２０２２年度　トラックシーズンにおけるベスト更新状況　～法政大学～

内田が１３分３９秒とハイレベルなチームトップタイムをマーク、セカンドベストである１３分５４秒も今年度マークしていますしトラックでの強さを見せました。その後は関東インカレに２種目エントリーで欠場と心配されましたが、全日本予選では４組１６位でまとめていますし、今年度のエースは内田かなあと。


松永が１３分５０秒でベストを１６秒更新、セカンドベストも今年度マークしています。関東インカレ５０００ｍで６位入賞という実績と積極的なレース展開、そしてベストがその関東インカレですからね。全日本予選は４組２５位ともう一歩だったかもしれませんが、今年度の飛躍ぶりは素晴らしかったです。駅伝シーズンも活躍を見せてくれることでしょう。


川上が１４分７秒でベストを１８秒更新、チーム８番手のタイムとなっています。３大駅伝や予選会の経験も豊富な選手ですし、１万で２９分６秒のタイムを持っていますからね。実力者が順当にタイムを伸ばしてきました。前年度は０点でしたから１１点というのは上々なのでは。さらにトップ１０圏外も良かったんですよね。


１４分１９秒の稲毛、１４分２０秒の河田、１４分２２秒の武田、１４分２８秒の細迫ら３大駅伝経験者が揃って自己ベストを更新しているのも良いですね。河田を筆頭にまだまだタイムを伸ばせるであろう選手たちですが。

５千と違って１万はトップ１０でベストを更新した選手がいなかったんですよね。前年は９点だったので、５千と１万が前年度と入れ替わったような結果となっています。トップ１０圏外を見てみると、扇が２９分２５秒でベストを１８秒更新、２年連続で全日本予選を１桁順位で走っている選手、３大駅伝はまだ未経験ですが最終学年での出場が期待されます。


緒方が２９分２７秒でこちらも２９分３０秒切り、見事な走りで全日本予選にも出場しましたがフラフラになってしまって２組最下位…この経験を糧にこちらも３大駅伝出場が待たれるところ。武田が１万で２９分３３秒をマークしてベストを４４秒も更新、箱根６区２位で走っている実力者がさらに走力アップしているとなると、６区での走りがますます楽しみになってきます。

２７大学中、５千の１１点は１５位タイ、１万の０点は２２位タイ、合計の１１点は２３位タイとなっており、いずれもそこまで目立つ順位では無かったです。前年は２３位タイでしたし、自己ベスト更新では法政は測れないですよね。


むしろ、３大駅伝経験者や続く候補として期待される多くの選手が５千、１万でベストで走っていたり、勝負レースで結果を残しているんですよね。主力どころで今年度姿を見せていないのは小泉くらいだったことを考えると、上々の結果だったと言えます。ただ、全日本出場を逃したのがやはり痛かったかなあ。戦力的には前年度以上に通過を狙える戦力だったと思うので。。。


４月→現時点における上位１０人の平均タイムで見てみると、５千では１４分５→１３分５９秒と６秒短縮していて１３分台に突入していますが、順位は１４→１６位と２つ順位を下げているんですよね。６秒も短縮して１３分台なのに１６位という恐ろしさ…１万では２９分９秒で変わらずに順位は１８→２０位とこちらも２つ順位を下げています。


全日本を逃したことで出雲→箱根と箱根予選も全日本も出場しないパターンとなります。これはメリットでもありデメリットでもある…多くの有力校が全日本のためにコンディションを合わせるのに対し、法政は出雲の後は箱根１本に絞ることが出来ますからね。その一方で全日本という大きな経験の場を失ったというのもまた事実です。前年度シード争いを繰り広げながらの９位は大きな自信になったでしょうし。


出雲は前半に主力を投入して後半は最長区間の６区を含めて経験を積ませることが多いかなあ。前回もルーキーの河田が６区に出場していますし。箱根では２年連続でのシードを狙うことになりますが、前回の経験者が多く残っているのも強みですし、トラックシーズンで活躍した選手も松永を筆頭に複数いて期待は大きいです。全日本出場を果たせなかった分、箱根では好結果を残して欲しいです！！