順天堂大学　新年度（２０２２年度）戦力分析

主力が揃う４年生ですが、その中でも実績で抜けているのは伊豫田、野村、四釜の３人でしょう。伊豫田は２年の箱根以降４度の３大駅伝出場で全て主要区間を任されて区間５位以内と好走を見せています。１万で２８分６秒のベストなど持ちタイム・実績ともに申し分ありません。安定感もチームトップクラスであり、今年度もエースの１人としてトラック・ロードに活躍してくれることでしょう。


野村は前年度はコンディション不良などもありましたが、箱根２区を走っている選手でありトラックでの実績も豊富です。今年度の走りを見る限りはコンディションも戻ってきているようですし、最終学年でも活躍してくれることでしょう。四釜は３年時に一気に飛躍を遂げ、３大駅伝全てで主要区間を走って区間５位以内と好走、特に長い距離での強さが光るのも頼もしい限り。長距離区間も安心して任せられます。


続くのが西澤と平、西澤は箱根で３年連続出場を果たしている実力者、箱根でも７区７位で走っています。故障や不調などもあってなかなか継続して結果を残すには至っていないだけに、今年度はトラックシーズンから活躍してくれれば。平は出雲で２区２位の快走も箱根では１区１８位と悔しい走りに…他の主力と比べるとまだ実績に乏しいですが、最終学年での走りに期待です。他にも２８分台のベストを持ち箱根でもメンバー入りを果たした荒木や全日本でメンバー入りの堀内らもいますし、チームの中心として活躍してくれることでしょう。

東京五輪で７位入賞を果たした三浦がずば抜けており、３０００ｍ障害では正直敵なしの状態です。今年度の世界陸上出場も有力視されており、五輪のような圧倒的な走りを世界陸上でもまた見せてほしい。長い距離は１５００ｍ～１万に比べると圧倒的ではありませんが、トラックに駅伝に別格の走りを見せてほしいです。


続くのは石井、トラックは苦戦することもちらほらありますが…前回の箱根では４区２位で走っていますし、箱根で２年連続好走している実績が非常に魅力的です。チームの中心選手の１人として頼りになりますね。


３年生は２人が抜けていて続く選手となるとちょっと悩ましいんですよね。箱根予選を３０位で走っている内田、ハーフで６３分２０秒をマークして全日本、箱根でメンバー入りの藤原らが候補になってくるかなあ。内田はハーフで結果を残しながら箱根はまだエントリー経験が無いですからね。今年度こそ３大駅伝出場してほしいですし、藤原も長い距離で実績を積んでおり、ともに箱根復路を任されてもおかしくないかなあと。


持ちタイムでは出口、柘植らがトラックでベストを更新していますし、来年度を見据えてもエース級以外の選手たちの成長が鍵になってきます。

服部が唯一の３大駅伝経験者であり、３０００ｍ障害でも積極的な走りで活躍を続けています。関東インカレでも三浦が出場しないのであれば優勝候補の１人ですし、箱根後も安定した結果を残しています。個人的に注目しているのが海老澤、全日本、箱根とエントリーされて記録会でずっと結果を残しているんですよね。２年生となって勝負レースへの起用も十分あるのでは。


ハーフで結果を残しているのは藤島と堀越、ともにトラックでも自己ベストを更新していますし、今年度が飛躍の１年となる可能性も十分です。他にも１万で２８分４５秒を持つ浅井、箱根メンバー入りの神谷、５千でベストを伸ばしてきた油谷など３大駅伝経験者こそいませんが、今年度は誰が活躍してもおかしくない選手が何人もいるんですよね。チームの選手層をグッと厚くしてくれそうな学年です。

村尾が１３分５８秒のベストと持ちタイムでも都大路での実績でも抜けています。２年生以上で選手は揃っていますが、即戦力として活躍してくれるに越したことはありませんし、１年目から先輩に割って入ってほしいですね。早速入学して１４分１０秒とベストを伸ばしたのが森本、１万はもう一歩でしたが入学してすぐのベストは今後に期待が高まります。


さらに、１４分１２秒を持ち都大路でも４区１４位で走っている石岡ももちろん楽しみですし、１４分２０秒台のベストを持つ選手が堀口、児玉、山下らが揃います。まずはトラックで自己ベストを更新し、１人でも多くメンバー争いに加わって３大駅伝出場を果たしてくれれば。