第54回(2022年)全日本大学駅伝 戦力分析&区間配置予想 ~大東文化大学~

続いては、全日本予選では5位通過で5年ぶり、箱根予選ではトップで4年ぶりの出場を決めて勢いのある大東文化大学の全日本大学駅伝における戦力分析と区間配置予想を行っていきます。エントリー一覧過去5年成績はこのようになっております。

4年生

1万で28分35秒のベストを持ち、箱根予選ではチーム9番手の141位で走っている木山、5千で13分55秒、1万で28分55秒のベストを今年度マーク、全日本予選では3組トップ、箱根予選でもチーム2番手の20位で走っているエースの大野、前年度は全日本予選で3組25位、箱根予選でチーム2番手の70位、今回の箱根予選では111位で走っている谷口。


5千で13分55秒、1万で28分58秒のベストを持ち、チームで唯一の箱根予選4年連続出場も今回はチーム最下位の252位となってしまった倉田、今月5千で14分14秒のベストをマーク、予選会へのエントリー経験は一度も無いもののメンバー入りを果たした小林の5人。

3年生

5千で13分52秒、1万で28分29秒のベストをマーク、全日本予選で4組6位、箱根予選でも24位で走っているエースの久保田、5千で14分2秒、1万で29分0秒のベストをマーク、故障で苦しんだ前年度から復活を遂げ、全日本予選で4組21位、箱根予選では32位で走っている菊地、5千で13分59秒を今年度マーク、関東インカレ3000m障害で優勝を果たしている佐竹の3人。

2年生

今年度5千で13分31秒を叩き出して復調、全日本予選では独走で2組1位、箱根予選でも5位で走っているエースのワンジル、今年度5千で14分31秒、1万で29分3秒のベストをマーク、全日本予選で2組6位、箱根予選では121位で走っている大谷、5千で14分11秒、1万で29分25秒を今年度マーク、全日本予選で1組4位、箱根予選で71位で走っている西代。


5千で13分54秒を今年度マーク、箱根予選では153位で走っている西川、今年度5千で14分25秒、1万で29分52秒を今年度マーク、箱根予選に続いてエントリーを果たした佐々木、5千で14分25秒、1万で30分33秒のベストを今年度マーク、全日本予選で1組39位、箱根予選は221位と苦しい走りが続いている小田の6人。

1年生

5千で14分3秒、1万で29分33秒のベストを今年度マーク、全日本予選で3組21位、箱根予選で43位で走っている入濱、5千で14分27秒を今年度マーク、予選会は全日本、箱根ともに未エントリーながら全日本メンバー入りを果たした戸田の2人。

上位通過も予想されてはいましたが、並みいる有力校を抑えてトップ通過を果たしたのにはびっくりしました。2位に1分差をつけたのも良いですね。もう完全復活と言って良いでしょう。箱根予選に出場した12人はそのままエントリーされており、盤石と言って良いでしょう。4年の小林や1年の戸田がエントリーされたのはちょっと意外ではありましたが、それだけ状態が良いということでしょう。


金田、蟹江、塩田ら箱根予選を経験している4年生は外れてしまいましたが、結果として学年のバランスは良くなりました。スカウトとしてはおそらく4学年で最も良くなかったであろう2年生が最多の6人エントリーされているのが、今の大東大の育成力を物語っている気も…そんな大東文化大学の区間配置予想は以下のとおりです。

区間配置予想

菊地③ー入濱①ーワンジル②ー西代②
谷口④ー大谷②ー久保田③ー大野④

1区は菊地、チームとしては4年ぶりの3大駅伝出場で当然経験者はゼロ、出遅れたくない1区には主力を起用したいですが、3本柱は主要区間に残しておくとなると…現状チーム4番手と思われる菊地を1区に回すのが良いかなあ。復活してからの安定感も魅力です。


2区は入濱、ルーキーながら箱根予選での快走を見ると、全日本でも前半区間から見たくなりますよね。期待のルーキーが抜擢されることもある2区でどうかなあ。走るたびに自己ベストを更新し、勝負レースで結果を残し続ける強さはルーキー離れしています。


3区はワンジル、長距離区間の7,8区に起用される可能性もありますが、ワンジルをそこまで残しておく余裕はチームには無さそう。7,8区以外で留学生が起用されるとなると、前半の主要区間である3区でしょう。今年度は安定感も増して頼りになりそうです。


4区は西代、今年度は走るたびにベストを更新し、全日本予選も箱根予選も結果を残し続けている選手、高校ベストが15分38秒で2年にしてこの活躍ぶりはすさまじいです。全日本も出場する可能性は高いですし、まずは負担の少ない4区あたりかなあ。

5区は谷口、4,6区を経験の浅い2年生と予想したので、ならば5区は経験豊富な4年生が良いかなということで谷口としました。持ちタイムもチーム上位で今年度はあまり姿を見せていませんでしたが、箱根予選では問題無く走っていますし、これまでの実績を考えても活躍が期待されます。


6区は大谷、大谷も西代同様に全日本予選、箱根予選ともに好走している2年生、持ちタイムも当然のように伸ばしています。つなぎ区間で起用される可能性は十分あり、箱根予選ではチーム8番手だったこともあってチーム8番手の選手が起用されることも多い6区としました。


7区は久保田、日本人エースの1人であり、2年時から結果を残し続けている実力者で箱根予選でもチーム3番手で走っています。1万のスピードもありますが、ハーフの距離ももちろん問題無いですし、久保田を長距離区間まで残せれば大きいです。


8区は大野、箱根予選では久保田を上回るチーム2番手の走り、全日本予選でも3組1位と大活躍だった前年度をさらに上回る走りを今年度見せています。久保田とともに日本人エースと呼んで良い選手ですし、箱根予選で2年連続好走している大野が最長区間の8区で良いかなあと。

箱根予選でチーム上位8人だった選手がそのまま起用されると予想してみました。これまでの実績を考えると9番手だった木山が起用される可能性も十分あるのですが…今回予想した多くの選手が全日本予選でも好走していて、あえて外す理由も無いですからね…箱根予選の疲労を考えると、全日本を走っていない選手を起用する可能性もありますが、5千だと佐竹のタイムが良いくらいで1万では箱根予選組が上位を順当に占めていますからね。


箱根予選に出場した選手を中心にオーダーを組むことになるでしょう。5年ぶりの全日本となりますが…どこまでいけるか非常に楽しみですよね。今最も勢いのあるチームと言って良いでしょうし、最後に出場した全日本も14位でしたが…今回はシード争いに絡んでくる可能性さえ感じてしまいます。全日本はシード校+東洋の力が抜けていると思われますが…続くのはひょっとすると大東大なのでは…と思ってしまうほどです。


ワンジル、久保田、大野、菊地と主力が揃って箱根予選で好走、さらに2年生の躍進も凄いです。もちろん、3大駅伝を誰も経験していないという経験不足は否めませんし、久しぶりの3大駅伝出場で即シード獲得できるほど甘くは無いでしょうが、不安より期待の方がはるかに大きいチームです。箱根予選トップ通過に続いて全日本でも大東大の強さを見せてくれるのか、非常に楽しみです!!

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