日本大学 新年度(2022年度)戦力分析
続いては日本大学について、新年度の戦力を見ていきます。戦力としては、4年>3年>1年>2年という感じか。4年生があまりにも抜け出た存在となっていますよね。下級生の頃からずっとチームの中心となる学年であり、今年度もその走りがチームの命運を握ります。3年生も徐々に存在感を増しています。
名前 | 学年 | 5千ベスト | 1万ベスト | ハーフ換算 |
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C・ドゥング | 4年 | 13:25.32 | 27:48.11 | 01:02:12 |
樋口 翔太 | 4年 | 13:57.23 | 28:09.06 | 01:03:19 |
松岡 竜矢 | 4年 | 13:47.18 | 28:21.52 | 01:04:26 |
小野 修平 | 4年 | 14:22.76 | 29:00.69 | 01:06:35 |
濱田 祐知 | 4年 | 14:11.36 | 29:18.93 | 01:04:37 |
若山 岳 | 4年 | 14:15.18 | 29:24.90 | 01:04:15 |
下尾 悠真 | 3年 | 14:06.61 | 28:53.15 | 01:05:59 |
西村 翔太 | 3年 | 14:16.83 | 29:07.45 | 01:04:03 |
原田 愛星 | 3年 | 14:19.58 | 29:58.13 | 01:04:16 |
高貝 瞬 | 3年 | 14:12.41 | 30:57.87 | |
土井 拓実 | 3年 | 14:38.16 | 31:52.94 | 01:05:41 |
久保 昇陽 | 3年 | 14:22.89 | 32:41.83 | |
安藤 風羽 | 2年 | 14:18.73 | 29:26.33 | 01:07:26 |
山内 一宏 | 1年 | 14:12.57 | 31:22.07 | |
滝澤 愛弥 | 1年 | 14:12.41 |
3本柱としてチームを牽引するのがドゥング、樋口、松岡の3人。ドゥングは3年生となって安定した走りを見せられるようになってきましたし、関東インカレ1部ハーフで2位、箱根予選でもチームトップの11位で走っています。他大の留学生にも負けない活躍を最終学年では期待したいところ。
樋口は1万で28分9秒を持つチームの中心選手で1年時から活躍を続けてきました。ただ、前年度は故障もあって本来の力を発揮できず、箱根予選でも227位に沈むことに。今年度も記録会には出ていますがまだ奮わずということで、早く万全の状態での走りを見せて欲しいです。チームの復活にも必要不可欠なエースの1人ですし。
前年度の駅伝シーズンから故障に苦しんでいた松岡ですが、今年度の復帰レースで13分47秒を叩き出して待望の復活を遂げたのが松岡、前年度のトラックシーズンでは1万で28分21秒をマークし、5000mでも関東インカレ入賞を果たすなど活躍を見せましたが、駅伝シーズンで姿を見せることは無かったんですよね。松岡が戻ってきたのはチームにとって本当に大きいです。樋口も松岡も前年度はちょっとレース過多な印象もありましたし、二人とも最終学年では故障なく揃って活躍してほしいです。
さらに、箱根予選を2度経験している若山、箱根予選でチーム4番手で走っている濱田、29分0秒をマークした小野らが続きます。この中では濱田が最も安定感があるかなあ。小野は1万でベストを出して以降はなかなか姿を見せていないのが気になります。チームの中心学年である4年生の足並みが揃うことが、日大にとっては最重要課題となりそう。
1万で28分53秒をマークしている下尾がトラックで活躍を続け、5千でも今年度ベストを更新しています。ただ、箱根予選ではチーム最下位に終わっていますし、ロードや長い距離でも結果を残して欲しい選手ですね。トラックでは勝負レースでも活躍を見せて欲しいです。一方でロードでの強さを見せるのが西村、1万も29分7秒のベストに箱根予選ではチーム3番手で走っており、世田谷ハーフでも良い走りを見せています。チームの中心として活躍を見せてくれそう。
続く選手としては、箱根予選を経験している土井、原田らになるかなあ。土井はチーム7番手ですがそれでも249位、原田は320位ということでいずれも苦しい走りとはなっていますが、箱根予選経験者が力をつけてこないとチームとしても苦しい状況は変わらないですよね。トラックでは久保、山内大らが5千でタイムを伸ばしていますし、上級生となって長い距離にも対応していってくれれば。
安藤が5千で14分18秒のベストを今年度マーク、1万でも29分26秒を持つなど持ちタイムでは抜けた存在となっています。全日本予選でもメンバー入りを果たしていますし、記録会でも安定した走りを見せているのは大きいです。次は勝負レースで見てみたいところ。
ただ、続く選手は現状決め手に欠く印象です。予選会へのエントリー経験や持ちタイムでトップ10に入る選手はいませんし、トラックでも大川が5千で14分29秒、1万で30分14秒をマークしているくらいかなあ。早見、大橋、泉らは持ちタイムを伸ばしてきてはいますが、まだ5千で14分40秒台であったり、1万で31分台であったりとまだまだこれからというタイムですし…このままだとこの学年はかなり選手層が薄くなってしまいそうですし、抜け出る選手が出てきてほしいですね。
持ちタイムで抜けているのは山内一と滝澤、山内一は14分12秒とすでに持ちタイムではトップ10入りを果たしており、大学初の1万mもすでに経験しています。滝澤は5千で14分12秒と山内一をわずかに上回るタイムを早速大学でマークしており、クロカンU20日本選手権でも好走を見せているなど勝負レースでの実績と大学で早速ベスト更新は魅力的ですね。
14分26秒を持つ大仲、14分27秒を持つ赤嶺が持ちタイム上位であり、早速大学で14分20秒台のベストをマークした矢後、小笠原も今後が楽しみな存在です。ロードでの実績が抜けているのは中澤、都大路では4区10位と長距離区間で好走した実績があるのは頼もしい限りです。早速4月から記録会に多くの選手が出場しているのも良いですね。一時期の日大は本当に記録会への出場が少なかったですし…
HPはまだ新入生情報が更新されておらず、大学駅伝春号に箱根予選18位までしか載っていないため、新入生情報は完全には揃わない状況ですが…個人的に把握している分だけでも19人は判明しているかなあ。人数はかなり多いです。チーム状況としても新戦力の台頭は必須ですし、1年目から活躍する選手がどんどん出てきてほしいです。