東洋大学 2022年度 出雲・全日本振り返り⇒箱根に向けて

続いては東洋大学について、出雲・全日本の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。出雲・全日本結果はこのようになっております。出雲は1区で出遅れるとそこから巻き返せずに9位、全日本は4区以降はシード圏外に落ちることはなく総合8位でのシード獲得、2年ぶりにシード返り咲きを果たしたものの、出雲・全日本ともに正直もう一歩というレースだったかなあ。

出雲振り返り

1区の児玉が区間13位、トップと59秒も離されてしまう苦しいスタートに。これまで1区のみの出場でここまで外したことは無かったのですが…かなり早い段階で遅れてしまったのが痛かった。2区の甲木は区間7位で3つ順位を上げる走り、この区間順位が最も良かったですしまずまずの3大駅伝デビューとなりました。3区のエース石田は区間9位で順位を上げられず…今回3区には各大学のエース級がズラッとそろいましたが、それでもトップと1分以上の差をつけられてしまったのはらしくない走りでした。


4区の佐藤も区間11位、5区の前田も5区9位とともに苦しい走りとなってしまいました。箱根では佐藤が3区8位、前田が9区5位と結果を残しているのですが…総合順位が苦しかったこともあるでしょうし、距離の短さも影響しているか。6区の吉田は区間8位でこちらはまずまずかなあ。3大駅伝デビューで最長区間の6区を任せるというのは東洋は良くある気がします。今後に繋げていってくれれば。

全日本振り返り

1区の奥山が区間15位と順位は良くないですがトップと35秒差ということを考えるとそこまで悪くは無かったですね。1区は順位よりもタイム差ですし最低限ではまとめてくれたかな。2区の石田は区間9位、松山がいない状況では石田がエースだと期待しているのですが、出雲に続いて区間9位は物足りず…それでも総合9位に浮上しています。


初めて1区以外となった3区の児玉は区間10位とこちらももう一歩、トラックシーズンの活躍ぶりから駅伝シーズンも非常に楽しみにしていたのですが…4区の前田が区間6位の走りで総合8位とシード圏内に浮上、2年前にも同じ4区で4位で走っています。結果としてここからは一度もシード圏外に下がることは無かったです。5区の九嶋が区間5位、今年度もベスト連発で勝負レースでも結果を残している頼もしい選手です。区間5位というのが全日本での最高順位ということに。1つ順位を上げて7位に浮上しました。


6区の村上も区間5位と上々の走り、8人中唯一の3大駅伝初出場選手でしたが結果を残しました。7区の梅崎も区間7位と安定した走り、1つ順位を落としたもののシードラインとの差を縮められることなくアンカーに繋ぎました。梅崎でのロードでの強さは頼りになります。8区の柏は区間7位、順位を上げることは出来なかったものの前回逃したシード権を確保する8位でのゴールとなりました。

箱根に向けて

出雲、全日本の走りを見ていると評価が上がりにくい状況ではあります。出雲9位、全日本8位で合計17位というのは柏原入学以降のワースト順位ですからね。ただ、前回も全日本で10位とシード落ちとなったところから、3位と2秒差の4位に入っていますし出雲や全日本で苦戦しても箱根では結果を残してきたのが東洋ですからね。その実績は何よりも大きいです。


ただ、今年度の箱根となると特に気になるのが往路の布陣。2区は本来であればエースの松山に安心して任せられますが、故障で出雲・全日本を回避しており、箱根に間に合わせたとしてもいきなりエース区間の2区で大丈夫なのか?という不安があります。石田は2区タイプでは無いでしょうから繋ぎの2区ということで全日本で長距離区間を担った梅崎や柏といった起用もあり得るでしょうか。


さらに1区も悩ましいところです。3大駅伝は現状4大会連続で1区が二桁順位となっています。児玉も出雲や全日本の走りを見る限りは1区に起用しづらい状況…1区経験者は他に佐藤や奥山がいますが…高速の1区になった場合も考慮すると誰が走っても不安はあるかなあ。往路は前回経験者が児玉、松山、佐藤、木本と平地は残っており、石田も往路での起用が濃厚、梅崎も個人的には往路で見てみたいかなあ。


5区も3年連続で担った宮下がおらず、誰が起用されることになるのか…ただ東洋の5区は好走するかそうでなくとも崩れずに区間中位ではまとめてくれる印象があります。監督の選手起用に期待したいところ。西村や緒方といったルーキーの往路抜擢もあるかもしれません。積極的にルーキーを起用する大学ですからね。往路が不安要素が多い一方で復路は大きな不安はありません。


6区は2年連続で走っていてさらに力をつけている九嶋がいますし、前田、清野という9,10区で好走した2人、柏や木本といった今年度長い距離で結果を残している選手、全日本で結果を残した村上、出雲で最長区間の6区を走った吉田らがいますからね。前回は往路9位から復路で4位まで順位を上げましたが、今回も復路は強さを発揮してくれそう。他にも世田谷ハーフで好走した小林、小江戸川越ハーフで好走した熊崎らも3大駅伝初出場を狙っていることでしょう。


松山が万全の状態で戻ってくるかで安心感が全然違ってきそうですね。往路に不安があるのは事実ですが、過去14大会で12度の3位以内、4位が1度と箱根で抜群の強さを誇ってきたのもまた事実、出雲・全日本と不完全燃焼なレースが続いてはいますが、箱根では東洋本来の強さを発揮し、目標とする総合3位を狙えるような走りを見せて欲しいです!!

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