中央学院大学　来年度の箱根駅伝（２０２３年）に向けて

続いては箱根では１６位、来年度は箱根予選からとなる中央学院大学について見ていきます。今年度の箱根結果はこのようになっています。今年度の３大駅伝経験者は１３人、来年度は８人まで減ることになります。エースの栗原、３大駅伝に８度出場を果たしている吉田光らが抜けることとなりますが、８人はやや少なめかなあ。最後の箱根で４年生が４人出場したこと、前年度の箱根に出場出来なかったことなどが影響しています。


来年度のエースとして期待されるのは吉田礼、箱根２区を走り学生ハーフでも入賞を果たしました。体調ももう問題無いでしょうし、長い距離でもチームを牽引してくれそう。武川は３区１０位、吉本は５区１０位で走っており、ともに往路を区間中位で走っているのは頼もしい限り。武川は故障などもありましたら、万全ならば力はありますよね。吉本も今年度一気に主力となってきました。


ここに、小島が加わってほしいところなのですが、故障で駅伝シーズン以降は姿を見せておらず箱根も欠場、早く完全復活を果たしてほしいです。往路を走っている伊藤に６区は区間４位で走った工藤がいますし、１０区８位で走った中島と区間中位で走っている選手や５，６区が計算出来るというのは大きいですね。３大駅伝経験者全員がチームの主力となるであろう選手たちばかりです。

３大駅伝経験者が実績豊富となると、続く選手が大事になってきます。箱根予選を走っている選手は１，２年生に多く、２年の谷口、１年の芳賀、堀田晟らが走っています。芳賀は学生ハーフでもしっかりとまとめていますし、堀田晟はすでに２８分台のベストを持つ実力者、いずれも来年度の箱根も出場が期待される選手たちです。来年度は箱根予選からさらに上位に入って存在感を示したいところ。


全日本予選で１組５位と好走、５千でも１３分５２秒を持つ松島も長い距離に対応してくれば箱根に出場してもおかしくない選手です。予選会未経験者で急上昇中なのが飯塚、１万で２９分６秒、学生ハーフも６４分半で走っていますし、箱根でもメンバー入りを果たしています。来年度は箱根予選・箱根と出場する可能性は十分ありそう。


５千、１万、ハーフのいずれも今年度ベストを更新した瀬沢、荻沼に鞍野、井澗というハーフで６４分台、６５分台をマークしている選手たちも箱根出場を虎視眈々と狙っています。新入生では、持ちタイムでいきなりトップ１０に入るような選手はいませんが、１４分２０秒台で黒岩、近田、黒谷、成川、小松らがズラッと揃っています。こういう中から抜け出てくる選手がいるのが中央学院ですし、今年度同様に１年目から出てくる選手が複数出てきてくれれば。

箱根予選の通過に向けては…やはりどれだけベストメンバーが組めるかですね。前年度の箱根予選からなかなかチームとしてかみ合わない状況が続いています。今年度の箱根予選も小島、武川を欠き吉田礼も万全では無かったですし…エース栗原の活躍などで何とか通過しましたが、来年度も故障者が複数いるような状況だと怖くなりますよね。


前回上位で走った吉本、川田に吉田礼、小島、武川ら主力はズラッと揃っていますし、前回も中位で走っている選手が何人もいます。ここ２年の反省を活かし、まずは箱根予選に良いチーム状況で臨んで欲しいところ。そうすれば中位以上での通過も十分狙えそうです。


箱根予選を通過したとなると、往路はまず今年度のメンバーが中心となるでしょう。２区吉田、５区吉本がまず基本で往路の２大重要区間を主力の２人に任せられます。武川、伊藤という前回経験者に小島が戻れば５人で往路を任せることも可能なんですよねー。伊藤は学生ハーフでも結果を残しましたし、今年度の悔しさを晴らしてくれれば…


現時点ではこの５人に割って入るとなると、川田や中島が候補になってくるかな。川田は箱根予選でチーム３番手で走り、中島は３大駅伝・予選会で外さない安定感抜群の選手です。ともに復路ならば上位も期待されます。６区は工藤がいるので何も心配はいらないですね。残る復路候補は前述の新戦力として名前を挙げた選手たちが候補となってくるかなあ。個人的に飯塚や松島といったスピードのある選手に期待したいかなあ。


今年度の箱根は１区で大きく出遅れてしまって巻き返せずでしたが…その後も崩れる区間が複数あったんですよね。いかに中位で走れる区間、選手を増やしていけるかかなあ。現状だとシード争いに加わる可能性もありますが、どちらかと言えば厳しい状況かなあ。１区の人選も悩ましいところです。まずは故障者・不調者がしっかりと完全復活を果たしてベストメンバー、ベストコンディションで箱根に臨み、往路からシード争いに喰らいついていって欲しいです！！