日本体育大学 来年度の箱根駅伝(2023年)に向けて

経験値

続いては箱根では17位、来年度は箱根予選からとなる日本体育大学について見ていきます。今年度の箱根結果はこのようになっています。今年度の3大駅伝経験者は16人、来年度は11人となります。今年度エースの1人となった大畑や大内、佐藤らが抜けることとなります。特に今年度は存在感を増してきましたからね。今年度の箱根経験者は7人残りますが、10位以内となると2区10位の藤本のみということに。


3大駅伝の経験値は決して低くは無いのですが、好走経験のある選手となると藤本くらいというのが気になるところ。箱根予選となると、盛本、名村やチーム上位で走った選手に12番手だった分須でさえ157位で走っていますからね。箱根予選では誰も崩れることなく走って安定感抜群ではあるのですが、箱根となるとここ数年は苦戦が続いています。


それでも、箱根経験者が9人残っているというのはやはり大きいです。5区を走った経験があるのが村越、吉富と2人いますし、6区を走った盛本と山経験者が3人おり、往路の平地区間も1区の高津、2区の藤本、4区の分須が走っています。来年度に向けても経験者を中心に区間中位で走れる人を増やしていきたいところ。

新戦力

3大駅伝経験者が11人いるという話をしましたが、1万の持ちタイムトップ12のうち、11人が3大駅伝を走っているんですよね。持ちタイム上位の選手が順当に3大駅伝出場を果たしているとも言えます。そんな中で唯一割って入っているのが1年の杉本、5千、1万ともに駅伝シーズンに入ってからグッとタイムを伸ばしていますし、来年度は3大駅伝でも見てみたい選手の1人です。


3大駅伝出場経験がなく、今年度の箱根にエントリーされた選手というのも1人もおらず、持ちタイムを見ても経験を見ても主力どころがある程度固定化されてしまっている印象があるんですよね。新戦力の台頭というのは今年度の課題の1つですね。谷口は今年度の箱根予選、全日本でともにメンバー入りを果たし、今年度出場が期待される選手。


全日本にエントリーされ、5千、1万でベストをぐっと伸ばす溝上も力をつけており、1万で29分25秒をマークした渡野も含め、分須に続く1年生も楽しみな選手が揃っています。新入生では、13分59秒を持つ平島と山崎が即戦力候補として期待されます。特に山崎は都大路でも1区19位で走り、クロカンでも結果を残す実力者、新戦力が求められるチーム状況において頼もしい選手たちが加わることになります。

展望

箱根予選会は心配はいらないかなと思っています。日体大が箱根予選で苦戦することはほとんどないですし、この20年を見ても最も苦戦したのが6位通過…今年度は主力が抜けてどうかな?と思いましたが3位通過ですからね…予選会での安定感はトップクラス、箱根予選のトップ8のうち5人が抜けるのは痛いですが、藤本、盛本、名村とチーム4番手以内で走った選手が3人いるのも心強い限り。


前回は12番手でも157位という安定感も魅力で箱根予選は悪くても中位では通過してくるのではないでしょうか。箱根予選は心配いらない一方で箱根本戦は不安が大きいです。過去4大会は13→17→14→17位とシードに届かず、いずれも往路で15位以下となっていて、復路はシード争いに絡めていないんですよね。今年度も最も良かった総合順位が2,3区終了時の14位でしたし…


2区は大エースの藤本が来年度もいるので何も心配ないですが…その前後をどうするかというのが大事になってきます。1区を走った高津は区間19位と苦戦、1区で出遅れてしまうと2区が巻き返すだけの区間になってしまいますし、エースの後を走る区間も大事ですよね…往路を走った高津、分須らのさらなる成長や箱根予選をチーム2番手で走った盛本もいます。


1万、ハーフいずれもチーム上位である名村も今年度の箱根は走れませんでしたが、力はありますし、こういった選手が往路候補になってくるかなあ。ただ往路に出場するだけではなく1人で多く区間中位で走れる選手が出てきてほしいですよね。往路で離されてしまうと、シード争いに加わるのが困難になりますからね。5区は吉冨、村越という経験者が走るのが無難かなあ。


復路も今年度は6~9区をいずれも区間19位と揃って下位に沈んでしまい、課題は多いです。箱根予選はあれだけ安定しているのですが、箱根は別物すぎます。6区を走った盛本に漆畑、九嶋と復路を走った経験者はおり、ここに全日本を走っている大森や水金といった3大駅伝経験者、そして新戦力候補として名前を挙げた選手たちが絡んでくることになるか。


現時点での展望としては、箱根でシード争いに加わるのは容易では無いでしょう。15位前後の順位から抜けるには、エースクラスも選手層もまだまだ不足しているように思えます。来年度もすでに28分台は7人いますし、持ちタイムは決して悪くは無いんですよね。学生ハーフの結果ももう一歩でしたし、長い距離や3大駅伝で結果を残せる選手を1人でも多く育て、またシードを狙えるようなチームを築き上げていって欲しいです!!

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