第54回(2022年)全日本予選結果 ~15位:日本体育大学~

続いては15位だった日本体育大学の全日本予選結果を見ていきます。今回はエースの藤本を欠いて苦しいレースになるとは思いましたが、15位まで沈むとは思いませんでした。日体大が11位以下に沈むのは2000年の15位以来、22年ぶりのこと。予選落ちとなった事実以上にここまで苦しいレースだったことがちょっと今後に向けても不安になります。レース結果はこのようになっております。

~1組~ 20位:松永、30位:髙濱

3大駅伝・予選会の経験者がズラッと揃うメンバーの中でともにエントリー自体初となった松永と髙濱が出場した1組、松永は今年度5千で自己ベストをマークしている4年生、20位とちょうど中位で走ったのはまずまずだったかなあ。崩れずまとめてくれたと思います。一方の髙濱は30位で松永とも50秒離されてしまうことに。前年度持ちタイムをグッと伸ばしてきた期待の3年生でしたが、ほろ苦いデビュー戦となってしまったかなあ。

~2組~ 30位:水金、31位:大森

前年度の全日本で5区16位で走っている大森、6区14位で走っている水金と区間順位は決して良くないですが全日本出場経験のある3年生コンビが走った2組でしたが…水金が30位、大森が2秒差の31位と揃って30位以下に沈んでしまうことに…この時点で通過はかなり絶望的になってしまいました。水金は1万で29分18秒、大森は29分1秒のタイムを持っている選手なのですが、ともに全日本に続いてこの全日本予選ももう一歩という走りに…3年生が3大駅伝・予選会でなかなか結果を残せられないのが気になるところです。

~3組~ 26位:山下、30位:盛本

今年度5千で14分18秒、1万で29分28秒と持ちタイムを伸ばしているとはいえ、3大駅伝・予選会のエントリーもなかった2年生の山下が3組に抜擢されたのは意外でしたが、そんな状況で26位ならば最低限は走ってくれたかなあ。2年生は分須が1人抜け出た存在となっていましたが、山下が台頭してきたのも大きいです。


盛本は前回1組16位、箱根予選ではチーム2番で走っている主力の1人で3組は順当だと思いますが…30位と山下よりもさらに下位の順位となってしまうことに。これで1~3組全て30位は日体大だったということになります。稼ぐ選手がいるかつ30位以下を取らないというのが通過の1つの目安となるだけに、主力級が30位台になってしまうのはやはり厳しい状況です。

~4組~ 33位:分須、36位:名村

最終組には分須&名村という28分台のベストを持ち、3大駅伝・予選会の経験も豊富な2人を起用してきました。しかし結果として組の合計順位が最も悪いのが最終組ということに。。。分須が33位、名村が36位とともに30位台ですからね…


分須は1年時から全日本で7区、箱根で4区と主要区間を担っている主力なだけにもう少し上位で走って欲しかったかなあ。名村は前回3組33位に続いて今回も苦しい走りになってしまいました。正直、なかなか勝負レースで結果を残すことが出来ていないかなあ。

箱根予選に向けて

箱根予選での日体大の強さはこれまでも圧倒的であり、初出場から最も長く箱根出場を果たしているのが日体大、予選落ちの心配があるような走りを箱根予選で見せることもまずありませんでした。ただ、それでも今年度の箱根予選は本当に大丈夫かな?と心配に思ってしまうのも事実です。。。箱根予選ではエースの藤本が完全復活してくれるのは大前提として、盛本、名村といった前回上位で走っている選手も同様の走りを見せてくれることがまず求められますが…他のレースでこれだけ苦戦が続いていて再び箱根予選だけはしっかりと合わせられるのかは正直不安の方が大きいです。


前回チーム最下位だった分須は大きく成長を遂げており、稼ぐ役割を担うことも期待されますが、他の主力どころがどれだけ足並みを揃えられるか、さらに新戦力の台頭がどれだけあるのかというのが今年度の箱根予選の成績に直結してきます。例えば箱根で往路を走った高津、吉富は前回の箱根予選に出場していませんので、箱根予選に出場すれば単純な上積みとして期待できる選手たちです。


九嶋、村越、漆畑といった前回の箱根予選を走り、箱根も経験している選手たちも前回の120~140位の位置からはさらに上位で走ってきてもらわないとチームとしても苦しいかなあ。前回の上位8人のうち5人が卒業しているというのも結構響いてきそう。また、全日本予選に出場した8人中5人は箱根予選を走っていないので、今回の経験を箱根予選にも活かしていって欲しいところですし、戦力アップに貢献してくれるはず。。。


日体大ならば箱根予選はきっと通過してくれるはずという気持ちと前年度の全日本、箱根、そして今年度の全日本予選の走りを見ると本当に箱根予選は大丈夫なのか?という不安な気持ちが入り混じっています。選手たちにも初出場からの連続出場記録というのは多かれ少なかれプレッシャーになるでしょうし。。。惨敗といってよい結果に終わった全日本予選から夏合宿を経て4か月でどれだけチームを立て直すことが出来るのか、また箱根予選で強い日体大の走りを見せて通過を果たして欲しいです!

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