第98回(2022年)箱根駅伝 ~シード争い展望~

区間エントリーが昨日発表され、箱根駅伝まで後3日に迫ってきました。今日はシード争いの展望について各大学ごとに見ていきます。前回も10区までシード争いが繰り広げられましたが、往路でシード圏外だった大学のうちシードを獲得したのは、往路11位だった早稲田と12位の青学という何故その順位に?という強豪校のみ。年々往路の重要度は増してきています。


今大会は駒澤と青学が2強と言われ、そこに割って入る可能性のある大学がズラッと揃っていますが、その中でも評価が高いのはエース力も総合力もある順大と國學院という全日本で3,4位に入った大学でしょうか。前評判よりも苦戦することはあってもさすがにシードを落とす可能性は低そうということで…残る16大学について見ていきます。

創価大学

2,4,5,6区という重要区間を前回と同じ選手で組むことが出来、特に2,4,6区は前回からの上積みが期待できる区間でもあります。さらに、1区葛西ということで今回も出遅れる可能性は低いですし、3,7区は前回と比べて耐える区間にはやはりなりそうですが…前回に比べてエース力は下がっていても、選手層の厚さは上回っており、総合力はそこまで変わらないのでは…2年連続で往路優勝を果たしてもおかしくない選手が揃っていますし、さすがに前回までの結果は難しくとも、シード落ちとなる可能性は低そう。

東洋大学

持ちタイムは目立たないですがそれはいつものこと、全日本でシード落ちとなったことで前評判は下がってしまいましたが…少なくとも起用選手という点では万全のオーダーが組めそうなんですよね。前回の経験者4人+スーパールーキーの石田となれば往路は心配はいらなそうですし、あとは松山、宮下のコンディション次第…問題なければ往路で前回を上回る走りを見せてもおかしくはないです。復路も活躍した4年生が抜けた影響が気になるところではありますが、大幅な戦力ダウンということではないですし、さすがに箱根でのシード落ちはよほどのことがない限り大丈夫でしょう。

東海大学

前回は5位に入っている東海ですが、今回は非常に厳しい戦いが予想されます。大きくは2つあり、前回の往路経験者が1人もいないこと、出雲、全日本ともに出遅れてしまい、そのまま下位に沈んでしまったことです。1万の平均持ちタイムは2位につけていますが、箱根での走りとなると未知数な部分が多すぎますよね。2区の松崎は心配いらないでしょうが、残る区間でどれだけ走れるのか…往路で未知数な区間が多すぎることを考えても、シード争いに絡んでは来るでしょうがシード獲得までは厳しそうかなあ。

早稲田大学

5区が未知数なうえに6区も前回経験者の北村が外れたことで今回も山への不安は隠せません。その一方で主力も戻ってきたことで平地に関して言えば大きな心配は無さそうです。特に1~3区は井川、中谷、太田の3人となる可能性が高く、3区終了時ではかなり上位にいることでしょう。復路も菖蒲、鈴木、千明、山口らが揃って出場となれば何も心配はいらなそう。前回は2,3区で苦戦&5区で大苦戦しながらも6位でシードを獲得していることを考えても、シード落ちまで崩れる心配は無いのではないでしょうか。

帝京大学

前回シード校の中で連続シードが厳しそうと言われているのが、東海とこの帝京です。出雲、全日本はやはり1区から出遅れるとそこから巻き返せずに下位に沈んでしまい、全日本での連続シードも途切れてしまいました。それでも、箱根では3,5区に遠藤、細谷という切り札があるので何とかなるかも…と思いきやエースの1人である橋本が8区にエントリー。そのしわ寄せは1,4区に来ることになりそうで、往路も厳しそうです…復路も前回に比べて総合力では下がることになりそうですし、シードはかなり厳しそうかと。

東京国際大学

3区終了時でトップに立っているのはおそらくこの東国大でしょう。山谷→ヴィンセント→丹所の3本柱はチームに大きなアドバンテージをもたらしそう。その一方で4区以降は未知数…特に5,6区は3大駅伝初出場ということで監督も耐える区間という話をしていましたし、6区終了時でどの位置につけているかが大事になってきます。箱根経験者は非常に少ないですが、出雲・全日本で好走した選手が揃っているわけで、前回よりもエース力、総合力ともに上回っているであることを考えると、シードの可能性は非常に高そう。

