第54回(2022年)全日本予選結果 ~3位:創価大学~

続いては3位で初出場を果たした創価大学の全日本予選結果を見ていきます。箱根では旋風を巻き起こしながらも何故か突破できずにいた全日本予選ですが…ベストな布陣とは言えなかった今年度、ついに初出場を果たしましたね。4組全てで30位以下が1人もいない一方で1桁順位が必ず1人いるという安定の走りを見せてくれました。レース結果はこのようになっております。

~1組~ 5位:横山、27位:志村

5千で13分台を今年度マークしている横山が2位集団に終盤までついていったの5位と見事な走り、全日本予選に3度出場も3大駅伝はまだ未経験なんですよね…着実に持ちタイムも伸ばしていますし、最終学年となる今年度は3大駅伝で見てみたい選手です。


一方の志村は27位、横山とも1分以上離されてしまうこととなりました。最も持ちタイムを伸ばしている選手の1人で3大駅伝・予選会初エントリー&初出場の選手でしたが…今回はもう一歩だったかなあ。ただ、今回予選会を経験できたことは大きいですし、ハーフも結果を残しているだけに3大駅伝で今後出番も十分ありそう。

~2組~ 7位:石丸、24位:吉田凌

期待のルーキー石丸が7位と見事な走り、今年度のルーキーは粒揃いと言われいますが、石丸の大学入学後の活躍が止まりません。5千で13分台を複数マークし、初の1万となった全日本予選でも29分台で7位ですからね、今後エースとなっていって欲しい選手。一方の吉田凌は24位、石丸とは31秒差ということで最低限ではまとめてくれたと思いますが…長い距離で結果を残し箱根でも8区8位で走っている実績を考えると、もう少し上位で走って欲しかったところでもあったかなあ。

~3組~ 3位:桑田、10位:野沢

個人的に最重要かつ不安もあったのが3組だったのですが…合計順位は4組と並んで最も良い結果に。特に桑田が最後まで先頭争いに喰らいついての3位で走ったのにはびっくりしました。確かに1万で28分38秒を有してはいますが、箱根では3区17位で勝負レースではそこまで結果を残していたわけでは無かったですからね。この走りが大きく全日本初出場を引き寄せました。


そして、ルーキーの野沢が10位で走ったのも素晴らしかった。石丸、野沢は即戦力候補と言われていましたが、即戦力となりました。桑田とも7秒差ですし、1年ながら3組に抜擢されてその起用に応える強さ、二人は今後のチームを牽引していってくれることでしょう。4組に絶対の自信を持つチームにおいて、3組で揃って10位以内という好走は最高の結果と言えるのでは。

~4組~ 1位:ムルワ、12位:嶋津

エースのムルワが留学生の集団からも途中で一人抜け出すさすがの走りでトップ、留学生が9人もいた最終組でしたがやはりムルワの力は抜けていますね。2位に17秒もの差をつける圧巻の走りを見せました。これまでの実績を見ても留学生でも一歩抜け出た存在でしたからね。順当と言えばその通りですが、期待通りに組トップで走るのが素晴らしい。


一方の嶋津も3組終了時で大きく遅れてしまった前年度と違い、今年度は無理にハイペースで押していく必要が無かったのが大きかったですね。今回は無理せずに自分のペースでレースを進め、12位でのフィニッシュとなりました。嶋津の力からすればもっと上位で走ることも出来たかもしれませんが、今回はあくまでも予選会ですから通過が最優先、最も通過の可能性が高い走りだったのかなと。

全日本に向けて

初出場となる全日本ですが…東京国際のように初出場&初シードを獲得してもおかしくないほどに戦力は揃っています。そもそも、今回の全日本予選は主力を複数欠いた状態ですからね…エースの1人である葛西に箱根で好走経験のある濱野、新家、松田らがいなかったわけで、全日本に向けても期待は膨らみます。


順当ならば主要区間はムルワ、葛西、嶋津の3人が担うことになるでしょうが…創価は7,8区までムルワを残す戦略は取らなそうな気も…例えば3区にムルワ、7区に葛西、8区嶋津とかの可能性が高そうかなあ。前半で上位につけるというのは駅伝においては大事になってきますからね。期待のルーキーである石丸、野沢は前半区間の1,2区も面白そうですしどこのつなぎ区間でもしっかりと走ってくれそう。


全日本予選で好走した横山、桑田に濱野、新家、松田あたりは万全であれば全日本の8人に入ってくるであろう選手なのですが、もうこれで8人が埋まってしまうんですよね。エース+全日本予選で好走+箱根で好走だけで全日本メンバーを組むことが出来るのは相当強い気がします。他にも持ちタイムを伸ばしている選手も多く、出場争いはハイレベルとなることでしょう。それだけチームの選手層が厚くなってきていることにもなりますし、エース級以外は調子のよい選手を起用出来るという大きなメリットもあります。


各選手のこれまでの実績を考えると、本当にシードも十分に狙える戦力を有していますよね。全日本をこれまで1度も経験していないというのが、どう影響するかというのはもちろんありますが…通過有力や確実と思われた予選会でも想定外のことが発生して届かなかった全日本、今回ついに通過を果たすことが出来ました。通過した以上はただ全日本を経験するだけではなく、初出場ながら大きなインパクトを残す走りを見せて欲しいです!!

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