2022年度 トラックシーズンにおけるベスト更新状況 ~上武大学~

続いては上武大学について、トラックシーズンの結果をトップ10でベスト更新した選手をポイント化して振り返ります。今年度も厳しいトラックシーズンとなってしまったかなあ。関東インカレはある程度仕方ないとしても全日本予選は総合17位…新留学生が加入したのは大きいですが、日本人選手で目立った走りを見せたのは海村くらいでチームとしてはまだまだという印象でした。

※2022/1/1以降の自己ベスト更新を以下のルールでポイント化しております。更新した順位と人数(1,2位・・・5pt、3,4位・・・4pt、、、9,10位・・・1pt)から算出され、各部門ごとに30点満点になります。

5000m:8点(3、4位)  ※前年:1点

海村が13分56秒をとチーム3人目の13分台ランナー&3番手の持ちタイムに。セカンドベストの14分16秒も今年度マークしていますが、そこから20秒も縮めています。前年度はルーキーの中では抜けていましたが、箱根予選ではチーム11番手と活躍するまでには至らずだったのですが…今年度は一気にタイムを伸ばしてきており、エース格の1人として活躍が期待されます。


石田が14分13秒でベストを7秒更新し、チーム4番手となっています。3番手と4番手のタイムが17秒もあるのはちょっと開きすぎかなあ。石田も箱根予選で前年度7番手で走っていますし、計算出来る選手の1人です。トップ10でベストを更新したのは2人のみ、10番手でも14分25秒ということを考えると寂しいかなあ。前年の1点よりは増えていますが…


トップ10圏外では14分31秒で岩田、上本が走っておりともにベスト、さらに14分33秒で詫間、岡村に14分37秒の鍋野、阿部と13分30秒台で自己ベストをマークした選手が多かったです。岩田、上本は今年度の全日本予選にも出場していますし、箱根予選でも活躍を見せてくれれば。

10000m:3点(6位 ) ※前年:5点

海村が29分25秒でベストを11秒更新し、チーム6番手となっています。5千の13分台に続いて1万でも自己ベストを今年マークしています。自己ベストをマークした以上に全日本予選で3組11位と好走したのが大きいですね。パトリック、村上に次ぐ3番手は海村でしょうし、箱根予選でも稼ぐ役割を担ってほしいです。


トップ10圏外では、岩田が29分52秒の自己ベストで走っており、岩田も5千、1万でタイムを伸ばしています。海村も岩田も2年生ということで下級生がタイムを伸ばしているのも良いですね。ルーキーも苦しい走りになってしまったものの、前原、関本は全日本予選に出場していますし。1万は5千に比べるとトップ10圏外でもベストを更新した選手は少なかったです。

総評

27大学中、5千の8点は21位タイ、1万の3点は20位タイ、合計の11点は22位タイとなっており、3部門全てで20位以下ということになります。前年も得点が低く、さらに平均タイムも下位なので状況としてはタイムを伸ばしやすいはずなのですが、それでも目立った新戦力の台頭が無かったというのは苦しいチーム状態を表しているのかなあ。


4月→現時点における上位10人の平均タイムで見てみると、5千では14分14→14分9秒と5秒短縮しており、24→23位と1つ順位を上げています。やはり、海村が一気に13分台にまで自己ベストを更新したのは大きかったですね。1万では29分15秒で変わらず(トップ10の海村がベストを更新したのは2月のため)21→22位と1つ順位を下げています。


得点も平均順位も全て20位台…持ちタイムで20位以内というのは箱根予選通過の1つのラインですから、タイム上も苦しいということに…3年連続で箱根出場は果たせておらず、13→14→14位と大崩れすることなく踏みとどまっているのは救いですが、それでも現状10位以内に入ってくるのは大変です。まずはパトリックに大きな貯金を稼いでもらうのは大前提、村上も過去2年に負けない走りを見せてもらうとして…


次いで稼ぐ選手や中間層のレベルアップの両方が求められますからね。前回チーム2~6番手だった選手は揃って卒業した一方でチーム9番手でも200位オーバーだった状況、トラックシーズンでは海村が期待の選手とはなりましたが、主力として期待される額賀や青山は目立った走りは見せられていませんし、箱根予選に出場する12人を揃えるのもやっとという印象ですが…夏合宿を経てガラッと変わったチームを駅伝シーズンでは見せて欲しいです!!

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