日本選手権1万m(2022/05/07) 結果振り返り ~相澤が素晴らしい走りで2年ぶり2度目の優勝~

本日、日本選手権の1万mが行われました。今日は湿度が高かったことも影響したのか、そこまでペースが上がらなかったですかね。27分28秒の参加標準記録を5月に行われる日本選手権で狙うのは容易では無いですね。すでにレース結果が公式に載っており、入賞した選手を中心に振り返ります。

順位氏名所属記録
1位相澤 晃旭化成27:42.85
2位伊藤 達彦Honda27:47.40
3位市田 孝旭化成27:49.12
4位大池 達也トヨタ紡織27:53.79
5位太田 智樹トヨタ自動車27:54.88
6位松枝 博輝富士通27:57.72
7位森山 真伍YKK27:59.90
8位栃木 渡日立物流28:02.47

優勝したのは日本記録保持者である旭化成の相澤、27分42秒で2位に5秒近い差をつける走りでした。外国人選手との差が開きそうになればしっかりとその差を埋め、終盤には一人抜け出してそのまま勝ち切りました。2年ぶり2度目の優勝を他を寄せ付けない走りで決めた相澤はやはり強いですね、東京五輪に続いてオレゴン世陸代表も決めてほしいです。


2位はHondaの伊藤、相澤には及ばなかったものの前回の優勝者が今回もしっかりと2位に入ってきました。過去3大会で2位→優勝→2位という抜群の安定感、負けたのは相澤だけですからね。今回もずっと相澤の近くでレースを進めて意識しているのがよく分かりました。伊藤も相澤と同様に28分28秒の参加標準を突破する可能性は十分ありますね。


3位に旭化成の市田孝が27分49秒で入りました。ここ最近は勝負レースで苦戦することもありましたが…今回の日本選手権ではしっかりと合わせてきましたね。旭化成勢が1,3位を占めることとなりました。先頭集団が絞られてからもしっかりと前を追っていく走りを見せてくれました。


4位にトヨタ紡織の大池、今回出場した選手の中ではベテランに入る選手ですが、ここで27分53秒をマークしての4位は素晴らしいですね。先頭集団ずっと喰らいつく走りを見せていました。実業団での活躍が本当に長いですね。


5位にトヨタ自動車の太田が27分54秒で入ることに。持ちタイムも27分33秒とエントリー選手でも上位でここ1年の活躍ぶりは目覚ましい選手ですが、日本選手権でもしっかりと結果を残してくるのはさすがです。

6位に富士通の松枝が27分57秒が入りました。1500mや5000mで活躍を続け、東京五輪にも5000mで出場した実力者ですが…1万mでも6位に入ってくるのは凄いですね。5千での日本選手権での走りも楽しみです。


7位にYKKの森山が27分59秒で入ってきたのはびっくりしました。山梨学院時代もエースではありましたが、学生トップクラスと比べるとまだまだという印象だったのですが…実業団での成長ぶりが著しいですね。ここで自己ベストを叩き出して入賞する強さ、今後がますます楽しみです。


8位に日立物流の栃木、9位に富士通の塩尻とともに順大のダブルエースとして活躍した2人が入ってくることに。栃木は実業団に進んでからは、そこまで目立った走りは見せられていなかった印象なのですが、日本選手権での入賞は見事ですね。塩尻は今年度、積極的なレースを見せるものの結果としてはもう一歩という走りでしたが、日本選手権ではしっかりとまとめてきました。


10位に駒澤の田澤、唯一世陸標準を突破しており、優勝候補の一角と思われましたが、終盤に2位集団から離されてしまい、目標としていた3位以内に入ることが出来ませんでした。田澤がここまで勝負レースで外したのは久しぶりですね。標準突破→箱根→金栗までは順調に来ていただけに、ここで力を発揮出来なかったのは残念でした。

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