2021年度 4年生特集 ~早稲田大学~

本日は早稲田大学の4年生について、在学中での走りを振り返っていきます。全部で8人登録されています。どうしても選手層が薄くなってしまう早稲田において、近年でも最も選手が揃う学年となりました。エースの中谷に太田、千明、山口などチームの中心として活躍した選手が多く、3大駅伝に出場出来なかった選手たちもチームの選手層を支えました。

中谷 雄飛

高校ベストは13分47秒と早稲田に限らずこの学年トップのタイム、3年時から日本人選手に負けない圧倒的な強さを誇りました。1年の出雲から主要区間の3区を走って区間4位、全日本では3区2位、箱根でも1区4位と3大駅伝全てで区間4位以内とさすがの強さを見せました。2年時には全日本予選に出場して3組8位、箱根予選は回避しましたが全日本で3区6位、箱根でも1区6位と3大駅伝で高いレベルで安定しているのが頼もしいですよね。


3年時には3年連続の3区となった全日本では3大駅伝初となる区間賞を獲得しました。5千で13分39秒、1万で27分54秒といずれも大学ベストをマークしたのも3年時です。特に1万の日本選手権での走りは素晴らしかったですね。箱根ではその影響もあって3区6位、しっかりとまとめてきましたが、中谷の力を考えるとやや物足りなかったか…


4年時、関東インカレ1万mで8位入賞を果たすもトラックは途中棄権も多いなど小さな故障を繰り返す状況…出雲では最長区間の6区を任されて区間6位、全日本では4年連続の3区で区間4位という走りでした。そして迎えた最後の箱根、こちらも4年目にしてエース区間の2区を任されますが、区間14位…チームが出場した3大駅伝全てに出場し、全てで区間6位以内で走ってきた中谷でしたが、最後の箱根は本人にとってもチームにとっても悔しすぎる結果となってしまいました。

太田 直希

高校ベストは14分23秒、実はそれほど目立ったタイムでは無かったんですよね。しかし、1年時から3大駅伝フル出場、出雲で5区7位、全日本では4区10位、箱根では8区10位と3大駅伝全てで区間10位以内でまとめてきました。2年時には全日本予選こそエントリー止まり、箱根予選ではチーム8番手の118位と苦しみましたが、全日本では5区5位、箱根では8区4位とどちらも好走を見せています。


一気に躍進したのは3年時、トラックでは5千で13分56秒、1万で27分55秒と大学ベストとなるタイムをマークしています。中谷同様に日本選手権1万mでの快走が印象的でした。1万のセカンドベストである28分19秒も3年時にマークしていますし、全日本でも4区2位と見事な走りを見せてくれました。ただ、箱根では中谷同様に日本選手権の影響もあって区間13位と力を発揮することは出来ませんでした。


4年時には出雲に出場して3区4位とまずまずの走りを見せたものの、全日本は故障もあって欠場することに。これが3大駅伝唯一の未出場となりました。箱根にはしっかりと合わせて3区6位、ベストの走りとは言えなかったかもしれませんが、全日本を回避したものの、往路でしっかりと役割を果たしてくれました。

山口 賢助

高校ベストは14分27秒、1年の全日本からメンバー入りを果たしているんですよね。2年の箱根予選に出場してチーム7番手の115位で走っています。全日本、箱根はいずれもメンバー入りを果たしたものの、出場には至らず…一気に台頭してきたのは3年時でした。全日本で最長区間の8区を任されると区間6位と上々の走り、5千で14分1秒、1万で28分20秒と大学ベストをマークしたのも3年時でした。箱根では10区を任されて区間7位で走っています。


4年時は故障に悩まされることとなり、出雲もエントリーさえされませんでしたが、5千で14分3秒、1万で28分42秒といずれもセカンドベストをマークするまでに復活を遂げると、2年連続最長区間の8区を任された全日本では区間9位という走り、最後の箱根でも2年連続で10区を任されて区間13位とどちらも前年度よりも区間順位を落としてしまい、箱根ではシード落ちでゴールテープを切ることになったのは残念でした。

