第98回(2022年)箱根駅伝 7区振り返り ~区間賞:岸本 大紀(青山学院)~

大学ごと

続いては7区における各選手の走りを振り返っていきます。7区結果はこのようになっております。往路でほぼ優勝争いは決していましたが、完全に決定づけたのはこの7区ということになるでしょう。青学の岸本が区間賞の走り、総合2,3位だった駒澤、順大にこの区間だけで1分半ほどの差をつける走りでした。故障から見事に復活を果たし、2年前の箱根2区に続いて今回もさすがの走りを見せました。


駒澤は白鳥が区間10位、途中の苦しそうな走りからすれば巻き返しはしましたが、まだまだ長い距離となると不安なのは否めないかなあ…なかなか快走を見せるまでには至りません。順大の西澤は区間7位も途中で駒澤との差を広げて単独2位だったものの、終盤に逆転されてしまうことに。それでも、前の駒澤がすぐ見える位置で繋げたのは良かったですね。


ここでまさかの区間最下位に沈んでしまったのが國學院の木付、故障明けということで万全では無かったですが、ここで総合10位にまで下がってしまい、シード争いに巻き込まれることに…欠場した島崎に続いて木付も故障と4年生が苦戦してしまいました。シード争いでは東海のルーキー越が区間3位と素晴らしい走り、故障で出遅れましたが1万でのベストに続いてロードで力のあるところを見せ、8位に浮上してきました。


早稲田も鈴木が区間5位で14→12位に浮上しましたが、鈴木の力を考えるとやや物足りなさは否めず…シードラインとは1分を超える差は残ったままで、この1分差というのが復路で追っていくにはなかなかに厳しいんですよね。法政の中園は区間8位と全日本7区の悔しさを晴らす走り、初の区間1桁順位で10位と12秒差まで縮め、シード争いに喰らいつきました。今回良い走りを見せられたのは中園にとっても自信になったのでは。


東洋はルーキーの梅崎が区間11位、総合でも9位は変わらずということでこの時点ではまだシード争いに巻き込まれていることになりますが、箱根デビューとしてはまずまずといったところでしょうか。他のルーキーでは、東京国際の冨永が区間6位、帝京の福島が区間13位で走っています。冨永は全日本予選では好走していましたが、3大駅伝初出場でこの走り…今年のルーキーは本当に力のある選手が揃っています。


帝京の福島も3大駅伝初出場ですし、何とかまとめてくれたかなあ。1万でも28分台のベストを持っていますし、期待のルーキーの1人です。関東学連で出場したルーキーの田島は区間最下位相当と苦しい走りに…ただ、区間最下位相当はこの区間だけでしたし、全体的によく走れていましたよね。田島も区間20位とは11秒差で大きく離されたわけでは無いですし。


苦しい走りが続いていた明治はここで富田が区間2位の快走、前回はラストに失速してしまいましたが、今回は前半攻めながらも後半もしっかりとまとめてくれました。16→14位と2つ順位を上げてきましたし、前回の反省を活かし成長した姿を見せてくれましたね。区間4位で創価の新家が走ったのも素晴らしかったですね。3,7区は耐える区間という話もありましたが、今回は8→5位と3つ順位を上げる貯金を作る区間となりました。上りが得意で走力もあるとなれば来年度は5区で見てみたい気も…


専修の国増が区間9位で走ったのもびっくりしました。往路で木村が区間4位で走ったものの、他は苦しい走りが続いて復路は15位以内も厳しいかと思っていましたが、一桁順位で走る選手が出てくるとは…前回の箱根からチームとしても個人としても強くなった姿を見せてくれました。区間12位に神奈川の川口、今回も崩れることなく中位でまとめてくれました。故障で箱根予選を欠場しましたが、箱根には間に合わせましたね。そこでしっかりと走るのもさすがです。


中央学院の松井が区間14位、全日本では1区で苦戦しましたが今回はまずまず走ってくれたかなあ。1500mのスピードがある選手ですがハーフでもまとめてくれました。駿河台の新山が区間15位で続きました。唯一の下級生でよく走ったとは思いますが、監督は2区も任せられるほどと期待している選手ですし、エースクラスになるのであればさらに上位で走れる力をつけていってくれれば。


区間16位に山梨学院の川口、17位に国士館の清水拓と続きました。ともに6区を区間中位で走っていただけに7区でさらに前に行きたいところでしたが、区間順位としてはもう一歩だったかなあ。川口は箱根予選でチーム11番手だったことを考えると、最低限走ってくれたのでは。清水拓は28分台のベストに前回は3区を担っていたことを考えるともう少し上位で走ってほしかったかなあ。


区間18位に中央の居田、19位に日体大の漆畑と2年生が苦しい走りに…居田は1500mのスピードは抜群ですが長い距離はまだ未知数な部分も大きく、ちょっと厳しかったかなあ。それでも5→7位と2つ順位を下げるにとどまっています。漆畑は6区最下位に続いてここでも下位に沈んでしまうことで復路最下位を単独走することになる苦しすぎる展開でした。着実に持ちタイムを伸ばし、箱根予選も悪かったわけでは無いのですが初の箱根はほろ苦いものとなってしまいました。

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