２０２１年度高校生特集　～荒巻　朋煕（アラマキ　トモキ）～

福岡の田隈中学時代はそこまで目立った活躍は無かったかなあ。全中やジュニアオリンピックには出場していないですし、都道府県対抗ではメンバー入りこそしたものの出場には至らず…まあ、福岡の中学生は非常にレベルが高いですからね。１学年上には東洋の石田、同学年には鳥栖工業の間瀬田がいましたから。福岡県ではトップレベルの選手でしたが、全国的にはまだまだだったかなあ。


しかし、大牟田高校に進学後は１年目から活躍、国体３０００ｍに出場すると予選２組を８分３２秒でトップ通過、決勝でも８分２２秒で３位と表彰台に上がる走りを見せています。高校１年目での躍進が素晴らしいですね。都大路でも１年ながら長距離区間の３区に起用され、区間２４位で走っています。


高校２年時、１万ｍにも積極的に出場しており、９月には１万で２９分７秒と好タイムをマークしています。このタイムが高校ベストでは無いのが恐ろしいところ。都大路では２年連続で３区を担って区間１１位と上々の走り、留学生が多い区間であることを考えると十分な走りと言えるのでは。


高校３年時、６月に１３分５９秒をマークして１３分台にタイムを伸ばすと、インターハイでは５０００ｍで出場しています。この際は予選３組で１４分２１秒の９位、予選落ちとなっています。その後１０月には１３分５４秒とさらにタイムを伸ばしており、これが高校ベストとなっています。１２月には１万ｍに出場、ここで２８分３７秒の好タイムをマークしており、このタイムが高校ベストとなっています。


持ちタイムは１３分台、２８分台と非常にハイレベルではありますが…来年度の青山学院においてはどちらも持ちタイムではトップ１０に入れないのが恐ろしいですね。５千の１０番手は１３分５１秒、１万の１０番手は２８分３４秒となっています。５千で１４番手、１万では１１番手の持ちタイムかなあ？２８分３０秒台でトップ１０に入れないのはもちろん青山学院だけです。


走力は十分ではありますが、来年度のチーム状況を考えると１年目から３大駅伝に出場するのはやはり大変ですよね。選手が圧倒的に揃った今年度のルーキーであっても、３大駅伝に出場したのは若林と太田の２人だけでしたし。。。ただ、本人も全大学で最も３大駅伝出場争いが激しいことは重々承知で青山学院を選んでいるでしょうし、その争いに勝つ自信が無ければ選べないですよね。


大牟田→青山学院というのは少なくとも３大駅伝にエントリーされるような選手は前年度までいなかったと思うのですが…今年度のルーキーである太田に続いて２年連続で加入することとなります。太田は高校時代の実績も十分ですが、大学に入ってさらに飛躍的な成長を遂げましたからね。箱根３区２位の走りは圧巻でした。最高のお手本が１つ上にいるのは荒巻にとっても大きいですし、太田同様に１年目から活躍していって欲しい選手です！！