織田記念(2022/04/29)5000m ~順大の三浦が無敵の勝ちパターンでトップ~

昨日、織田記念が行われました。5000mは好タイムが非常に出やすい大会ではあるのですが、昨日は途中まで雨が降っていて非常に寒く、さらに風も強かったということでそこまでタイムは出ませんでした。ただ、実力者も揃ったことでレースは面白かったですね。レース結果を振り返っていきます。5000mの前に、3000m障害も行われましたので少し取り上げます。

3000m障害

レース結果はこのようなっています。愛三工業のキプラガットが8分29秒でトップだったこのレース、東京五輪にも出場した同じく愛三工業の山口が8分34秒で日本人トップの2位となりました。山口が日本選手権でどんな走りを見せてくれるのかが楽しみです♪


学生では、8分57秒で7位に入った立教の内田がトップということに。今回の条件を考えるとタイムが出なくても仕方ないですから、悪くなかったのでは。関東インカレでも活躍が期待されます。7位~14位までは全て学生が占めることとなりました。関東勢以外では、環太平洋の脇が8位、関西大の嶋谷が10位、個人選手権でも活躍を見せている福岡大の花谷が13位となっています。関西に中国・九州と関東以外からも選手が台頭してくるようになりましたよね。


日体大の分須が9位、順大の服部が11位とこちらも関東インカレ1部での活躍が期待される2人が入ることに。特に服部は前回も2位に入っている実力者です。個人選手権で見事な走りを見せた城西の大沼は今回12位ということに。大学の偉大な先輩である山口と一緒のレースに出場したのは良い経験になったのでは。

5000m

ずっと先頭のすぐ後ろという好位置を走っていたのが順大の三浦、先頭の外国人選手が抜け出しそうになった際には前に出てそのギャップを埋めていましたし、さすがのレースを展開していました。そしてラスト1周まで先頭付近にいればあの爆発的なラストスパートで他の選手は太刀打ちできないですね。タイムは13分32秒でセカンドベスト、13分20秒を狙っていたという話ですが、今回のコンディションではさすがに厳しかったでしょうし、しっかりと勝ち切ったところに改めて強さを感じました。


3000m障害では別格すぎるのであえて1500mや5000mで日本選手権に向けて調整していくのが圧倒的強者感があってよいですね…日本選手権、そして気は早いですがオレゴン世界陸上での活躍がもう今から楽しみすぎます。トラックで入賞以上が狙える種目・選手は実質3000m障害三浦くらいしかいませんし…


2位にはこちらも東京五輪5000m代表の松枝が13分33秒で続くことに。順大現役&OBコンビの走りが目立ちました。松枝のラストも日本トップクラスの実力を誇ると思うのですが…そんな松枝を離してしまう三浦が凄まじすぎます。松枝も日本選手権での活躍が期待される選手ですね。ただ、今回もそこまでタイムは出なかったですし、オレゴン世界陸上の参加標準である13分13秒50は日本トップレベルの選手たちにも大きな壁となっています。


順大勢は同じくOBの塩尻が13分46秒で8位、去年13分16秒をマークした時はびっくりしましたが、金栗記念・織田記念とレースとしてはもう一歩かなあ…1万の日本選手権にも出場予定ということでそちらも楽しみ。順大の伊豫田も出場しており13分52秒ということでセカンドベストにも届かずはちょっと物足りないかなあ。続く関東インカレでまた前年度のような活躍を見せてくれれば。


中国電力のムワンギが13分33秒で3位、都大路では世羅高校を連覇に導いた実力者ですが、実業団でも早速良い走りを見せていますね。4位にコニカミノルタの砂岡が13分33秒で続いています。一度は集団から離されたかと思いますが、ラスト1周の勝負前にはきっちりと先頭に追いつく安定の走りを見せました。13分19秒と日本学生歴代2位を叩き出した選手ですし、5000mを主戦場にしていくのかなあ?実業団でも活躍が楽しみです。


学生では中央の中野翔が13分47秒の11位、このタイムはセカンドベストとなっています。今回の条件、レース展開で13分47秒が出せるのは相当力がついている証拠なのでは。トラックシーズンもエース級の活躍を見せてくれそうな期待感がますます高まってきました。

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