第54回(2022年)全日本予選結果 ~12位:山梨学院大学~

今日からは各大学ごとに全日本予選の結果を振り返っていきます。まずは12位だった山梨学院についてです。レース結果はこのようになっております。結果としては収穫もありつつ、苦しい組もありつつ…なかなかベストメンバーと呼べるような布陣が組めていないのも気になるところです。

~1組~ 16位:伊東、36位:土器屋

本来であれば後半の組を走って欲しい伊東が1組という時点でまずチームとしては厳しいかと思いますが、16位という走りは最低限ではあったかなあ。一方で土器屋は36位に沈んでしまうことに。これでまずチームは苦しくなってしまいました。ただ、土器屋も今年に入って自己ベスト連発とはいえ3大駅伝・予選会も初出場の選手ですしある程度は仕方ない部分もあります。

~2組~ 11位:篠原、14位:北村

最も順位が良かったのがこの2組、まずは北村の走りが印象的でした。集団から抜け出す選手がいる中でずっと大きな集団を安定したペースで引っ張り続けました。さすがにあそこまで引っ張るのはどうなのかな?とも思いましたが、14位という結果は上出来ですし、初出場でこの走りは今後にグッと期待です。篠原は11位と北村を上回る走り、3大駅伝・予選会には5度目の出場となりますが、満足できる結果だったのはこれが初かなあ?勝負レースでも結果を残せるようになってきたのは大きいです。

~3組~ 22位:砂川、33位:高田

期待の2年生コンビが起用されましたが…途中で高田は転倒してしまったのが痛かったですね。精神的にも痛いですし、集団に追いつくのも力を使いますし…結果として33位というのも仕方ないですかね…今後の巻き返しに期待です。一方の砂川は22位ということでこちらはまずまずかなあ。前回も2組23位で走っていますし、安定した結果を残しています。今年度のチームの活躍にはやはりこの2人の活躍が欠かせません。

~4組~ 2位:ムルア、27位:木山

2組に続いて収穫が多かったのがムルアが最終組を2位と好走したこと。ある程度の結果を残しているとはいえ、故障などもあって2年目以降はあまり目立たなかったですからね。1年の箱根予選以来の3大駅伝・予選会出場でこの走りを見せたのは箱根予選に向けても非常に大きいですね。ムルアが1,4年時に活躍を見せ、2,3年時にはオニエゴが逆に活躍するという相互に補えているのも良かったです。


一方で木山が27位に留まっていたのは残念でした…前回3組6位と快走しその後も日本人エースにふさわしい活躍を続けてきましたからね。最終組とはいえもう少し上位で走って欲しかったところかなあ。

箱根予選に向けて

全日本予選は全体としては粘る組もあったものの、30位オーバーが2人いたことと最終組の木山がもう一歩だったことが結果としては通過争いに加わることが出来なかったかなあ。ここから箱根予選に対して見ていくと…まずはムルアが大きく貯金を稼ぐことは必須として、木山、伊東、高田という前回も2桁順位で走っている主力選手のさらなる活躍も必要になるでしょう。特に木山は前回27位と快走しており、今回も中心選手です。


大事なのはここに続く選手たちです。全日本予選でまとめた篠原、砂川あたりは以前よりも計算できるようになってきましたし、箱根を走っている石部や全日本予選で良い走りを見せた北村も楽しみな選手たちです。そして、待たれるのは新本、橘田の2人です。ともに箱根経験もありますし、勝負レースでの好走経験もありますが故障が多くここ1年は万全な状態で臨めていないですからね。2人が復活するかどうかはチームにとって非常に大きいです。


今回のメンバーで全日本予選をある程度戦えたというのは決して悪くは無かったですし、エントリーされた横山、長谷田、阿部といった新戦力の台頭も楽しみです。箱根予選落ちとなって以降は7位、4位と2年連続で危なげなく予選を通過しています。今回も戦力的にそれほど余裕があるとは思えないですが…過去2年間のように新たなエース格の台頭、そして粘り強い走りで3年連続の箱根出場を果たして欲しいですし、故障なくチームとして合わせて欲しいです。

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