日本インカレ2022 5000m ~青学の近藤が連覇を達成~
日本インカレの最終日に行われた5000mの結果を振り返っていきます。公式結果はこのようになっており、入賞した選手を中心に見ていきます。日本人のルーキー2人が入賞するなど活躍も目立ちましたが、1,2位は実力者の4年生が順当に占めることとなりました。
順位 | 氏名 | 所属 | 記録 |
---|---|---|---|
1位 | 近藤 幸太郎(4) | 青山学院大 | 13:50.37 |
2位 | 中西 大翔(4) | 國學院大 | 13:53.40 |
3位 | ジェームス ムトゥク(1) | 山梨学院大 | 13:58.39 |
4位 | 吉居 駿恭(1) | 中央大 | 13:59.21 |
5位 | リーキー カミナ(2) | 創価大 | 13:59.72 |
6位 | 花岡 寿哉(1) | 東海大 | 13:59.73 |
7位 | 丹所 健(4) | 東京国際大 | 14:04.05 |
8位 | 高槻 芳照(3) | 東京農業大 | 14:07.52 |
優勝を果たしたのは青学の近藤、13分50秒で2位に3秒差をつけました。前回優勝した時はラスト200mでのスパートで勝ち切りましたが、今回はロングスパートで集団から抜けだし、そのまま勝ち切るレースと違うレース展開で勝つことに強さを感じますね。日本人選手が5000m、1万mの勝負レースで連覇というのはなかなか無い気が…さすがはエースの走りでした。
2位に國學院の中西大が13分53秒で入っています。中西大も今年に入ってからは特にハイレベルな結果を残しています。ロードでの活躍も凄いですが、関東インカレ1万mで5位に続いての快走でした。2位争いからも1人抜け出して3位に5秒差をつけているのも凄いです。
3位に山梨学院のムトゥクが13分58秒が入り、接戦となった3位争いを制しました。ムトゥクも自己ベストを面白いように更新していますが、勝負レースでも結果を残してきたのは大きいです。今年度はムルアがいますので駅伝での出番はないと思いますが、ムトゥクでも1年目から心配いらなそう。ムルアが1万で2位、ムトゥクが3位と揃って表彰台に上がっています。
4位に13分59秒で中央のルーキー駿恭が入ってきたのにはびっくりしました。持ちタイムをどんどん伸ばし、勝負レースの実績も豊富な実力者ですが、日本インカレでもここまで走れてしまうのですね。元々期待値が高かった3大駅伝ですが、もう走るたびに期待が増していきます。
5位に13分59秒で創価のカミナが入っています。カミナも2年時から本格的に大会に出場するようになりましたが、安定しています。創価もムルワが1万で優勝、そしてカミナも5000mで5位と山梨学院同様に留学生コンビがそろって結果を残しています。
6位に東海の花岡が13分59秒で入ってきたのには、入賞者で最も驚きだったかも…確かに高校ベストは13分48秒と世代上位のタイムは持っていましたが、勝負レースではそこまで目立った実績はなく、大学でもほぼレースには出ていなかったはず…それが1年目の日本インカレでいきなり6位入賞ですからね。3位とは2秒以内という僅差な一方で7位とは5秒離していますからね。1年目から一気に楽しみになってきました。
7位に東国大の丹所が14分4秒で入っています。前回の3位からは順位を落としてしまうことに…前年度の無双ぶりからすると、今年度は故障などもあってちょっと出遅れていた感じがしますが、日本インカレでも前と離されての7位だったのはちょっと気になるかなあ。3大駅伝には合わせてくれると思いますが…
8位に東農大の高槻が14分7秒で入り、ここまでが入賞となりました。日本インカレでは箱根出場校以外の活躍も目立ちますが、5千ではずっと箱根から遠ざかっている東農大から入賞者が出ることに。高槻も東農大のエースとして箱根予選で活躍を続けていますが、トラックの勝負レースでも結果を残しました。
9位に14分9秒で中央の溜池が入り、入賞には一歩届きませんでしたが、駿恭に続いてまたしても中央期待のルーキーが好走を見せることに。今年度のルーキーでここまで最も活躍を見せているのは中央かもしれません。駿恭と溜池のコンビは1年目から本当にハイレベルで安定した活躍を見せていますね。