第54回(2022年)全日本大学駅伝 戦力分析&区間配置予想 ~國學院大學~
出雲4区区間賞の中西大、5区4位の藤本、出雲エントリーの坂本、川崎、5千で13分50秒、1万で28分27秒のベストを持ち、前回の全日本で1区3位で走っている島崎の5人。
出雲6区2位の伊地知、1万で29分26秒のベストを今月マーク、3大駅伝初エントリーを果たした松下の2人。
出雲2区6位の山本、3区6位の平林、1万で29分7秒のベストを持ち、関東インカレハーフで8位入賞、3度目の3大駅伝エントリーを果たした鶴、今年度5千で13分59秒のベストをマーク、1万で29分20秒のベストを持ち、2年連続で全日本にエントリーを果たした三潟、5千で14分23秒のベスト、1万で29分17秒を今月マーク、3大駅伝初エントリーを果たした木村、5千で14分4秒の高校ベストを持ち、1万で29分34秒のベストを今月マーク、3大駅伝初エントリーを果たした中川の6人。
出雲で1区7位の青木瑠、出雲エントリーの上原、嘉数という3人が出雲に続いてのエントリー。
出雲はいなかった島崎がエントリーを果たしました。前回も1区3位で走っている実力者ですし、頼もしい存在です。前回の全日本に出場している沼井は外れてしまいましたが、前回の5区11位という結果と今年度の状況を見ると仕方のない気も…他の主力どころはきっちりとエントリーされ、今月1万でベストをこうしんした選手もメンバー入りと順当なエントリーと言えそう。
出雲では多くの有力校を抑えて2位に入る好結果、全日本に向けても期待は高まるばかりです。平林、伊地知、中西大、山本の4本柱も出雲で結果を残しており、特に中西大と伊地知の快走は光りました。全日本でも主要区間を担ってくることでしょう。そんな國學院大學の区間配置予想は以下のとおりです。
島崎④ー山本②ー中西大③ー藤本④
坂本④ー青木瑠①ー平林②ー伊地知③
1区は島崎、出雲記録会にも出場した際のタイムは奮わなかったですが…全日本にエントリーされているということはコンディションは問題無いと信じて…前回区間3位で走っている1区のスペシャリストを再び起用出来れば、出雲同様に4本柱を温存出来るのが大きいですよね。状態が上がっていなければ、出雲同様に青木瑠を起用出来るのも大きい。
2区は山本、出雲でも2区6位でまとめていますし、前半区間へ起用されることも多いだけに今回も國學院が比較的重視している2区に起用するのが良いのでは。抜群のスピードとハーフの強さがあり、3大駅伝で外していないのも魅力です。
3区は中西大、出雲は素晴らしい走りで区間賞、2位に入ったチームにおいて大きな役割を果たしました。2年連続で全日本3区を担っており、いずれも区間順位がもう一歩なのは気になりますが…出雲の走りを見る限りはやはり主要区間を走って欲しい選手ですし、他大のエースも起用される3区としました。今の中西ならば主要区間でも心配無いでしょう。
4区は藤本、出雲に出場したのもちょっと意外だったのですが、5区4位と結果を残したのは素晴らしかったです。出雲の走りを見ると全日本でも出場する可能性は高いでしょうし、つなぎ区間の中でも國學院が比較的重視している4区としました。
5区は坂本、前回の全日本では6区7位でまとめており、今年に入ってからは好走を連発しています。出雲も出場しなかったのが意外だったほど…状態に問題無ければ全日本も出場するでしょうし、比較的負担の少ない6区は他の選手に任せると予想したので、上位争いにおいて重要となることも多い5区としました。
6区は青木瑠、出雲で1区に抜擢されて区間7位で走ったのは今後のチームにとっても大きかったです。4本柱を差し置いての主要区間起用でしたからね。出雲に続いての1区も十分あるでしょうが、長い距離はまだ未知数なところもありますし、中西唯や伊地知など期待のルーキーが任されている6区で良いのでは。
7区は平林、前回は区間3位で走っていますがそこからさらに力をつけています。同じ条件ならばタイムはもっと縮めてくる可能性も高いですし、エースを7区に任せるのがチームの総合順位が最も良くなると思いますので、2年連続の7区としました。長い距離の方が得意というのも大きいです。
8区は伊地知、出雲では6区2位の見事な走りで2位争いを制しました。前回は区間賞の快走でチームを過去最高順位の4位に導きました。前回区間賞かつ今年度好調の選手を別の区間に起用する必要性も無いですし、2年連続で最長区間を走り再び最高順位を超える走りを見せてくれれば。
全日本も正直楽しみしか無いですね。出雲を走った6人はそのまま全日本も出場されるとすると、残る枠はわずかに2区間のみ。そこに前回出場した島崎、坂本がハマればそれで8人揃ってしまいます。今回は外して予想しましたが、関東インカレハーフで入賞した鶴やともに1万でタイムをのばしてきた木村、中川といった2年生、1年生も高校時代に結果を残している上原や大学に入ってから上原に負けない走りを見せている同じ北山高校の嘉数もいます。主力以外は全日本出場争いも熾烈を極めることになりそう。
過去最高順位は前回達成した4位、今年度のチームの好調さと出雲の結果を見るとその最高順位を超える走り、表彰台に上がってきてもおかしくないですよね。主要区間もつなぎ区間も有力校に負けない布陣を組むことが出来ますし、アクシデントなどが無ければ、今の國學院が崩れる姿はちょっと想像できないほどです。
出雲の結果を受けてチームとしても全日本は優勝を目指すという話をしていましたし、出雲のように優勝争いに加わってくる可能性も…今の全日本は7,8区が非常に重要になっていますが、そこに経験者かつ前回以上の結果を残すことが期待される平林、伊地知を起用出来るというのも非常に大きい。2019年に出雲で果たした3大駅伝初優勝に続いての3大駅伝制覇を達成することが出来るのか、國學院の走りが本当に楽しみで仕方ありません。