第54回(2022年)全日本予選結果 ~10位:国士舘大学~

続いては10位だった国士館大学の全日本予選結果を見ていきます。現状の力はある程度出し切ったと思いますが、課題も見えたレースとなりました。組順位のワースト3が全て3,4組に集中しているんですよね。残る1人は留学生のカマウですから、主力の物足りなさを感じてしまうことに。レース結果はこのようになっております。

~1組~ 6位:綱島、14位:川勝

最も組の合計順位が良かったのは1組、エースの1人である綱島が6位とさすがの走り、本来であれば最終組を走って欲しい選手ですが、4年生はこの時期は何かと忙しいことも多いですからね。それでも出場する以上は結果を残すのはさすがです。そしてルーキーの川勝も14位で走ったのは収穫ですね。今年度のルーキーは近年でも実力者が揃うと言われていますが…全日本予選の走りを見る限りは即戦力として活躍してくれそう。

~2組~ 13位:中島、26位:遠入

中島が13位で走ったのも大きかったですね。2年生はなかなかカマウ以外が台頭しきれずに今回も中島しか走っていませんが、結果を残しました。持ちタイムは着実に伸ばしているのですがなかなかエントリーさえもされなかったので気になっていましたが、まずは存在感を示してくれたのではないでしょうか。

そして遠入が26位という走り、高校時代の活躍ぶりから期待が非常に大きかった選手ですが、大学では姿をあまり見せず、記録会に出場しても凡走が続いていて復活は厳しいと思っていましたが…初エントリーで初出場を果たしたのは大きな一歩でした。26位という順位はもう一歩だったかもしれませんが、ラスト1周を間違えてしまったというのもありますし…今年度戦力となっていってくれれば。

~3組~ 27位:岩下、32位:福井

3組が最も苦しいと思われていましたが、やはり合計順位も最も悪くなってしまいました。期待のルーキーである岩下が27位…13分台のベストを持ち3組に抜擢されるだけの力もある選手だと思いますが、今回は最低限ではまとめてくれたもののもう一歩だったかなあ。もう1人の福井は32位、箱根予選や箱根でも結果を残している主力の1人ですが、こちらも今回はちょっと奮わずでした。2組までは何とか通過も狙える位置ではあったのですが、3組終了時でグッと厳しくなってしまいました。

~4組~ 3位:カマウ、34位:山本龍

カマウは留学生の集団にしっかりとついていき、他の留学生が遅れる中でもかなり粘りましたよね。3位という結果は上出来と言って良いでしょう。前年度は全く記録会にも出場せずに心配されましたが、今年度は勝負レースも含めて安定した走りを続けています。箱根予選に向けても何も心配はいらなそうですね。一方の山本龍は34位と8人中最も悪い順位となってしまいました。最終組を任せられる日本人エースの存在が国士館に最も求められる状況かなあ。山本龍も1年時から活躍していますが、故障などもあってやや苦戦している印象です。。。

箱根予選に向けて

まずは留学生のカマウがヴィンセントと比べてもそこまで不安視されることは無さそうですね。4年連続4位以内で走っているヴィンセントの穴は大きいですが、カマウも10位以内では走ってくれそうな期待感があります。続くのは綱島、福井、山本龍あたりになるかなあ。個人的には綱島が今年度の日本人エースと期待していますし、主力どころが100位以内ではなく50位以内では走ってきてほしいですよね。


3年連続で箱根予選を走っている清水、2年連続で走っている中西の2人は前回奮わなかったですが、本来であれば100位以内で走って欲しい選手たちですし、箱根経験者である望月、山本雷も箱根予選では戦力アップとなることでしょう。卒業生の穴が大きいチームにおいて箱根・箱根予選経験者の活躍は重要です。


そして今年度の注目としてはルーキーたちでしょうか。全日本予選に出場した岩下、川勝は長い距離に問題無ければ箱根予選も出場するでしょうし、生駒、瀬川も含めて4人が全日本予選にエントリーされています。卒業生の穴を期待のルーキーたちがある程度埋めてくれるとなると、今後を見据えても非常に大きいですね。ただ、ルーキーにハーフの距離で過度の期待は禁物ではありますが…


むしろ全日本予選メンバーでは遠入と中島という2組を走った2人が楽しみかなあ。期待値は大きかったのですがなかなか出場する機会を得られなかった2人が全日本予選を経験してさらに飛躍してくれるのでは?と思っているんですよね。ともに実績や持ちタイムはあるわけですし、箱根予選で結果を残してくれれば非常に大きいです。


前回の箱根後は今年度の国士館は箱根予選通過もかなりギリギリなのではないかと思っていましたが…カマウの存在と全日本予選を含めた今年度の走りを見ていると、何とかなるかもと思ってきました。前回は箱根予選に上手く合わせることが出来なかったのは気がかりですが、それまでは戦力的に厳しい時も含めて6年連続で箱根予選を通過してきましたし、今年度も戦力ダウンした中で各選手がしっかりと持てる力を発揮し、7年連続の箱根出場を果たして欲しいです。

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