2022年度 トラックシーズンにおけるベスト更新状況 ~早稲田大学~

トラックシーズンのレースも終わり、夏合宿を経ていよいよ駅伝シーズンへと続いていきます。本日からは、私がデータベース管理している27大学について、トラックシーズンの結果をトップ10でベスト更新した選手をポイント化して振り返ります。順番はランダムであり、最初は早稲田大学となります。

※2022/1/1以降の自己ベスト更新を以下のルールでポイント化しております。更新した順位と人数(1,2位・・・5pt、3,4位・・・4pt、、、9,10位・・・1pt)から算出され、各部門ごとに30点満点になります。

5000m:8点(2、5位)  ※前年:7点

13分35秒でベストを1秒更新した伊藤が2位、13分48秒をマークした石塚が5位と2年生コンビがトップ10で自己ベストを更新し、合計で8点となりました。特に伊藤は13分36秒という非常にハイレベルな高校ベストを有していたことからなかなか更新は困難では無いかと思っていましたが、2年の5月に更新してきたのが素晴らしいですね。


石塚は既に複数回ベストを更新しており、充実のトラックシーズンを過ごしました。前年も7点ということで1点増えたものの、2年連続で10点未満というのはちょっと寂しいかな。トップ10の選手がなかなか記録会に出場出来ていないのも影響しているかなあ。ただ、井川、山口が13分40秒台でセカンドベストをマークしていますし、ポイントほど悪くはない印象。

10000m:4点(3位 ) ※前年:4点

1万で28分36秒をマークした石塚がチーム3番手に入っています。初の1万で見事な走りを見せてくれました。5千、1万ともにベストを更新しているのも素晴らしいですね。ただ、石塚がトップ10で1万のベストを更新した唯一の選手ということに。5千と違って主力どころで1万のベストどころかセカンドベストを更新した選手もいないんですよね。


トラックシーズンは1万よりも5千を走る機会が多かったですし、1万は箱根予選会の標準記録を突破するためにイーブンペースで走っただけという選手が何人もいますし、記録を狙う機会は少なかったですね。ちなみに前年も4点ということで1万は前年と変わらず…選手層が厚くない状況で主力がタイムを伸ばせず、新戦力が割って入ることも無いというのはちょっと駅伝シーズンに向けては不安になるかなあ。

総評

27大学中、5千の8点は21位タイ、1万の4点は16位タイ、合計の12点は20位タイとなっており、全てにおいて真ん中よりも下ということになります。前年も22位でしたし、トップ10でタイムを更新出来ていないこと自体は大きな問題では無いかもしれませんが、前年度もタイムを伸ばせず→3大駅伝がいずれも満足のいかない結果だったことを考えると、トラックシーズンが同じような結果だったことは気になるところ。


4月→現時点における上位10人の平均タイムで見てみると、5千では13分48→13分47秒と1秒の短縮に留まり、順位は3→4位と1つ下げています。1万では29分3→28分57秒で6秒短縮し、16→14位と2つ順位を上げていますが、エース格の石塚がタイムを持っていなかっただけで戦力アップというわけでは無く、タイムの更新幅も目立つものではありません。


トラックシーズンで気になるのはベストを更新した選手の少なさよりも故障や不調によって主力が記録を狙えていないことかなあ。5千で上位の小指、辻に1万で上位の鈴木、北村らは記録会にもあまり出場出来ていませんから…ただ、小指が復帰レースを走ったのは良かったですし、北村も貧血からは回復と少しずつ足並みは揃ってきているのは救いです。自己ベストという点では不本意なトラックシーズンだったかもしれませんが、スピードのある選手は揃っていますし、駅伝シーズンには故障者無く臨んで欲しいです。

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