國學院大學 2022年度 出雲・全日本振り返り⇒箱根に向けて

続いては國學院大學について、出雲・全日本の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。出雲・全日本結果はこのようになっております。出雲、全日本ともにベストな布陣を組み、最終区での争いを制して2位と最も勢いのある大学の1校と言って良いでしょう。國學院の強さを存分に感じる2大会となりました。

出雲振り返り

1区に抜擢されたルーキーの青木瑠が区間7位、4本柱を差し置いて主要区間の1区に起用されたのにはびっくりしましたが、上々だと思った区間7位という走りが本人としても力を発揮出来なかったということが全日本で明らかになることに…2区の山本も区間6位でまとめました。区間順位とすればもう一歩だったかもしれませんが、最短区間ですしスピードランナーが揃っていましたからね。悪くない走りだったのでは。


3区のエース平林は区間6位、3区こそエースが勢揃いでしたし、上々の結果と言って良いでしょう。区間5位以内は全て4年生の各大学のエースでしたし。4区の中西大は区間賞の素晴らしい走り、区間2位にも19秒もの差をつけており、6→2位にまで順位を上げています。エースの1人を4区に起用した区間配置が上手く機能しました。これも1区に青木を任せられてこそですね。


5区の藤本も区間4位と上々の走り、4年にして3大駅伝初エントリーながら結果を残し、2位争いのまま最終区へ。さすが今の強大な戦力で出雲の6人に入ってくるだけのことはあります。6区の伊地知は途中で中央の駿恭を突き放して単独2位に浮上、区間賞には7秒及びませんでしたが区間2位の走りで総合2位を勝ち取りました。

全日本振り返り

1区の島崎が途中で大東大のワンジルが抜け出した時についていったのも結果として苦しかったかトップと47秒差の区間18位、関東勢最下位と出遅れてしまうことに…そんな状況で2区の山本が区間7位ながらも前を追っていく積極的な走りで総合7位と一気にシード圏内にまでチームを浮上させました。この走りがチームにとってとにかく大きかったですね。


3区の中西大は区間6位の走りで総合6位に浮上、悪い走りでは無かったですがエースの1人であることや出雲の走りを考えると、やや物足りなく感じてしまうかなあ。4区の藤本は出雲に続いて区間4位の走り、本当に安定感がありますね。今年に入って1万で28分台のベストを出すなど好調でしたが、勝負レースでも結果を残せる強さを身に着けています。


そして5区の青木瑠ですよね。区間賞の素晴らしい走りで総合でも4→2位に浮上しました。今回の5区は駒澤の篠原、創価の嶋津、青学の岸本ら実力者が揃っていたのですが、全員抑えての区間賞は凄すぎます。監督がすでにエース級とそん色ないと評価するだけのことはありますね。6区の坂本も区間6位でまとめて2位争いという状況でエース区間に繋ぐことに。坂本も3大駅伝に出場すれば安定した成績を残します。


7区の平林は後ろからきた青学の近藤に無理についていくことはなく冷静な走り、区間4位でまとめたのは上出来と言って良いでしょう。50分台で走っていますからね。49分台を出した田澤、近藤が凄すぎました。エース区間を安心して任せられる頼もしい選手です。8区の伊地知は区間賞に3秒届かずも区間2位の素晴らしい走り、青学の宮坂を抜き去って総合2位と過去最高順位でのゴールとなりました。

箱根に向けて

出雲、全日本ともに2位という結果は箱根に向けての期待値も非常に高くなります。箱根は青学、駒澤が抜けていると思いますが追う3番手はこの國學院なのでは?箱根ではまず全日本を走った8人が中心となるでしょう。さらに強みとしては前回の2~4区を走った伊地知、山本、中西大という3人がそのまま健在ということ。いずれも前年度よりも力をつけており、特に伊地知は他大のエースとも互角に渡り合えそう。


贅沢な悩みは平林、青木瑠をどの区間に起用するかですね。前回の箱根後は5区でも走れるという話もありましたが…やはり前回も走っている9区に平林を残せれば優勝争いに向けても大きいです。青木瑠は個人的には1区が良いかなあと思うのですが…そうすれば島崎を6区に起用することも出来ますからね。坂本、藤本の2人はともに復路を安心して任せられそうで心配いりません。


さらに、ルーキーの上原も青木瑠とそん色ないほどに力をつけているという話で、同じ北山高校出身の嘉数も箱根を走ってもおかしくないとのこと。これで10人揃ってしまいますからね。他にも関東インカレハーフで入賞した鶴は箱根の距離にピッタリです。前回6区を走った原がさらに力をつけていて6区を任せらるのであれば、島崎を1区起用であったり復路の平地に回すことも可能です。


となると、気になるのは5区ですよね。2年連続で走った殿地は卒業、これまでの4年間は浦野、殿地という実力者が担ってくれていた安心でしたが、今回も主力を起用するのかそれとも上りに強い選手を起用するのかは悩ましいところ。他の優勝候補は5区に自信を持っていますからね。また、選手層という点でもやはり青学はもちろん駒澤にも劣るのは否めないかなあ。3年生が伊地知しか3大駅伝に出場していない状況が特に苦しい。。。


エースは揃っているだけにあとは選手層をどれだけ厚く出来るか…箱根で新たに復路を上位で走れるような選手が出てくれば、優勝争いに加わってきてもおかしくは無いですよね。出雲、全日本でともに2位に入り、箱根は過去最高順位が3位となっていますが、その順位を更新することが出来るのか?箱根でも國學院は強いと思わせる走りを見せて欲しいです!!

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