千明 龍之佑

高校ベストは14分3秒、1年の日本インカレ5000mで6位入賞を果たしています。全日本で3大駅伝デビューを果たしますが、1区12位とやや苦しいデビューとなりました。それでも、箱根では主要区間の3区を走って区間10位でまとめています。2年時には全日本予選で最終組を走って4組12位とまずまずの走り、箱根予選ではチーム4番手の63位、連戦となった全日本でも4区3位と好走を見せました。箱根でも往路の4区を担って区間7位と勝負レースで安定した走りを見せてくれました。1万のベストである29分0秒も2年時にマークしたものです。


3年時は故障もあって全日本を回避、それでも箱根には間に合わせて8区5位で走っていますから上出来と言って良いでしょう。一気に躍進したのは4年時、5千で13分31秒を叩き出すと、関東インカレ1部5000mで3位入賞、日本選手権5000mでも8位入賞と5000mでの活躍が目立ちました。しかし、最後の駅伝シーズンに入ってから故障という辛い状況…出雲、全日本のいずれもエントリーされたものの出場はされず、最後の箱根には何とか合わせて2年連続の8区を2年連続の5位で走りました。故障は残念でしたが、2年目以降は3大駅伝で全て区間7位以内と安定した走りでチームを支えました。

室伏 祐吾

高校ベストは14分53秒、2年までは3大駅伝・予選会にエントリーされることはありませんでしたが、3年時に5千で14分15秒、1万で29分4秒をマークすると、全日本、箱根の両方でメンバー入りを果たすことに。ただ、出場とはなりませんでした。4年時にも2年連続で全日本、箱根でメンバー入りとなりましたが、4度のエントリーはあったものの3大駅伝出場には一歩届きませんでした。ただ、こういうたたき上げの選手がチームの選手層を厚くしてくれましたよね。

半澤 黎斗

高校ベストは13分58秒、1年の出雲から3大駅伝出場、1区19位と苦すぎる3大駅伝デビューとなりました。全日本では5区を走って区間14位とこちらももう一歩という結果に。箱根はエントリーされたものの、出場はなりませんでした。2年時には関東インカレ1部1500mで6位入賞、全日本予選では1組25位で走っています。箱根予選、全日本はいずれもエントリーされなかったものの、箱根では山下りの6区を走り、区間19位に沈んでしまうことに。


3年時は5千で13分54秒、1万で29分4秒といずれも大学ベストとなるタイムをマーク、全日本、箱根ともにメンバー入りを果たしましたが、出場とはなりませんでした。4年時は故障の影響もあって出雲、全日本はエントリー漏れ、箱根には間に合わせてメンバー入り、2年ぶりの6区出場を狙いましたが、あと一歩出場には届きませんでした。

向井 悠介

高校ベストは14分34秒、1年の箱根から16人のメンバーに入ってきています。2年時には箱根予選に出場したものの、チーム11番手の223位と苦しい走りになってしまうことに。全日本もエントリーされたものの出場とはならず、箱根はエントリー漏れとなることに。3年時には1万で29分25秒と大学ベストとなるタイムをマーク、全日本、箱根ともにエントリーされますがどちらも出場とはならず。4年時も5千で14分11秒と大学ベストをマークしたものの、3大駅伝は全てエントリーもされず…3大駅伝出場は叶いませんでした。

河合 陽平

高校ベストは14分53秒、この8人の中では唯一3年時まで3大駅伝・予選会のエントリーはありませんでした。それでも、3年時に1万で29分33秒、4年時に5千で14分17秒といずれも大学ベストとなるタイムをマークすると、4年の全日本、箱根のいずれもメンバーいりを勝ち取りました。3大駅伝出場には至りませんでしたが、室伏とともにたたき上げの選手が複数台頭してきたことも、この学年の強さの1つでした。

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