2021年度高校生特集 ~緒方 澪那斗(オガタ レナト)~

続いては、市立船橋の緒方について、高校時代の実績を紹介していきます。この3年間はいずれも八千代松陰が都大路に出場していたこともあって出場できていませんが、トラックでの全国レベルでの実績も豊富でロードでも結果を残しています。卒業後は東洋大学に進学するということで、箱根で4位だった東洋にまた楽しみな選手が加わることになります。

中学~高校3年

千葉の大網中学時代はそれほど目立った結果は残していないですね。都道府県対抗や全中、ジュニアオリンピックには出場していないはず…それでも中学2年で9分10秒前後で走っていますし、力はあったのかなあと。


千葉の市立船橋に進学後、千葉県駅伝では1年ながら長距離区間の4区を走って区間賞を獲得、千葉県は市立船橋以外にも八千代松陰、専大松戸、流経大柏など有力高校が揃っていますから、それで1年目から区間賞はさすがです。関東駅伝でも3区を走って区間5位ですからこちらも上々の走りといって良いでしょう。


高校2年では、千葉県駅伝で3区区間賞を獲得、関東駅伝では1区を区間7位で走っています。県駅伝での2年連続区間賞に比べると、関東駅伝での7位はちょっと物足りない走りだったかなあ。3月には1万mで29分6秒をマークしています。


さらなる飛躍を遂げたのは3年時、インターハイ5000mでは予選1組で13分58秒をマークして2位、日本人トップで通過を果たす快走、決勝では14分6秒で10位、日本人選手では5番手で走っています。13分58秒は高校でのセカンドベストとなっていますね。11月にも13分58秒をマークしており、これがサードベスト…高校ベストは9月にマークした13分54秒ですから、高校時代に13分台を何度もマークしている安定した強さがあります。


トラックでの活躍は5千だけにはとどまらず、1万では12月に28分36秒をマークしてこちらが高校ベスト、5千、1万ともにハイレベルな持ちタイムとなっています。千葉県駅伝では最長区間の1区10kmを任されて29分15秒と区間新記録をマークしたものの、八千代松陰の綾に8秒及ばずに区間2位、それでもロードでも素晴らしい走りを見せています。関東駅伝でも最長区間の1区を走って29分14秒、区間賞を獲得しています。5千でも1万でもトラックでもロードでもハイレベルな走りを続けています。


東洋大学に進学となりますが…まず注目なのは1万の持ちタイムですね。28分36秒は来年度のチームにおいていきなりトップとなります。東洋があまり記録会に出場していないというのもありますが、高3の1万ベストが東洋のような強豪校ですでに持ちタイムトップなのはやはり凄い。5千でも5番手に位置しており、持ちタイムを見ても、高校時代の実績を見ても即戦力として活躍することが期待される選手です。


1学年上の石田も出雲・全日本で区間賞と大活躍でしたし、緒方も続いてほしいです。同期も13分台のベストを持つ吉村、西村がいて13分台トリオというのは東洋史上初ですし、この3人以外にも力のある選手が揃っているのも緒方にとっては良い環境なのでは。市立船橋→東洋というのは珍しいですね、少なくともこの10年で3大駅伝にエントリーされるような選手ではいないはず…他大学だと高校の1学年上には全日本1区区間賞を獲得した駒澤の佐藤がいます。緒方も1年目から関東インカレや3大駅伝で活躍を見せてほしいです!!

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