明治大学

1区手嶋という絶対に出遅れたくない布陣、さらに2区が鈴木、3区児玉となればまさに盤石の往路平地となりそうです。前回は1区の出遅れが最後まで響きましたが、今回はずっと上位でレースを進めることが出来そう。その一方で気になるのは山ですね。確実に上位で走るであろう鈴木を外してまで下條が出場となる可能性が高く、どこまで走れるかが気になります。ここを崩れることなくまとめられれば、復路も選手が揃っていることを考えても目標の5位以内も狙えるでしょうし、多少崩れる区間があってもシード獲得は問題無いのではないでしょうか。

中央大学

1区吉居は非常に強力で出遅れる心配はほぼ無さそう。その一方で気になるのは2,5区ですね。手島は力のある選手で復路は安心して任せられますが、往路、それもエース区間の2区となるとどうなのかなあと…凌ぐ2区になりそう。5区も阿部は実績を積み上げてはいますがエース級に比べるとまだ劣りますし、ルーキーの5区はリスクも高いですからね。4区の中野もまだ3大駅伝での実績は乏しいですし、往路は正直3区に三浦が入ったとしても1区以外はリスクが高いのではないかと。復路は前回と同様に安心ですが、シードボーダーを争う大学の1校かなあと。

日本体育大学

エースの藤本が2区、ここは何も心配いらないでしょうし、1or3区と思われる大畑もまとめてくれそうな期待感があります。さらに5区の吉冨も計算出来そうなのが大きいです。この3区間はやってくれそうですが、残る2区間の往路は誰が走っても正直厳しそう。往路で上手くシード圏内でまとめたとすると…6区の盛本は主力の1人ですし、しっかり走ってくれることが期待できそうですが、7区以降はやはりシードを争う大学と比べても選手層の薄さは否めず、徐々にシードラインからは遠ざかってしまいそうな気が。。。

山梨学院大学

2区オニエゴはもう何も心配いらないですし、1区木山も計算できる選手、3区に松倉が入ってくればここまでは上位につけてくる可能性も十分あります。4区以降は基本的に耐えることが多くなりそうです。高田、新本、伊東など箱根予選で結果を残している選手は何人もいますが、3大駅伝で好走経験のある選手となると4区以降に残すことは難しそうですし、復路でシード争いに絡んでいくのはさすがに難しいのではないでしょうか。

神奈川大学

1区巻田、2区西方という序盤は面白そうですよねー。3区に川口となれば前回と同様にシード圏内でレースを進める可能性も十分にありそう。5区の山崎も期待が大きそうで前回の再現もあり得るのかなあ。その一方で復路は前回同様にシードを狙う大学に比べると戦力的に厳しそうなのは否めず…前回の箱根を走っている高橋や佐々木の状態も不安であることも考慮すると、最後までシード争いに加わるのは難しい気がします。

法政大学

1区内田、2区鎌田は計算できる2人ですし、2区終了時で上位にいる可能性も十分あります。3,4区に小泉、河田が起用されてさらに全日本のような走りを見せてくれれば、順位をキープできる可能性も…5区の細迫も監督は自信があるようですし、復路に清家、川上らを残せるのも大きいです。箱根予選で3位以下だった大学でシードを獲得する可能性が最も高いのは、全日本でシード争いに加わった法政なのでは。シードを争う大学の1校だと思いますが、獲得するには1区間でも崩れてしまったら厳しそうかなあ。。。

中央学院大学

1区栗原、2区吉田礼のコンビは楽しみです。エースの栗原は1区で好走経験もありますし、吉田礼はやや振るわないと思っていたら肺気胸に苦しんでいたとのこと…箱根に万全で臨めるのであれば、またトラックシーズンのような圧倒的な走りを見せてくれる期待感があります。5区の吉本も心配はいらなそうですし、往路はかなり面白そうですよね。復路も吉田光らを残せそうなのは大きいです。ただ、前回は予選落ちとなっていること、箱根予選では故障者続きで全員が万全で臨むことはさすがに難しそうということを考えると、シード争いに加わったとしても獲得までは難しそうかなあ。

