金栗記念(2022/04/09) 結果振り返り ~田澤が13分22秒の日本人学生最高タイム~

本日、金栗記念が行われました。他にも6大学対抗、絆記録会など本格的にトラックシーズンの記録会も始まってきましたね。金栗記念の一部レースと、自己ベストを出した大学生を中心にレース結果を振り返りります。詳細はレース結果をご覧ください。

~1500m 4組~

DNSだった河村、館澤を含めれば日本選手権なのでは?と思うほどの選手が揃った1500mの最終組ですが、ここでは1500mが本職ではない二人が凄かったですね。まずは余裕をもってレースを進めていた住友電工の遠藤が抜け出し、そのままぐんぐん差を広げて勝負ありと思いましたが…そこから早送りかと思うほどにラストの直線で追いかけてくる順大の三浦…ラストで逆転してのトップとなりました。


本当にラストスパートは別格すぎますね。。。見ていて思わず笑ってしまうほどの切れ味でした。タイムも順大の三浦が3分36秒59で日本歴代2位、遠藤が3分36秒69で日本歴代3位という好タイムでした。三浦は言わずとしれた3000m障害で五輪入賞を果たしている第一人者、遠藤も5000mで日本選手権優勝しているという…二人とも1500mに注力したらどんなタイムを出せるのかとも思ってしまいますね。それぞれ得意分野でのさらなる活躍が楽しみです。


北大の高橋が3分40秒とこちらも好タイム、愛三工業の木村も同じく3分40秒で続いています。元日本記録保持者の荒井(HONDA)が3分41秒と実力者は順当に上位に来ていたかなあ。大学生を見てみると…駒澤のルーキー圭汰は3分42秒と決して悪くはないですが、これでも物足りないと思ってしまうほどです。東海の飯澤も同じく3分42秒と上々の走りですね。1500mの実力者もしっかりと結果を残してきましたね。

~5000m 5組~

SUBARUのキプランガットが13分16秒で組トップだった最終組、東国大のヴィンセントが13分21秒で4位、箱根では万全で無かったですがトラック初戦でこれだけ走れれば問題無さそうですね。日本人トップは駒澤の田澤、13分22秒60で駒澤記録&日本人学生歴代6位を叩き出しました。ただ、走り終わった後はまだ余裕がありそうでしたし、本命である日本選手権1万mに向けて良いシーズンインとなったのではないでしょうか。


日本人選手では、富士通の塩澤が13分31秒で2番手、粘り強く集団に喰らいついてしまいましたが、最後離されてしまいました。それでもしっかりとタイムを伸ばしてきたのは良かったですね。富士通の塩尻が13分37秒、途中で1度集団を引っ張る展開があったのがちょっと痛かったですかね。ともに13分43秒で富士通の坂東、トーエネックの弾馬と続きました。

~10000m 2組~

世界陸上の参加標準である27分28秒を狙って有力選手がズラッと揃いましたが…コンディションもあってかなかなかペースが上がらなかったですね。27分40秒台、50秒台が現実的な目標となってくる中、HONDAの伊藤が強かったですね。集団から抜け出す走りでラストスパートも圧巻でした。


最後の最後でトヨタ紡織のケイタニーに0.02秒届きませんでしたが、27分42秒48は途中までのペースを考えるとラスト1000m、ラスト1周の走りは特に凄かった。。。ただ八王子LDといい、展開に恵まれていないですね。27分台は当然のように出してくるのですが、前半がややペースが遅いのが。。。狙うなら日本選手権しかもう無いのかなあ。


伊藤とともにオリンピックに出場した旭化成の相澤が27分45秒と伊藤に3秒離されてはしましたが、しっかりとまとめてくれたのではないでしょうか。八王子LDよりも明らかに良い走りでしたし、まずはしっかりと日本選手権で早い組に入ることを決められたのが良かったですね。日本記録を叩き出した2年前の日本選手権のようにまた圧巻の走りを見たいです。


旭化成の市田孝も27分48秒とさすがの走り、ニューイヤー駅伝ではやや苦戦することもありましたが、やはり力はありますよねー。27分台はこの3人、28分3秒でトヨタに移籍した丸山、28分9秒で三菱重工の林田と続きました。丸山も移籍して早速良い走りを見せたのは良かったですし、林田は実業団ハーフ優勝の実力者、トラックもまだまだタイムも伸ばしていくことでしょう。

その他記録会

1万mでは東洋の松山が28分42秒で自己ベスト、これまで30分25秒とあまりにも走力に見合っていませんでしたが、チーム3番手のタイムはマークしてきました。箱根の走りを見ればまだまだタイムを伸ばせるでしょう。冬に強い選手ですがトラックシーズンも積極的に出場しているのは嬉しいですね。


6大学対抗はまだブログ書いている時点で情報が無かったのですが…法政の内田が14分3秒で対抗戦トップ、自己ベストを12秒更新してきました。高校ベストを3年10か月に更新したのですが…3大駅伝・予選会の走りを見ればもうまだまだタイムを伸ばせる選手ですし、勝ち切ったのもさすがです。


絆記録会では…青学の岸本が13分50秒でベストを8秒更新、チーム9番手に入ってきました。もう完全復活といって良いですよね。最終学年は故障無く大暴れしてくれれば。中央の阿部が13分55秒でベストを12秒更新、阿部の安定した活躍ぶりも素晴らしいですね。トラックシーズンでも早速タイムを伸ばしてきました。同じく中央の助川も14分6秒で5秒ベストを更新しています。

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