでは無いですし、復路は優勝候補と比べるとまだ力不足は否めない印象…ただ今年度は主力が4年生となる勝負の年ですし、チームとしても明確に優勝を目標としている中でどこまで優勝争いに加わることが出来るのか楽しみです!!

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