第54回(2022年)全日本大学駅伝 戦力分析&区間配置予想 ~明治大学~

続いては、前回の全日本では7位でシードを獲得、箱根予選では2位通過を果たした明治大学の全日本大学駅伝における戦力分析と区間配置予想を行っていきます。エントリー一覧過去5年成績はこのようになっております。

4年生

2年時に全日本で4区6位、1万で28分19秒とチームトップタイムを持ち、箱根予選では転倒がありながらも90位で走った櫛田、前回の全日本では4区3位の好走、今年度は5千で13分43秒をマーク、箱根予選では万全で無いながらも78位で走った小澤、前回の全日本では3区10位、関東インカレでは5000mで7位、1万mで5位とダブル入賞、箱根予選では10位で走っているエースの富田。


1万で28分47秒のベストを持ち、前回の箱根では5区18位と苦戦も箱根予選ではチーム3番手の62位で走っている下條、5千で13分41秒、1万で28分53秒のベストを持ち、全日本は3年連続のエントリー、箱根予選では67位で走っている漆畑、前回の全日本では8区15位、前年度の箱根予選では9位も今年度は105位とやや苦しい走りとなった加藤の6人。

3年生

前回の全日本では2区2位の好走、関東インカレ1万mでは4位、箱根予選では11位と好結果を残しているエースの児玉、5千で14分4秒、1万で28分57秒のベストを持ち、箱根予選では174位だった杉の2人。

2年生

5千で14分3秒のベストを持ち1万で28分48秒を今月マーク、前回の箱根に続いてのエントリーとなった曳田、前回の全日本では5区10位、箱根予選は未エントリーも1万で28分54秒を今月マークしている尾崎、5千で13分55秒を今年度マーク、箱根予選では154位で走っている鈴木、3大駅伝・予選会全てにエントリー、5千で13分59秒のベストを持ち箱根予選では66位で走っている新谷の4人。

1年生

高校時代に5千で13分58秒、1万で28分40秒をマーク、今月1万で28分53秒のセカンドベストをマークしている堀、5千で14分10秒の高校ベストを持ち、今月1万で29分1秒のベストをマークしている吉川響、高校時代には都大路で1区区間賞、5千で13分56秒のベストを持っているものの、箱根予選では体調不良もあって330位となった森下、5千で14分17秒、1万で30分33秒のベストを今年度マーク、箱根予選でも82位で走っている室田の4人。

エントリーは比較的順調と言えるでしょう。箱根予選に出場した12人に残る4人は今月1万でいずれも29分前後で好走しているわけですから。前回の箱根6区に出場している杉本が箱根予選に続いて外れてしまいましたが、目立ったエントリー漏れはそのくらいです。


ただ、エントリーされた選手が万全かというと気になるところ…櫛田は転倒がありましたし、無理して全日本に出場するのはリスクが高いですし…小澤も足に違和感があるということで箱根予選はペースダウン、4年生の主力2人が万全の状態で全日本に臨めるかは未知数です。少しでも不安があるならば、個人的には新戦力を全日本に起用してほしいかな。最後の箱根に万全で臨んでもらいたいですし。そんな明治大学の区間配置予想は以下のとおりです。

区間配置予想

堀①ー児玉③ー加藤④ー漆畑④
新谷②ー尾崎②ー富田④ー小澤④

1区は堀、距離変更後となる過去4大会のうち2度ルーキーを1区に起用しており、今回もルーキーの起用はありそう。箱根予選を回避しながらも好走した選手のうち、よりタイムが良かった堀を1区としました。箱根予選に出場したルーキーの連戦は負担が大きいだけに、ルーキーが走るとしても堀か吉川響かなあと。


2区は児玉、明治は2区を明確に重視しておりチームのエース級がずっと起用されています。前回も2区2位と快走、箱根予選でも素晴らしい走りを見せた児玉を起用するのが安心かなと。さすがに児玉を7,8区の長距離区間まで温存する余裕はないと思うので、前半から起用される可能性が高そう。


3区は加藤、過去2年は長距離区間を任されながらももう一歩…箱根予選も状態は良かったという話ですがチーム9番手ということで全日本の起用が悩ましいところですが、加藤には走ってもらいたいチーム状況ですし、これまでの起用のされ方を見ると主要区間かつ長距離区間は少し怖いということで3区としました。


4区は漆畑、箱根予選はチーム5番手と上々の走り、5千や1万のスピードもありますし、5度目の3大駅伝エントリーでさすがにそろそろ3大駅伝デビューを果たして欲しいところ。比較的負担の少ない区間ながらも明治が重要視することも多い4区としました。

5区は新谷、箱根予選ではチーム4番手と見事な走り、1年目はやや苦しんでいた新谷の好走は嬉しい限り。全日本で3大駅伝デビューが期待されますが、チームとしても7,8番手の選手が起用されることが多い5区あたりでのデビューが無難かなあと。


6区は尾崎、箱根予選を回避した時は大丈夫かなと思いましたが、1万で28分台のベストをマークしており何も心配はいらなそう。前回は箱根予選と連戦ながらも区間10位でまとめていますし、全日本のみならばさらなる好走も期待できるかなということで、長距離区間に次いで距離の長い6区としました。


7区は富田、児玉とともにダブルエースと呼ぶにふさわしい活躍を今年度見せており、どちらか一人は長距離区間まで温存したいところ。児玉に前半区間を任せるのであれば、富田にはエース区間の7区を走って欲しいですよね。距離は長いながらも走りやすいコースで富田のスピードも活かせそうですし、エースの走りを見せてくれれば。


8区は小澤としました。本当は櫛田も小澤も温存してほしいのですが、そうするとさすがに7,8区のどちらかが手薄になってしまうんですよね…足に不安が無いのであれば、是非とも出場してほしいということでスピードよりもスタミナが求められる8区の方が良いのかなあと。

明治の区間配置は本当に予想しづらいですよね。箱根予選を走った選手を起用するのか、それとも1万で好記録をマークし、箱根予選の疲労がない下級生を起用するのか…さらに一番気になるのは櫛田、小澤の2人が起用されるかということです。全員が万全であればシードは有力だと思うのですが、主力を複数欠くこととなればシードは厳しそう。


ただ、無理して全日本に合わせて箱根では万全で無いということだけは避けたいのが悩ましいですよね。今回は外して予想した選手では、櫛田は転倒の影響が心配、下條は箱根5区も見据えるかなあということで一旦外しています。曳田や吉川響といった1万で好走した選手がもっと起用される可能性もありますし、状態が良ければ箱根予選で失速してしまった森下も起用される可能性は十分。


つなぎ区間は不安はあまり無さそうなだけに、主力のコンディション次第ですかね。どんな選手起用をしてくるのか楽しみです。前回は初めて箱根予選に出場しながら全日本シードを獲得していますし、今回もその再現を果たしたいところ。箱根予選は多少の問題点はありながらも危なげなく2位通過を果たしていますし、全日本でも3年連続でシードを獲得し、箱根に繋げていって欲しいです。

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