駿河台大学

序盤からエースを起用しての1~3区は楽しみで、特にブヌカの起用区間には全大学が注目していることでしょう。1区に起用されると困る大学も多そうですし。町田、清野、新山という日本人エース格がどれだけ箱根で戦えるかも楽しみですし、4,5区の今井→永井のリレーもわくわくします。現実的にはシード争いに加わるというよりは最下位にならなければ上出来という状況でしょうし、目標とする15位に一歩でも近づきたいところです。

専修大学

2区高瀬、3区キサイサは楽しみで今の高瀬がエースたちとどこまで渡り合えるのか気になります。1区に木村で万全であれば大きく出遅れることも無さそうかなあ。水谷、野下らが箱根予選で好走し、4区以降も前回よりは戦力アップしているでしょうし、2年連続での箱根という経験も大きいです。専修も駿河台と同様にまずは最下位を回避するというのが第一の目標となるでしょう。前回より1つでも順位を上げたいところ。

国士館大学

箱根予選は最下位でしたが、戦力的に最下位ということは決してないでしょう。往路は事前の予定通りに組めたようですし、ヴィンセントの前後を木榑、荻原で固め、三代、山本雷と続く往路は箱根に戻ってからの戦力としては最も充実していると言えるのでは。復路も6区候補と言われる福井を始め戦力は整いつつあります。過去5大会がすべて18位以下ということを考えてもいきなりシード争いに加わるのは難しいでしょうが、過去5回を上回る17位以内、そして15位くらいに入ってきてもおかしくはない戦力となってきたように思えます。

シード予想

最も多い予想は前回の箱根シード校から今年度苦戦している東海と帝京がシード落ちとなり、予選会校の中でも力が抜けている明治と中央が新たにシード校となってくるというものでしょう。ただ、前評判の高い10校がそのまま箱根シードを獲得するということはまず無いんですよね。前回も今のシード校からは創価と東国大が予選落ち予想で明治と中央がシードというのが圧倒的に多かったですが、実際には創価が2位と大躍進を遂げましたからね。


今回もこれまでに当たった試しのないシード校予想としましては…先述の4校(駒澤、青学、順天、國學院)以外では東京国際、早稲田、創価、明治、東洋と往路が強い大学がまずは入ってくるのではないかなあと。2区か5区のどちらかに少なくとも自信があり、どちらかが不安の場合は平地も強いという大学が揃っています。


2,5区が両方強いのは創価、東洋、2区が強いのが東国大、早稲田、明治となりそうかなあ。いずれも5区は未知数な部分がありますが、東国大はその分1~3区が圧倒的、早稲田、明治は平地の強さが他大と比べても抜けているかと。残る1枠をシード校の東海、予選会校の中央と法政で争うことになるのかなあと…往路が2区以外は不安の大きい東海や2,5区が未知数だけれど復路が圧倒的な中央よりも、2区が計算出来て平地も力のある法政と予想してみます。


もちろん、東海も中央もシードを獲得してもおかしくない戦力を有していますし、中央はむしろ獲得する可能性の方が高いかもと正直思っています。帝京も3,5区に絶対的な自信を持っているのが強みで1,4区を中位でまとめることが出来れば復路で粘れる可能性はありますし、前回6区までシード圏内だった神奈川も楽しみな存在、1,2,5区が計算出来そうな中央学院も前年度予選落ちからのシード獲得の可能性もあり得ます。


今回は本当に順位予想やシード予想が難しく、3~13位くらいは1つのミスで簡単に入れ替わってしまいそうな怖さもありますよね。予想していると、この大学がこんなに低いわけないよなあという大学ばかりなんですよね(笑)5位以内に入りそうな大学が9校くらいありますからね。。。そういった意味でもシード争いは見所十分ですし、前回のように最後まで分からない、そしてハイレベルな争いを見せてほしいです!!

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