第54回(2022年) 全日本予選戦力分析 山梨学院大学

本日は山梨学院大学の全日本予選における考察を行っていきます。前回の全日本予選では10位、後半の組では粘りの走りを見せたのですが、前半の組で35位以下が2人も出るなど崩れてしまったのが痛かったですね。巻き返したものの、通過圏内にまでは至りませんでした。エントリーされた13人は以下の通り。

名前学年5千ベスト1万ベストハーフ換算
山梨学院大学 B・ムルア4年13:38.4228:08.1001:03:38
山梨学院大学 伊東 大暉4年14:21.3028:42.5401:04:04
山梨学院大学 木山 達哉4年14:12.2028:43.3101:03:00
山梨学院大学 篠原 楓4年14:19.5829:26.3701:03:27
山梨学院大学 北村 惇生3年14:22.5529:24.3801:05:20
山梨学院大学 島津 裕太3年14:21.7029:47.70 
山梨学院大学 横山 竜之介3年14:37.2529:50.1501:04:00
山梨学院大学 砂川 大河2年14:21.7629:16.6801:03:58
山梨学院大学 高田 尚暉2年14:08.9129:41.9001:03:51
山梨学院大学 長谷田 英義2年14:25.8230:11.23 
山梨学院大学 土器屋 快都2年14:21.2130:20.75 
山梨学院大学 阿部 塁1年14:33.4030:36.71 
山梨学院大学 J・ムトゥク1年  
エントリー

留学生がムルアに新留学生のムトゥクと2人がエントリーされていますね。ムトゥクは持ちタイムが5千も1万も無しとなっていましたが…どちらも公式タイムを持っていないということなのかな?これはなかなかに未知数…持ちタイム上位では、新本、橘田、石部らが揃って外れています。いずれも箱根出場経験のある実力者なだけに痛い…


新本、橘田あたりは力はあるものの故障も多い印象があります。そういった主力が外れてしまった一方で高田、砂川以外はなかなか目立っていなかった2年生からは長谷田、土器屋の2人がエントリー、新入生もムトゥク以外に阿部が入ってきました。下級生もエントリーメンバーに入る選手が増えてきているのは良いですね。

持ちタイム

エントリーされた1万m上位8人の平均タイムは8位となっており、まさにボーダーを争う大学の1校ということになります。28分台はムルア、伊東、木山と3人いるものの、29分前半のタイムを持つ選手が複数外れたこともあって8番手のタイムは29分47秒までさがっているのも影響しています。ある程度力通りのタイムを有している選手が多いかなあ。まだまだタイムをグッと伸ばせそうなのは高田くらいかなあ。

出場予想

全日本予選の出場選手予想は以下の通りです。

1組:横山③、長谷田②
2組:篠原④、砂川②
3組:伊東④、高田②
4組:ムルア④、木山④



最終組はムルアと木山の2人が順当でしょう。ムルアは関東インカレでも5位に入っており、圧倒的とは言えないまでもまた勝負レースで結果を残せるようになりましたし、他大の留学生と渡り合える走りを見せて欲しいところ。木山は日本人エースの1人で前回3組6位で走っている実績があります。最終組を任せるにふさわしい実力者です。


3組は伊東と高田、伊東は前回3組22位で箱根でも往路の4区を任されている主力の1人、同じ3組ならば前回以上の走りも期待されます。高田も箱根では3区に抜擢され、箱根予選でも好走しているのは頼もしいですし、往路を走った2人に3組を任せるのが良いかなあと。


2組は篠原と砂川という前回も2組を走った2人としました。篠原は持ちタイムを伸ばす一方で徐々に勝負レースでも結果を残せるようになってきました。前回は2組35位と苦しみましたが、今の篠原ならやってくれることに期待。砂川も前回23位は悪くない走りですしその後は1万でもタイムを伸ばすなど力をつけていますからね。楽しみな2人です。


1組は横山と長谷田という3大駅伝・予選会の経験はないものの持ちタイムを伸ばしている二人としました。横山はどんどん自己ベストを更新し、学生ハーフでも64分ジャストで走るなど今年度飛躍が期待される選手、長谷田は先月1万で30分11秒とベストをマークしており、タイムを伸ばしている選手に任せるのもありかなあと。

展望

前年度に比べるとまだ未知数な部分は大きいものの、ムルア、木山、伊東の3人は計算出来そうなので、後半の組はあまり心配いらなそうかなあ。篠原、高田、砂川の3人も力を発揮出来れば大崩れすることは無さそう…特に前回苦戦した篠原、高田の走りはチームの成績に直結してきそう。ともに力をつけてきているのは間違いないですから、あまり心配はしていません。となると、6人に続く選手たちがやはり気になるところ。


万全であれば新本や橘田ら出場が有力視される選手たちが外れてしまったわけで、その穴をどれだけ埋められるかは未知数ですからね。大崩れしないで耐えられたとしても、やはり前回と同じ10位というのが1つの目安で、7位以内にまで食い込むのは難しそうかなあというのが正直な印象です。過去3度出場した全日本予選は11→7→10位と下位に沈むことこそありませんが、いずれも通過には届いていませんから…それでも楽しみな選手は何人もいますし、2年ぶりの全日本出場、6年前にトップ通過を果たして以来の全日本予選突破を成し遂げて欲しいです。

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